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水道水の酸化還元電位は582mV スクチャイDIY日記011 2024.11.18


<序>

酸化還元電位計を使って蛇口から出たての水道水の酸化還元電位ORP(mV)を測定してみた。

酸化還元電位、還元性、酸化性、還元水などの説明は別記事(リンク)をご参照。

なお、使用している酸化還元電位計はアマゾン等で3,000円台で販売されている安価なもので、標準液での補正(calibration)も端子のメンテナンスも行わない簡易的な測定器である。

従って測定値そのものの信憑性はわかりかね、数値は公表するものの相対的な差異を目安として参考にする程度にとどめておきたい。

1.水道水 582mV

水道水は582mV

水道水は582mVであった。

こんなもんと想像していたので驚かないが、やはり強烈な酸化性だ。

いやはや・・・

飲みたくないほどの酸化性。
(シャワーなどで)浴びたくないほどの酸化性。
(お風呂などで)浸かりたくないほどの酸化性。
もちろん料理にも使いたくないほどの酸化性。
殺菌効果があるだろうから洗い物にはいいかもしれない。
しかし肌で直接触れたくないほどの酸化性だ。

・・・_| ̄|○

ちなみに信濃川水系のとある田舎町の水道水だが、日本の水道局が管理する水道は全国ほぼこんな数値であろう。

2.次亜塩素酸カルシウム(カルキ)

水道水が酸化性である最も大きな理由は浄水の過程で細菌などの微生物を殺す(いわゆる消毒する)ために次亜塩素酸カルシウム(カルキ)を加えているためだろう。

次亜塩素酸カルシウム(カルキ)の代わりに次亜塩素酸ナトリウムを使っている(つまりカルキ臭はしない)とアピールしている自治体もあるようだが、どちらも塩素の強力な酸化作用で浄化を行っている点では同じだ。

そしてその塩素の薬剤成分は存分に残留しているのだ。

(ちなみに温泉でレジオネラ属菌対策のために使われるのがカルキではない次亜塩素酸ナトリウムの方だ。つまり温泉に入ってカルキのにおいがしないからといって塩素系殺菌剤を使っていないとは言えない。いずれの薬剤でも塩素系で殺菌している温泉のお湯は目も当てられないほどの酸化性なのだ。ハッキリ言ってそんな温泉なら健康のため入らない方が身のためだ。)

次亜塩素酸カルシウム(カルキ)も次亜塩素酸ナトリウムもどちらも塩素系の強力な酸化剤で、この薬剤を投入した水道水や温泉水は強力な酸化性を示す。

3.すぐに死んでしまったシーモンキー

カルキの話で思い出すのが、吾輩が小学生の時、「学研の科学」の付録だったシーモンキー育成キットだ。

シーモンキーは生きている化石とも言われるほど乾燥卵が何年も保存できる小型のエビのような甲殻類だ。

キットに付いていた粉で塩水を作り卵を入れるだけで数時間内にみるみる孵化して一週間程度で1-2cmの成体になり、その後も何ヶ月も長生きする・・・はずだが、吾輩の家では何度繰り返しても卵から孵って小さなエビが泳ぎ始めたすぐ後に全滅してしまうのだった。

同じ「学研の科学」を購読していた農家の友達の家に遊びに行くと、シーモンキーは2cmぐらいまでに成長し一見猿にも見えるほどの迫力ある姿で元気にウジャウジャ泳いでいてそれが数か月も生きていた。

その友達の家の水は井戸水だった。

水道水とは違うのだろうと、その時なんとなく感じたのだった。

ちなみにその友達は生まれが吾輩と1ヶ月しか違わないのに吾輩よりもずっと背が高く身体もがっしりして大きかった。

その頃の吾輩は通知表の健康診断欄に毎回「発育が遅れている」と書かれ、長く傷つき悩んでいたのだ。その頃の吾輩の身体は小さくてガリガリに痩せていた。

4.水の呪縛

シーモンキーがすぐに死んでしまうのは水のせいだと感じていた吾輩は、そのような水を毎日使っている自分もシーモンキーのようにもうすぐ死ぬのだ、などと悲観的なことを考えることもあった。

生活の基礎が蛇口から出てくる水なので飲もうが料理しようが風呂に浸かろうがその呪縛からは逃げようがなかった。

生命の基本は水だとその時痛感したのだった。(もうひとつは空気だ)

シーモンキーが生きられない「死の水」で捕らえられている自分を悲観した。

(ちなみに発育については、吾輩は高校生の時から身長が伸び始め、痩せていたものの高校卒業までに現在の173cmになった。
多少発育が遅れていただけでシーモンキーのように絶命には至らなかったのは幸いだった。
結局発育不良は水のせいだけではなかったのだろう。
あのアントニオ猪木が子供の頃はみんなよりも小さくて列では一番前だったと自伝に書いてあったが、吾輩はプロレスラーにはならなかったもののなんとか普通サイズにはなれたので人間わからないものだ。余談)

5.まとめ

今回は酸化還元電位計を用いて水道水を測定したが、次回以降は他の液体を考察していく。

次回は普段利用している家庭用の浄水器(Panasonic TK-AS31)が生成する水の酸化還元電位を測定し、考察する予定だ。

酸化還元電位、還元性、酸化性、還元水などの説明は別記事(リンク)をご参照。

(おわり)

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