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米のとぎ汁還元水お風呂に挑戦! スクチャイDIY日記014 2024.11.20


<序> 還元性のお風呂に浸かりたい

自宅で還元水のお風呂を作って入りたいと思う。

酸化還元電位、還元性、酸化性、還元水などの説明は別記事(リンク)をご参照。

自宅で本物の温泉を再現出来たらこんなにすばらしいことはない!

本物の温泉は酸化還元電位が還元性でORP数値はマイナスを示す。

酸化と反対の作用が働く還元水だ。

本当かどうかはさておき、還元性の温泉のことを「若返りの温泉」や「錆落としの温泉」と呼ぶ温泉愛好者もいる。

1.米のとぎ汁還元水-335mVが出来た

ORPは還元性の-335mV

ふたたび米のとぎ汁で還元水を作った。

とぎ汁をボウルに入れて丸2日(48時間)放置。

その時のORPは写真のとおり還元性を示し-335mVであった。

ボールに入れたのは2合の米を洗ったときのすべてのとぎ汁だ。

つまり1回目も2回目も3回目も混ぜてある。

先日の米のとぎ汁は3回といだ分を2本に分けて瓶に保存したが、その時のORPは先の1本目よりも後の2本目の方がORPが低かった(還元性が高かった)

これは「おばあちゃんの知恵」ではないかと、前回の記事で述べた

いずれにしても、今回は3回分の米とぎを混合してボウル一杯に入れていて、そのORP数値が-335mVだったのだ。

数値的には理想的な還元力のある水だと言えるだろう

このまま沸かしてこのお風呂に入りたい!

しかし今作った還元水はたったの1リットルだけなのだ。

鬼太郎の目玉親父ぐらいなら全身を浸かれるが、普通の人間には少なすぎる量だ。

2.水道水のORPは酸化性515mV

水道水のORPは515mV

水道水を洗面器にとって測るとプラスの515mVだった。

強い酸化性である。

先日測定した値とほぼ同じだ。

いつも水道水はこのあたりの数値と見ていいだろう。

3.風呂のお湯のORPは酸化性497mV

お風呂のお湯のORPは497mV

515mVの水道水を溜めて沸かしたお風呂なのだからORP数値はほぼ同じと予想されたが測ってみると497mVでやはりほぼ同じだった。

ま、このお湯を何の処理もなしで入浴した場合、この「強めの」酸化性の液体に浸かっていたということだ。

4.酸化性のシャワーは恐ろしい?

浸かることもそうだが、さらにシャワーだ。

シャワーは水道水を瞬時に温めて出てくるので、もろに酸化性のお湯を浴びることになる。

一般に化学反応は細かな霧状(ミスト)になるほど反応性に富む。

また、温度が高いほど反応性に富む。

シャワーの場合、適温まで温められた飛沫を浴びて、その水圧で感覚的には気持ち良いかもしれないが、皮膚や髪の毛に強烈な酸化が及ぶ。

冬になるとお湯を出して食器を手で洗う人が多いと思うが、昔に比べて素手でも手荒れしづらい洗剤にはなっているが、それでも低温の水で洗う方が手荒れは防げる。

洗顔も、お湯よりも水で洗った方がいいと言われるのは、冷水の肌の引き締め効果や洗顔後の水蒸気の発散を抑える効果もあるかもしれないが、温度の高い酸化性の水をなるべく肌に晒さないという理由もあるかもしれない。

酸化性のお湯は肌や髪をより傷めるのだ。

さらに飛沫や蒸気も酸化性を帯びているので、お湯が盛大に飛び散るシャワーは自身の咽喉粘膜や気管にも影響を及ぼすだろう。

ともかく酸化性の水もお湯も触れたものすべてが酸化されると思っておいた方がいい。
水道菅で送られてくる水道水の酸化性そのものが殺菌効果を見込んでいるだから蛇口から出る水が酸化性なのは仕方がない。

先日書いたように、水道水の酸化性は残留塩素薬剤によるものだ。

酸化性の水がいやならば、蛇口から出た水を自分でなんとかするしかないのだ。

このことを解決するために、最近はシャワーの中に塩素を中和するための薬剤を封入して中和されたお湯を浴びるような仕掛けのシャワーも販売されているらしい。

このように強酸化性の塩素対策をすることは、自身の健康や肌や髪を守るために必要なのだ。

安くない浄水器を買って電気エネルギーを使って水道水を浄水に変えるか。
しかし、これは風呂やシャワーで使える量と水圧の浄化水が出るわけではない。

考えたらわかるが、酸化性の水を中和する対策にはいろいろお金がかかることになるのだ。

本物の温泉のように還元性のお湯に浸かりたい、というのは簡単ではなく、まずは順番として酸化性を中和することから考えた方がいいかもしれない。

還元性のお風呂を作ることを考えるのはその後だろう。

5.風呂に還元性「米のとぎ汁」を入れる

米のとぎ汁還元水を風呂に入れる
※粉っぽいものは湯船には入れません。

今回は、水道水だけのお風呂のお湯(ORP497mV)に、米のとぎ汁で作った還元水(ORP-335mV)を混ぜ入れてどうなるかを見た。

バスタブの容量は一般に200-300リットルだ。

それに、たかが1リットル程度の還元水を入れたからって多勢に無勢、焼け石に水なのはわかっている。

でも、そこを承知で、どうなるか、見てみるのだ。

そこの御仁の想像ORPはいかほど?(≧∇≦)

6.風呂のORPは204mVに下がった!

米のとぎ汁還元水でORPは204mV

水道水のお風呂のお湯:ORP 497mV
米のとぎ汁還元水:ORP -335mV

混ぜた後:ORP 204mV

その両者の容量比、200リットルに対してたったの1リットル(計測していないのでバスタブを200リットルと仮定)なのに、300mVも下がり、結果は204mV。

依然として酸化性でではあるが、酸化性500mVと比べると穏やかではないか。

以前の記事で述べたが、自然界の酸化還元電位はやや酸化性に偏っているので、100~200mVはほとんど中性と見て良いのではないかと吾輩は考えている

従って、お風呂のバスタブに張ったお湯200リットル(仮定)にたった1リットルの-300mV程度の還元水を混ぜただけでほぼ酸化還元電位が中性になったことは、歓迎してもいいのではないか?

容量的に焼け石に水と見ていたが、ここに乳酸発酵で生じた還元水の隠された力があるのかもしれない。

7.まとめ

2合の米をとぐときに1リットルほど出るとぎ汁を捨てずに48時間ほど室温で放置して乳酸発酵させて還元水を得る。

そこには、日常の作業以上の手間も、費用も、ほとんどかかっていない。

ただ、いつものように沸かしたお風呂のお湯に48時間経ったとぎ汁を入れて混ぜるだけだ。

これだけで肌にやさしい酸化還元電位がほぼ中性のお湯になるのだ。

ふだん存在を意識していない米の表面にいたらしい微生物たちが還元水を作ってくれた。

それは想像以上の恩恵を我々にもたらせてくれたことになるのではないか?

依然として水道水から直接出てくるシャワーには気をつけた方がいいが、洗髪も上がり湯も、バスタブのお湯を使えばいいのだ。

そこのあなたも今から米のとぎ汁を風呂のお湯に混ぜることを習慣にしてみてはいかがだろうか?

酸化還元電位、還元性、酸化性、還元水などの説明は別記事(リンク)をご参照。

(おわり)

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