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怒涛の大人の休日倶楽部パス・第5日目最終日・仙台で青葉地鶏セリ鍋定規山三角揚げ寒平目薄造り&松島観光 2025/01/24

スクチャイのむちゃうま旅日記013 宮城>仙台市(2025.01.24)

★第1日目の成田山と鳥重の話はこちら★

★第2日目の松本市草間彌生と桜鍋の話はこちら★

★第3日目の品川-仙台常磐線特急ひたちの話はこちら★

★第4日のとき312号新潟-東京で開高健邸と餃子&麻婆豆腐★ 


<序>

いよいよ最終回の「怒濤の大人の休日俱楽部パス」シリーズ第5日目だ。

我ながら5日間も連続、よく日帰り旅をしているものだと思う。(≧∇≦)

最後の日はどこに行くか?

色々検討した結果、これまで冬に行けずに食べていなかったものがある都市、仙台に往復することにした。

冬限定の「せり鍋」を食べるのだ。

1.目的は仙台でセリ鍋を喰うこと

2日前に常磐線経由で仙台に行ったが、夕方の到着でとんぼ返りだった。
駅ビル地下で1時間程度でそそくさと名物らしきものを食べてずんだシェイクを買っただけだった。

仙台は何度も行っていて珍しくはないが、冬のまっ最中にはまだ行ったことがなかった。

仙台の冬のまっ最中に食べられるセリ鍋を食べたい。

今回はそれが一番の目的だ。

昼間にセリ鍋を食べられる店はあらかじめ探してあり、先週電話で予約しておいた。

通常だったらセリ鍋を食べるためだけに新潟から仙台まで新幹線で往復する人はいないだろう。

他に仕事や用事があれば別だろうがセリ鍋だけのために新幹線往復の交通費と時間をかけるのは考えものだ。

そこで「大人パス」の威力発揮だ。

列車に乗るのが苦痛でなくむしろ楽しいと感じる人には交通費を気にせず乗り放題の「大人パス」が救世主だ。

これまで4日間、1日目成田、2日目松本、3日目常磐線経由仙台、4日目東京のそれぞれを日帰りで「大人パス」の18,800円の価値は充分堪能しているので、最後の5日目は無理せず気楽に行きたいところに自由に行こうということだ。

2日前に仙台に来ていたが、もうちょっと仙台を楽しみたいなという未練を残していてちょうどよかった。

あの地下の店で買ったずんだシェイクをもう一度飲みたいし。(≧∇≦)

それより今回はお昼にセリ鍋を食べた後も夕方まで時間があるので何しよう?

例えば町の餅屋さん、松島海岸、アウトレットモールなど、いろいろ選択肢がありそうだ。

行く前にあれこれ考えるだけで身震いするほど楽しいではないか。

やっぱり旅は行く前に楽しみのピークがくるのかも。

2.新潟-仙台のスケジュール

仙台のセリ鍋の店に昼12時頃に着く新幹線を時刻表で探すと、全車指定席のはやぶさが便利だった。

東京10:03はやぶさ15号11:39仙台1-4E

上の一行の右端は指定した「号車番号-席番」だ

はやぶさ15号は東京から上野に停車して次の大宮を10:29に発車すると321.5km先の終点仙台までノンストップで11:39到着。

たまたまだったが、所要時間がちょうど1時間の一番速いやつに乗れることになったのでこれは嬉しい。

指定席の権利の最後の一回分があり、全車指定席の列車に乗れるのでよかった。

もし指定席の権利を使い果たしていて自由席で行くとなると東京10:00発の仙台行きやまびこ133号で仙台12:04到着。

先の大宮-仙台ノンストップより25分遅れるだけなので実害もないし、これでもいいのだが。

自由席で仙台に12時前に着きたければ、東京9:40発のやまびこ55号盛岡行きで仙台到着11:34もある。

これに乗るためには新潟で1本早い新潟7:02発のとき304号で東京着9:00に乗ればいい。

この、とき304号は長岡-高崎間ノンストップで新潟-東京の所要時間が1時間58分のちょっと速い新幹線だ。

いずれにしても仙台到着は12時前後20分かそこらの違いなので大騒ぎすることではない。

なお、新潟から仙台方面への東北新幹線に乗り継ぐ場合、大宮で乗り換えるともっと時間を短縮できる。

大宮は途中駅だが、仙台への指定席を取れば問題ないし、また、たとえ自由席でも今の時期はまず満席になることはないはずだ。

しかし今回は「大人パス」で乗りまくりできるのでわざと始発の東京から乗りかえることにしている。

これはあくまで吾輩の趣味だ。
他の人に勧めているわけではない。(≧∇≦)

結局、今回は東京-仙台は速達「はやぶさ15号」を利用することにし、行きは以下の計画に決定した。

新潟7:24とき306 9:40東京 自由席1-5
東京10:03はやぶさ15号11:39仙台1-4E

3.新潟7:24発とき306号

新潟発7:24のとき306の1号車自由席は今朝もがら空きだった。

自由席車は1号車に決めている。

ホームの出入り口から一番遠くなるが、発車間際の駆け込み乗車をする人や歩きたくない人は途中の手前の車両に乗り込むので、1号車まで歩いてきて乗る人は少なくなる。

多少混んでも座れさえすれば出入り口に近い方がいいという人もいるだろうが、吾輩はホームで多少歩いてもすいている車両を選ぶ。

上越新幹線の場合、他の途中駅でも中央付近に出入り口があるようで1号車は一番外れの車両になるのだ。

さて、「とき306号」は新潟を7:24の定刻に発車した。

気のせいかもしれないが、昨日と一昨日乗車した大宮まで停まらない「とき312号」と比べて新潟駅発車直後の加速が緩やかで、その後もあまりスピードを上げないような気がした。

「とき306号」は上越新幹線のすべての駅に停まっていく列車なので、なんとなくのんびり走るような先入観がある。

東京までの所要時間も2時間16分と結構長い方だ。

次は10分ほどで燕三条だ。

右手には天気が良ければ2こぶの弥彦山が見えるはずだが悪天候で霞んでいる。
ちなみに弥彦山の高さは634mで、東京スカイツリーの高さと同じ「むさし」だ。

もしこの何も起伏がない田園風景に弥彦山と同じ高さの東京スカイツリーが建ったとしたら、とてつもない高さの塔に見えるだろう。

窓外は相変わらず冬の新潟そのもので、この世の終わりのような暗く陰鬱な雲が垂れ込めている。
このような天候の下で毎日暮らしている新潟人と、太平洋側で毎日抜けるような明るい青空の下で暮らしている人たちは、気持ちの面で同じわけがない。
よく言えば我慢強く生真面目だが、基本的に内向的で閉鎖的で自己表現が苦手で口下手だが見栄っ張りで陰口が得意の新潟県人の性質をこの陰鬱な天候が如実に示している。

生まれたときから県外に出ない人にとってはこの気候が自身の標準となるのだろう。

天候だけがしあわせの基準ではないので本人の幸福度はわからないが、他の地域を知っている人にとっては新潟県人が気の毒だし、住みたくない場所の筆頭なのだ。

いや、正直に言うと、県人を気の毒がる以前に吾輩自分自身が気の毒なのだ。

なんてとこに住んでしまったんだ!
(不動産を買ったわけでもなく賃貸なのですぐに動けるのが幸いだがコロナ禍で挫かれて以降次に行くところがまだ決まっていないのだ:個人的余談)

新幹線の車窓から陰鬱な「この世の終わり」的風景を眺めていると、どんどん気持ちも曇ってきて否定的な考えばかりが浮かんでくるのだった。

8:10越後湯沢着。
スキーをしないので越後湯沢も縁がない。
スキーなんかしない。
興味もない。
越後湯沢のあたりの豪雪を見るととスキーヤー同士の事故や雪崩や屋根からの落下などを思い浮かべてお経をあげたくなってくる。

そもそも最近のスノーボーダーにうっかりスキーに行くの?と言うといちいち「スノボに行く」と言い直す。

スキーと言うとカッコ悪いの?
スノボだとおしゃれ?

じゃあスノボ場ってあるの?

スキーとスノーボードは確かにモノが違うので名称が違うのはわかるが、スキー場でスノーボードをするのだったら「スキーに行く」でいいのではないか?

スノーボードは両足固定でコケて頭から雪に突っ込むと1人では身動き取れず酸欠になって数分以内に生命が危険になるらしいね・・・

ごくろうさん。気をつけてね。

※めっちゃネガティブやん! 心の中
 ・・・_| ̄|○

4.国境の長いトンネルを抜けると青空の国

「国境の長いトンネルを抜けると青空の国であった」(成康端川)

2度目の登場である。

8:23上毛高原。

青空だ!

漫画のようだが、裏と表ではほんとうにこんなに違うのだ!

日本列島は不公平列島だ!

住むなら太平洋側か長野県などの内陸がいいに決まってる!

5.(余談)どこかにビューーン!

ところで話は違うが、JREポイント5,000(新潟発。東京発は6,000ポイント)で「どこかにビューーン!」というJRの商品があり、当て物のように新幹線のどこかの駅が決まり、出発駅からその駅まで指定した出発日から指定した日数で往復してくる切符だ。

JREポイント5,000は5,000円相当なので5,000円で新幹線のどこかの駅に往復できることになり、むちゃお得な切符と言える。
しかし、目的駅がシャフルして選ばれた4つの駅の中からどの駅になるかはシステム任せだ。

吾輩はまだ「どこかにビューーン!」はまだやったことがないが、シャフルだけは試しにやったことがある。

シャフルで出てくる4つの駅から1個決まるのだが、利用者が決定できるのはその4つの駅が表示された時点だ。

まず、新潟発の場合、東北新幹線は除外されていてJR東日本管内の上越新幹線全駅と北陸新幹線の上越妙高までのいずれかの駅になる。

沿線の駅からシャフルで4駅選ばれ表示される。

その4駅の中に、だいたい、浦佐、上毛高原、本庄早稲田、安中榛名が1個か2個入っているのだ。

もしその駅に当たったらどーすんねん!?何すんねん!?という危機感があるのだ。

浦佐、上毛高原、本庄早稲田、安中榛名で下ろされて何すんの?ということだ。

期間を2泊3日とかにしておくと最悪だ。
どこに泊まるねん?
移動はどうすんねん?(もしやレンタカーで儲けようとしてる?)

【浦佐】
そもそも浦佐だと新潟から近すぎて5,000円相当で往復してもお得感はないしそんなところに連れてこられるのは逆に迷惑だ。

【上毛高原】
そこを拠点にして登山するならいいかもね。でも登山しない人は何するの?

【本庄早稲田】
駅周辺には何もない。かといって駅からどこかにも行きづらい。いっそのことそこから新幹線に乗ってどこかに行く?(本末転倒)

【安中榛名】
かつて東京通勤圏のベッドタウンとして近隣に住宅を造成したらしい。駅前に無料の駐車場がある。吾輩、ここに車を停めて数日間東京に行ったことがある。安中榛名-東京はえきねっとでは割と安価な切符が買えるのだ。しかしそもそも安中榛名は停車する新幹線の本数は少なく帰りの新幹線を選ばねばらならず不便だった。
駐車場は一応安全のようだったが、手入れはあまりされていないようで草むしていた。
で、「どこかにビューーン!」だ。
「どこかにビューーン!」で安中榛名に当たったら列車から降りてくるわけで車はない。駅周辺には徒歩で行ける所が何もない。本庄早稲田と同様、いっそのことそこから新幹線に乗ってどこかに行く?(本末転倒)

いつか「どこかにビューーン!」に挑戦してみて、ここに『怒濤の「どこかにビューーン!」』の体験記事を書いてもいいね。

もっとも東京や上野、軽井沢や長野などのメジャーな駅に当たったら5,000ポイントの価値が高く嬉しいけど、記事としては面白くもなんともないでしょう。

記事としては書き手がヒドい目に遭えば遭うほど面白いはずなので、いっそのこと上の4駅(浦佐、上毛高原、本庄早稲田、安中榛名)のどれかに当たってそこで数日サバイバルする方がネタとしてはいいでしょうね。

6.「とき306号」東京定刻到着

上越新幹線各駅停車「とき306号」は順調に定刻で上毛高原や高崎や本庄早稲田や熊谷に停車していった。

途中、上毛高原や本庄早稲田に停車中、「どこかにビューーン!」でこの駅に当たったて下車させられる自分の姿を想像したりしながら・・・

そんなこんなに思いを巡らせながら「とき306号」は定刻の9:40に東京に到着した。

自由席は満席になることはなく、隣の席は終着の東京まで誰も来なかった。

7.「はやぶさ15号」

東京駅では「とき306号」が到着した20番線から「はやぶさ15号」が出発する23番線に移動した。

ここからは指定席なので早めに行列に並ぶ必要ないし、発車までに列車に乗ればいいだけで気楽だ。

この「はやぶさ15号」は「はやぶさ」としてはめずらしく仙台止まりだ。
(季節列車として新青森まで行く日もある)

仙台止まりはもっと多くの駅に停まり自由席もある「やまびこ」が担っている。

この、仙台止まりで全車指定席で大宮-仙台ノンストップ1時間ジャスト運行の「はやぶさ15号」は、東北新幹線の中でもちょっと個性を出しているかのようだった。

吾輩は列車内ではほとんど寝ないが、終着が仙台なら万が一寝過ごしても安心そうだ。一般的な「はやぶさ」で寝過ごしたら仙台の次は盛岡だ。よく寝るだらけたサラリーマン君も安心だろう。

定刻の10:03に「はやぶさ15号」は発車した。

次の駅は上野で6分後、そこから20分後に大宮を発車したらちょうど1時間後に仙台というわかりやすいダイヤグラムだ。

吾輩の乗っている1号車には大宮でもほとんど乗客はなく、ほぼ空同然のような車内のまま仙台に運ばれる。

吾輩の座席は左側3人掛けの窓側だが、宇都宮を出た辺りから那須山の連峰が眺められるのを楽しみにしていた。

抜けるような青空で、新潟の陰鬱が別世界の出来事だったかのようだ。
いや、もはや忘れかけていた。
そうなのだ。忘れた方が身のためなのだあの「この世の終わり的気象風景」は。

つまり、毎日このような天候で暮らしている地域の人には、新潟のような陰鬱な天候の場所があるとは夢にも思わないだろう。

一生新潟の気候なんて知らないまま晴れやかな天候の下で過ごしていくのだ。

そんなもんだ。

さて、そんな晴れやかな天候の下、那須連峰はさぞかしきれいに見えるだろうと楽しみにしていた。

が、延々高架軌道が続くこの東北新幹線には防音壁があるのだ。

それが結構高く、ほぼ目隠しされるのだ。

たまに途切れることはあるが、景色を見ているといきなり目の前を遮られることになる。

ほんの小さな集落を通過するときでも防音壁が現れる。

新幹線敷設時に住民と何か協定でも結んだのかもしれない。

8.(昔話)東京発山形サクランボ食べ放題日帰りツアー

ずっと以前、2階建て新幹線が走っていたとき、吾輩は東京から仙台~山形さくらんぼ狩り日帰りツアーなどというのに参加したことがある。
その時乗せられたのが2階建ての1階座席だった。
その車窓が大宮を出てから仙台までほぼ壁で景色は何も見えなかった。
座席にいてもつまらないからデッキに立って扉の窓から窓外を眺めていた。

添乗員のお姐さんがいるツアーだったのだが、吾輩に話しかけてきて、座席から景色が見えないことを言うと非常に残念がってくれた。

しかし安いツアーだったのだ。
たしか5,800円だったっけ。(≧∇≦)

それで仙台まで新幹線で往復してそこからバスにのってあっちこっち立ち寄りながら山形に入ってサクランボ狩りをしていやというほどおいしいサクランボを食べてお土産までもらって帰ってきて全部込みで5,800円!
・・・などというむちゃ安いツアーだったので吾輩としては文句はなかったのだ。

少しでも安い人気のない1階席の空席をまとめて確保して5,800円などという格安ツアー商品に仕立て上げているのだろうから旅行会社は旅行会社で苦心しているのだろうと思った。なので参加者としては景色ぐらい我慢できるのであった。

しかし通常の安くない通常運賃と料金を支払って乗車した客が2階建て車両の1階の席だと外が見えない独房に押し込められた気分でどうなるのだろう。

でも、先日の「あずさ9号」での前の席の女性や、「ひたち13号」での前の席の男性のように、席に着くや否や日差しがあるわけでもないのにブラインドを完全に下ろしてしまうような自閉的人種だと窓外が防音壁で延々何も見えなくても気にならないかもしれない。

そもそも時速500km/hとか600km/hと言われているリニアモーターカーが出来たら、窓外の景色は楽しめるのだろうか?
それこそトンネルの中や壁の間ばかり走っているのではないだろうか。
たとえ45分で東京から名古屋に行けても、移動するだけに乗るなんてつまらないと思う。

ドラえもんのどこでもドアがあったら交通機関でスピード出して所要時間を競ったり高い運賃と料金を払う必要もなくなるとも思うが、どこでもドアも含めて速く行ければいいというものではなく、道中の楽しみがある方がいいじゃないか、と思う。

開高健氏がよく書いていたことだが、飛行機で世界を飛び回る、移動するのはいいが、飛行機というものは肉体は確かに運んでくれるけど、魂はそんなに速く移動できないので後で遅れて付いてくる。
だから飛行機で目的に着いてからしばらくは魂が抜けた状態でぼうっとするのだとのことだ。

新幹線も300km/hもスピードを出すようになって、肉体だけ運んで魂が付いて来れていない可能性がある。

しかし吾輩の場合毎回夜に新潟の元に戻ってるので東北新幹線の320km/hに乗ってもまた新潟で毎晩魂に合流するのだ。
だから疲れてないし、ぼうっとしてもいないのかもしれない。

そもそも日帰りの場合、魂は家に置いてくればいいことだ。(≧∇≦)

9.仙台定刻11:39到着

東北新幹線は宇都宮-盛岡間(のどこかはっきりとは知らないが)で最高時速320km出しているとのことで、体感ではあるが、確かに上越新幹線の最高時速275kmよりもずっと速いと感じるときが何度もあった。

大宮以降、宇都宮、郡山、福島などの駅を次々に通過して行きちょうど1時間後の仙台に定刻の11:39に仙台に到着した。

食堂は12時に予約しているのでほど良い時間だ。

その店に向かう道中、信号待ちしていると、背後の女子2人連れが喋っていた。

「あたしきのう家でセリ鍋やったよ~」
「え~!わたしもよ~!」

セリ鍋ってそこらへんでしょっちゅうやってるもんなんや・・・

そういえば松本の信号待ちでは、背後のビジネス男女がインフルエンザ罹患の話をしていた。

「信号待ちでの背後の人の会話シリーズ」だ。

松本でも仙台でもピンポイントで時事的話題を聞かせてくれる。

下手なラジオよりもその土地の雰囲気を盛り上げてくれるのでこういう話が聞けるのは楽しい。

ちょっとわかりにくい方言なんかがはいっていたらもっといいね。

10.セリ鍋その他

念願叶ったセリ鍋だ。

最初からセリを追加で頼んで持ってきてもらった。

後はメニューからうまそうなものをいろいろ頼んだ。

セリは最初から追加一皿
青葉地鶏のセリ鍋、寒平目薄造り、定規山三角揚げ
白子と野菜の天ぷら
寒平目の薄造り
最後の雑炊
デザート:くるみ餅とほうじ茶アイス

11.松島

久しぶりに松島へ行こうと思う。

家では録画していた「ブラタモリ松島編」も再度見て復習した。

久しぶりに来たので忘れていたが、松島海岸に行く仙石線に乗るには、町に出ている場合、始発のあおば通り駅から乗るのが便利なのだった。

わざわざ人でごった返す仙台駅構内を長々と歩くことはなかったのだ。

今回それを失念し、仙台駅に戻ってきてしまい、結構な距離を歩かされた。

仙石線はあおば通り発松島海岸行きの区間運転があり、その間の本数は多い方だ。

帰りも松島海岸駅からの折り返し電車が早めに待機しているので早めに車内に入れるしすいているので便利だ。

松島海岸駅はそこからすでにして観光地であり、徒歩でいろいろな景勝地に行ける実に便利な立地である。

仙台から40分で、仙台の人はいつでも気が向けば40分でこんなに風光明媚な場所に来れて景色を眺めたりおいしい牡蠣などの海産物を食べられるのだ。

仙台は太平洋側で気候もいいし、なんとなく住んでも良さそうな気分である。

島巡りは普段は1,500円のところ、今日は1,000円で乗れるらしい。

松島には何度も来ているが島巡り船にはまだ乗ったことがない。

「ブラタモリ」を見てから乗りたくなっているのだが、今日も時間の関係で無理だ。

吾輩は駅から徒歩5分程度の「観瀾亭(かんらんてい)」という見晴らしのいい歴史的建造物の中に入り、お茶とずんだ餅をいただくことにした。

入園料200円とずんだ餅セット700円の合計900円だ。

観瀾亭の座敷
観瀾亭の縁側で
お茶を楽しみながら松島を眺める

ま、若干観光地価格ね。

風が通り抜けるので寒いが、結構な見晴らしで気に入った。

ずんだ餅はうまい。が、小さい。

お茶もうまい。が、上品すぎて少ない。

いつも思うが、こういうお茶は茶碗8分目ぐらい並々と入れてガブガブ飲めればもっと最高なのに、といつも夢想する。

遠くの島影にヘリコプターが降りて、再び上がってきたワイヤーの先に何かぶら下がっている。

まさか人命救助してる? 何か事故でも?

と思って管理のおばちゃんに訊いてみると、枯れた松を運び出しているのだそうだ。

いつもやってる作業で珍しくないらしい。

景観を守るための作業は命がけでたいへんそうだ。

観瀾亭から歩いて3分ぐらい先に、ナガノのくまの漫画『MOGUMOGU食べ歩きくま(2)』に出てくる場面の「下が見える橋」がある。

下が見える橋の島

そこに行こうと思っていたが、残念ながら現在橋が工事中で今は渡れないらしい。

「ブラタモリ」では高所恐怖症のはずのタモリが怖がらずに渡っていたが、ナガノのくまの漫画ではくまがむちゃ怖がって渡っていた。


ナガノのくまの松島旅行
「MOGUMOGU食べ歩きくま(2)」より模写
ナガノのくまの松島旅行
「MOGUMOGU食べ歩きくま(2)」より模写
ナガノのくまの松島旅行
「MOGUMOGU食べ歩きくま(2)」より模写

今日のところの松島観光はここまでにして、吾輩は松島海岸16:05の電車で仙台に戻ることにした。

16:00前に駅に着いたが始発列車で車内に入れるのがありがたかった。

いい天気だが風が冷たくて寒いのだった。

近郊形電車のロングシートだが、ドアの開閉はボタンで行う。

車内は暖かく快適だった。

12.ずんだシェイク

2日前に仙台に来たとき、なんの気なしに買ったずんだシェイクを新幹線に持ち込んでから飲んだところ実においしかった

それで今日も新幹線で飲もうと地下にあるその店に行った。

17時前までは特大があるようでホイップクリームが盛大に載っていた。

帰りの新幹線のテーブル
ホイップクリームありの特大ずんだシェイク

前回は18時すぎだったのでホイップクリーム載せはなく、小と中の2種だけだった。

前回のずんだシェイク
(ホイップクリームなし)

ちょっと発見の気分だったが、後で新幹線で飲んでみたところホイップクリーム自体はずんだ味ではなく、ずんだシェイクのずんだ風味がむしろ薄まってしまうような感じで、ホイップクリームはない方がいいなと思った。

ホイップクリームがあると見た目は豪華なのだが。

今度いつか飲むときには、ホイップクリームは要らないけどたくさん飲みたいので小か中を2杯買おうと思う。

13.「こまち」型車両の自由席

仙台17:25発やまびこ152は仙台駅始発だ。

仙台から東京、そして新潟までは自由席で帰るのだがいずれも本数が多く、新潟行きの最終に間に合うようにして自由に乗ればいい。

そういうことで自由席のある仙台発の「やまびこ」の時刻をいくつかメモしておいたが、17:25発の「やまびこ152号」だけはちょっと特異なことに気付いた。

まず、一般の「やまびこ」は10両編成だが、この「やまびこ152号」は17両編成なのだ。

後ろに7両増結されていて全部で17両だが、実はこれは「はやぶさ+こまち」編成、または「やまびこ+つばさ」編成なのだ。

それが17両編成のまま「はやぶさ」または「やまびこ」になることもあり、今回はこの編成で「やまびこ152号」になるのだが秋田も新庄とも関係ない仙台-東京路線なので列車名は「やまびこ」だ。
しかし後ろの7両はもともとこまち(つばさ)用の車両なのだ。

つまり前の10両と後ろの7両は行き来ができない。

それで17両の後ろの7両は全車指定席の「はやぶさ」の場合、後ろの7両も当然指定席なのだが、「やまびこ」の場合後ろの「こまち」タイプの7両は11号車のグリーン車以外12-17の6両がすべて自由席となる。

一般に「こまち」「つばさ」のミニ新幹線は全車指定席のイメージなので、この車両が自由席ということで吾輩は「やや!?」と思ったのだ。

「こまち」タイプの新幹線は、以前秋田を旅行中、乗り継ぎの関係で大曲-角館間だけ乗ったことがあった。乗車時間はほんの10分程度の一瞬だった。

特定特急券で乗ったがほぼ満席で空席を見つけるまで時間がかかり、座ってもすぐに角館に着いて下車した。
(盛岡-秋田、福島-新庄区間内相互発着では座席無指定の特定特急券で乗車可能)

ということで、「こまち」の車両はあまりよく覚えていないし観察もしていなし席に座った感触も忘れた。

いずれにしても「こまち(つばさ)」タイプのミニ新幹線車両は在来線を走る広軌車両で、前から興味はあったが全車指定席で指定を取らないと乗れないというイメージがあり、行き先が秋田か新庄ということもあっていつ乗れるのかわからない、という車両だったのだ。

それが、今日仙台17:25発の「やまびこ152号」として「こまち(つばさ)」タイプの車両の6両が自由席として乗れ、なんとなく得したような気分なのだ。

もともと「やまびこ」の自由席はふだんは前寄り1-3号車あるいは1-6号車だ。

普段「やまびこ」の自由席を利用している人は自由席は前寄りと覚えているはずなのでわざわざ相当距離のある後ろの12-17号車にまで来ないだろう。

意表をついた12-17号車の自由席、しかも「こまち(つばさ)」タイプの車両だ。

新発見した気分でおもしろい列車ではないか!と思った。

ちなみに同じように12-17が自由席になる編成の列車は「やまびこ152号」だけではなく、「やまびこ53,205,219,223,126,152,204,220号」の合計8列車があるようだ。

説明が長くなったが、今回はその「こまち(つばさ)」タイプの自由席に乗りたくて仙台17:25発「やまびこ152号」で東京に帰ることにした。

14.「やまびこ152号」の自由席の位置

ホームの自動放送「自由席は前寄り1-4号車です」が繰り返し流れ、12-17号車が自由席とは案内しなかった。人による案内放送では言っていたかもしれないが吾輩は聞いていない。

また、ホームにある表示板では「自由席は前寄り」と何カ所にも書いてあった。

つまり駅の放送やホームの表示板を見る限り、まさか後方12-17号車の6両もの自由席がつながっているなどとは思わないだろう。

先にも書いたが、列車の先頭と後方の位置関係になるので、その距離はかなりある。

普通新幹線1車両25m、ミニ新幹線1車両20mなので、間の指定席とグリーン車が7両分の長さは25x6+20x1=170(m)だ。

参考までに列車の先頭から後方まで歩くとするとその距離は25x10+20x7=390(m)だ。

つまり、前方の自由席あたりから後方の自由席あたりまで歩くと最短170mから最長390m近くを歩くことになる。

こんなに歩いて移動する人はいないのでは?という話だ。

いろいろ書いたが、言いたいことは後方の6両の自由席はほとんど周知されていないはずで貸し切り同然で乗れるかもしれないということだ。

乗り物はすいている方が快適なので他の人がいなければいないに越したことはないのだ。

15.17号車自由席乗車口まで歩く

そういうことで発車の17:25に先立ち、吾輩は早めの17時にはホームに上がった。

エスカレーターを上がった場所には「自由席は先頭寄り」の表示があった。

ほれみろ。
これを見た自由席の客は前方に歩くだろう。

吾輩は後方に歩く。

しかしエスカレーターを上がった付近は中央付近だったが、そこから最後尾の17号車は地平線が見えるような気がするほど果てしなく遠いのであった。

世界の僻地へ向かって歩く探検家の気分にもなってきた。

というのはだんだん人がいなくなり、照明も少なくなってり薄暗くなってきたからである。

が、誰もいないのがいいのだ。

こんな後ろに自由席があるとは誰も思っていないわけだ。

そして向かうホーム上には誰もいなくなったのであった。

こんなところに列車がほんとうに停まるのだろうか、と不安になるほどであった。

新幹線の17両というのは、そのうちミニ新幹線が7両でも400m近いかなりの長モノなのだ。

16.黒い男

と、前方に人がひとりいた。

黒い上下の背が低め小太りの男1人が小さめの黒いリュックを背負ってホーム脇に立っている。

黒いから遠目ではわからなかった。

駅員だろうと思った。

が、吾輩が向かっている17号車の乗車口番号のところに立っていた。

なんと、先客だった!

吾輩が一番に待ち、しかも誰も来ないはず、と見込んでいた17号車自由席の客がすでに1人立って入線を待っていた!

普通、発車25分前の17時から待つか?

普通、17号車の自由席までわざわざ来るか?

普通、こんな地の果て地平線の果てのようなホームの暗いはずれまで来るか?

普通、後方の自由席は12号車から始まっているのでその辺に乗ればいいのにわざわざ17号車まで来るか?

普通、12号車辺りでも誰もいないのだからそこで良くないか?

普通、12号車に乗っても、たぶん一人っきりの車両だからそれで良くないか?

普通、中央出入り口に少しでも近い12号車でいいのではないか?

なのになぜ17号車のこんな遠い地の果ての僻地みたいなところまで200m近くもわざわざ歩いて来た?

黒い兄ちゃんは黒いキツネじゃないのか?

または黒いタヌキが黒いリュックを背負っているのか?

尻尾が付いているのではないのか?

17.吾輩、17号車乗車口に並ぶ

自由席17号車の乗車口に早々と立って待っていたのはキツネでもタヌキでもなくれっきとした人間だった。

思うに、吾輩と同じような類い稀な思考回路の人間なのだろう、と観念した。

まあ、上に書いたように、普段は指定席だけのミニ新幹線車両がこの列車では自由席として乗れる、ということと、周知されていないはずだから貸し切り同然のように1車両で1人の状態になれる、というところがミソだ。

こういう世にもくだらぬことを考える人間が、吾輩以外にいたのだ。

いずれにしても、強烈な鉄道好き(時刻表好き)には違いない。
(一般人には理解されがたい、興味を持たれにくいような特殊なことを考えては実行して悦に入る変な人種・・・)

いや、それよりも、常習者かもしれない。

もしや通勤してる人?

吾輩なんかは観光客で今日初めて乗るのだ。

毎日乗っている人だったら吾輩なんかよりも大先輩だ。

敬った方がいいかもしれない。

彼に対して合掌するか・・・

ひとつ常識的に考えられるのは、到着駅の出口が列車の最後尾だと便利な場合だ。

これだと一般人も、乗車時に少し長くあるいても、降りると出口が目の前なので便利なのでそこまで歩くか、となって、普通の人となる。

ちなみに一般の新幹線は先頭後尾車両でも客車の前後2箇所に出入り口がある。

しかし秋田新幹線のようなミニ新幹線では出入り口は1車両に1箇所だ。

吾輩は17号車に乗るもう一つの入り口を目で探したが、黒い兄ちゃんが立ってる入り口から先は何の印もなく、入り口はなさそうだった。

吾輩は観念するしかなかった。

吾輩はおとなしく、ちょっと癪だったが黒い兄ちゃんの背後に並んだ。

兄ちゃんも兄ちゃんで、こんな早い時間から背後に立った吾輩のことを、相当変なヤツと思ったことだろう。

ま、お互い様か。(≧∇≦)

18.「やまびこ152号」入線

「やまびこ152号」が入線します・・・との案内放送があったが、やってきた列車は先に行きすぎてかなり前の方に行って停まった。

先頭10両編成の方が先に入線したのだった。

仙台始発なので車内は準備が整っているようだった。

次に後方の7両編成が到着するとの案内放送があった。

なるほど、別々にやってきて、この番線上で連結作業を行うのだ。

なかなか見れない光景のようでわくわくする。

もっとも連結作業は7両分20x7=140(m)も前の方なのでわざわざ見に行く気持ちはないが・・・

しばらく後に7両編成がやってきた。

「こまち」タイプのミニ新幹線だ。

これに乗れるとなるとまたわくわくした。

列車は手前で一旦停止し、ゆっくりと動き出した。

連結するのだ。

17号車の乗車口が少し手前でまた停止し、その後またそろそろ動いて、17号車の乗車口がゆっくりと目の前に来た。

黒い兄ちゃんは乗車口に近づく。

扉が開いた。

黒い兄ちゃんは・・・あれ!? どこに行った!?

黒い兄ちゃんは、入り口から入ると、右側、16号車に入っていった。

最後尾の17号車の車両に一番乗りしたくて早くから待っていたと思っていた吾輩は拍子抜けした。

車両の一番後ろの座席、リクライニングをいっぱいに倒しても後ろの人に気を遣わなくてもいい座席に吾輩は座った。

後ろには出入り口もないので客の行き来もなく落ち着く。

黒い兄ちゃんは16号車に行ってしまったので、結局17号車は吾輩1人となった。

16号車に行った理由は何であろうか?

もっと居心地のいい座席があるのだろうか?

想像するに16号車も車両の一番後方の席だと、吾輩の席と同じように、背後に気を遣わなくてもリクライニングできる席だ。

その席は16号車の前にある入り口から入るより17号車の入り口から入る方が近い。

もう一つの可能性として、黒い兄ちゃんはトイレを我慢していて、扉が開いた瞬間に座席に行くより前にトイレに入ったのか?

しかし、吾輩自身が席に荷物を置いてからすぐにトイレに行ったのでわかったが、兄ちゃんはトイレの辺りにはおらず、たしかに16号車の客席に入って行ったのだった。

それ以上は黒い兄ちゃんについてはわからない。

黒い兄ちゃんの謎説きはここで終了である。

気を取り直して、吾輩は「ずんだシェイクの特大版ホイップクリーム盛り盛り」にストローを刺して一口飲んだ。

うま~い!

ずんだシェイクの特大
+その他おやつ

19.ナガノマーケット銀座店

19:28の定刻に「やまびこ152号」は東京に到着した。

今日で「怒濤の大人の休日俱楽部パス」の5日間に渡って続けた旅も終わりだ。

月曜日から始めて今日が金曜日だ。

今週は平日がとても濃い週だった。

最終日となるとちょっと名残惜しい。

新潟行きは最終でもいいかとも思い始めた。

吾輩は東京から有楽町まで一駅乗って、ナガノマーケット銀座店に向かった。

21時まで営業しているので余裕だ。

しかし入り口で入店を拒否された。

今は新商品の発売直後らしく、事前にネットで配布する整理券がないと入れないんです~とのことだ。

無念だが仕方ない。

先月は平日昼間だったが整理券も何もなくても無難に入れ、客数もそれほど多くはなかった。

今は「アザラシシリーズ」とかの新商品が出たばかりのようだった。

ま、アザラシシリーズはあんまり興味がないからいいや。

地下に餃子のおいしい食堂があるのを知っていてちょっと惹かれかかったが、今日は花金(死語:週末前の金曜日のこと)だ。
夜は酒を飲んでうるさいオッサンたちがたむろしてるかもしれないのだ。

有楽町のその辺でめぼしい食堂があればご飯を食べてから帰ろうかと思い、結局有楽町の駅周辺を一周してしまった。

有楽町ではいいアイディアが浮かばず、東京駅に戻ろうと思った。

ところが有楽町駅の改札口はIC専用だけというのが何カ所かあって入れなかった。

それでまた有楽町駅のまわりを半周することになった。

吾輩の持つ「大人パス」は自動改札口に挿入する必要がある。

以前の青春18切符のように有人改札口で切符を物理的に見せて出入りするのではないフリー切符なので非常に便利だ。

しかし首都圏ではIC専用が多いので、切符が挿入できる自動改札口かどうか見分ける必要があるのだ。

東京では駅を出る気力が失せ、そのまま新幹線で帰ることにした。

20:24発の「とき343号」の自由席に並ぶのにちょうどいい時間だった。

ホームの駅弁売り場で「大人パス」の2日目に買って帰っておいしかった「銀だら幕の内」をまた買った。

車内で食べるのではなく、家に帰ってから食べるのだった。

写真は第2日目のもの
写真は第2日目のもの

(おわり)

★第5日目の鉄道経路と行動まとめ

新潟7:24とき306 9:40東京 自由席1-5
東京10:03はやぶさ15号11:39仙台1-4E
12:00 仙台せり鍋
仙台-松島海岸 22.7km
観瀾亭 ずんだ餅のお茶席
松島海岸16:05-16:45仙台 22.7km
仙台(始発)17:25やまびこ152 19:28(21)東京 自由席1-4(E5,H5系),★12-17(E6系)
東京-有楽町 0.8km
ナガノマーケットは入店不可
-東京 0.8km
東京 20:24(23)とき343 22:31 新潟 自由席1-8

走行距離合計:1418.4km
333.9+351.8+22.7+22.7+0.8+0.8+351.8+333.9

★★★「大人パス」総合まとめ

何が「怒濤」なのかと問われたら、それほど怒濤でもなかったが、まあ、5日間毎日日帰りでどこかに行く、しかも新幹線なので結構な距離を高速で移動する、開高健の言葉を借りると肉体は移動できるけど魂が付いて来れない、魂はあとからゆっくり来て肉体と合流する、そんな旅を5日間連続でおこなったので、まあ怒濤かもしれないな、というこっちゃ(開高健口調)。
「大人パス」は初めてだったが、このパスの前回の発売分のとき、「大人パス」を使っている最中の佐久平在住の仲良し女史2名と出会った。出会った場所は山形の芋煮会会場だった。山形の駅たびコンシェルジュ主催の4000円ほどの山形駅現地集合現地解散の昼だけツアー「芋煮会」というのに参加した時だ。前回の「大人パス」期間中で「大人パス」で最寄り駅まで自分で来てそこからツアーに参加する、っちゅうやっちゃ(開高健の口調)。
吾輩は新潟から自分の車で行って「大人パス」は関係なかったが、その芋煮会の参加者は首都圏などから新幹線でやって来た「大人パス」利用者が多かった。
で、その佐久平から来た2名の「大人パス」旅人女史は芋煮会当日がパス使用開始初日ということで、さて明日から4日間どこに行こうか?などと話していた。前日なのにまだ決めてないの?という感じで結構のんきな佐久平女史2名なのであった。
女史達はそれ以前も「大人パス」を使っていて、前回はひたすら毎日横浜に往復していた、と言った。横浜ってそんなええとこやった?毎日行って何すんねん?などなどツッコミどころ一杯だったのだが、女史達もホテルに泊まらず日帰り派であった。その日の山形から佐久平までの帰りの指定席券を見せてもらうと佐久平19時台などと妙に早い時間帯だった。これは家庭の仕事があるからとのこと。真面目な主婦なんや。昼間は「大人パス」で豪遊やけどホテルには泊まらず早めに帰るという真面目な主婦を演じているワケですな。(≧∇≦)
そんなこんなの話を聞いているうちに吾輩もその「大人パス」の旅をしてみたくなってきたのだった。しかも吾輩は新潟駅前の男だ。世間には新幹線の駅に出るまで野を越え山を越え谷越えてという人もいるだろうのに吾輩は恵まれているではないか!(新潟のこの世の終わり天候を除けば)
ということもあって、今回「大人パス」を使ったわけだった。途中で風邪を引くなど体調を崩して残りの有効期間がパー、などとならないように体調管理もきちんとした。自分で事前に決めた使い始めの日から使い始めたら5日間連続で使わないと5日で有効期間は自動的に切れる。不慮の出来事で有効期間をパーになんかしたら一生悔いが残りそうだ。
そういう意味で5日間は「大人パス」に全神経を集中させてひたすら自分の計画を全うするのだった。列車も遅れたり不通になってはいけないので念力を送る必要があった。そんなこんなで神経もエネルギーも使うということで「怒濤」なのである。
吾輩の今回1/20-24は新潟以外天候に恵まれ、列車もすべてが定刻運行ですばらしい日本の鉄道旅であった。
さあこれを読んだ50歳以上のそこのアナタ、あなたも「大人パス」の旅をする?したくなった?(≧∇≦)
気になるのは芋煮会で出会った佐久平在住の「大人パス」仲良し女史2名だ。残り4日間のパスで何した?どこに行った?お喋りした?ってなとこだ。
案外女史達は今回のパスでまた日帰り横浜往復をひたすら繰り返しているような気配が濃厚なのだが、万が一この文章を見たら楽しいから一報ちょうだい。
ま、そういうこっちゃ。(開高健の口癖)

★★★「大人パス」5日間の軌跡

★★使用後の大人の休日倶楽部パス

使用後の大人の休日倶楽部パス

これが使用後の大人の休日倶楽部パスだが、名刺サイズで自動改札機に挿入して出入りできるので重宝だ。
ちなみに東京駅に入ってから都合ですぐに改札外に出たことがあったが何も問題なく出ることができた。チャイムが鳴るなど何か問題があれば駅員に説明しようと思っていたが、入って出れるなら入場券としても使えることになる。
券面左側に縦方向に赤い文字で日付駅名入出場の押印があるが、このまま何度も押印され続けるのかと思いきや最初の3行で終わってしまった。
いずれにしても押印が重なり合って見にくいことになっているが、もともと磁気で処理しているので券面はシステム上あまり重要ではないのかもしれない。

★★大人の休日俱楽部パス・指定席履歴

1.1/21 あずさ9号 新宿-松本
2.1/21 あずさ44号 松本-新宿
3.1/22 とき312号 新潟-東京
4.1/22 ひたち13号 品川-仙台
5.1/23 とき312号 新潟-東京
6.1/24 はやぶさ15号 東京-仙台

★★鉄道乗車距離

1日目 804.6km
2日目 1,138.6km
3日目 1,400.3km
4日目 762.6km
5日目 1,418.4km
合計 5524.5km
804.6+1,138.6+1,400.3+762.6+1,418.4

★★各日のむちゃうま旅日記

★第1日目 成田山と鳥重の話はこちら★

★第2日目 松本市草間彌生と桜鍋の話はこちら★

★第3日目 品川-仙台常磐線特急ひたちの話はこちら★

★第4日 とき312号新潟-東京で開高健邸と餃子&麻婆豆腐★ 

★第5日 はやぶさ15号で仙台セリ鍋&松島★(このページ)

(おわり)

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