GASでシミュレーションゲームのプロトを作ってみる②
前回の記事までで、「ボタンを押すと数値が変動する」というゲームのごく基本的な動作まで出来たので、ここからは前回最後に記した簡単なゲームの実装を進めていきたいと思います。
最初のシミュレーションゲームのルール【再掲】
概要:会社を買って収益をどんどん増やしていくゲーム
・会社を買うと1ターン毎にお金が5手に入る
・会社を買うと次に会社を買う為に必要な価格が1.5倍ずつになっていく
というわけで、出来上がったのがこちらになります!
(実装工程はどうした?とツッコミが入りそうですが、どういう事ができるのか、ということや、企画内容の紹介やフィードバックがメインの記事なので、省略しちゃいました…)
ターンを進めてみる
改めて、こちらのゲームの説明をすると、Turnと書いてあるのが、このゲームのターンで、◯に+が入っているようなデザインのボタンを押すと…
このようにTurnが0から1に増えていきます。
DB代わりのスプレッドシートも、このように変化しています
↓
とりあえずターンが進んではいますが、他の数値は変わっていません。
moneyは所持金、company_numは所持している会社数、company_priceは新たに会社を購入する際に必要な所持金となります。
現時点では、会社の所有数が0なので、ターンを進めてもお金が入ってこない状態となっています。
会社を買ってみる
そこで、新しく会社を買うことにします。会社の購入は、ターンを進めるボタンの下の、茶色い紙と石(※株券)の画像のボタンを押すと行えます
(※余談ですが、この一連の画像は、以前うちでアプリゲームを作る際に使用した画像を転用しております)
会社購入によって、company_numが1増え、会社の購入金額が80の1.5倍の120になりました。
そして、株券の画像の下に、購入した会社のアイコンが表示されます。会社数が増えるとこの会社のアイコンも増えていきます。
お金を貯めて再び会社購入
それでは、ターンを進めていきましょう。
ターンをすすめると、1ターン毎にお金が5ずつ増えているのがわかると思います。これをそのまま続けて…
ようやくお金が120まで溜まったので、また次の会社を買います。
内部データの変化はこのようになっています。
↓
そして、再びターンを進めます。会社の価格が1.5倍になっているとはいえ、今度は、1ターン毎に2✕5=10ずつ入るようになったので、少し楽になりました。
↓1ターンでお金が10ずつ増えています
という感じで、簡単ではありますがゲームを1つ作ることが出来ました!
ただ、これだと単調すぎてすぐに飽きてしまうので、今後更に機能を追加していこうかなぁと思うのですが、現時点ではそこまで明確な方向性も考えていないので、一旦、他の人に遊んでもらいつつフィードバックや感想を聞きながら次の企画を考えようと思いました。
プレイ会を通じての意外な発見
というわけで、早速出来たところでclubhouseで部屋作って集まってもらい、プレイしてもらいながら、色々とフィードバックを頂きました。
そんな中で、面白い気付きが得られました。
実は、このゲームはある意味ソーシャルゲームで、複数人でこのゲームを遊ぶと、ターン数や所持金、会社数が共通の値になるのです。つまり、Aさんがターンのボタンを1回押して、Bさんがターンのボタンを2回押すと、合計3ターン進むのです
その結果、一人だと達成できないようなターン数まで進んだのですが、何よりもう一つのゲーム性が生まれました。
一人でやるだけだと問題にならないのですが、複数人で同時にプレイしていると、「会社を購入」ボタンを誰が押すのか?というビーチフラッグに似た遊びが生まれました。
その場にいるみんなでターンを進めるボタンを押しているので、どんどんお金が増えていくので、ちょうど会社購入額を超えたタイミングで会社を買うボタンを押した人が会社を買えるような感じになりました。
当然ながらこのゲームはユーザーごとの違いとかないので、誰が会社を買っても同じなのですが、前述の通りビーチフラッグに似た遊びになりました。
一人で遊んでいると、全然盛り上がらないのですが、複数人でやるとこんな単純なゲームでも、意外と盛り上がったので、このソーシャル性を活かした遊びができないかな…?ということで、企画の方向性を考えました。
余談ですが、集まった方々が皆さん優しい方ばかりで、他にも色々とご意見など頂けました
ちなみに、最大でここまで会社数が増えました↓
次の企画の方向性-人狼✕シミュレーション
というわけで、ソーシャル要素を入れたなにかを作りたいと思ったのですが、ちょうどAmongUsとか人狼ゲームが(私の周りの)clubhouseで流行っていたので、シミュレーション✕人狼みたいなものを作ろうかなと考えました。
現時点ではまだ詳細なルールが決まっていないのですが、マップにある物件を買い占める競争をして、人狼側と村人側のどちらが勝つか、みたいなゲームを目指そうかな、と思いました。
それでは、次回はある程度また実装が進んだ時点で記事をシェアさせていただきたいと思います
(※2021/04/02時点で複数人で物件の購入と奪い合う要素までは完成しています。)
【お知らせ】
プレアナでは、「熱狂の構造化」の世界観のもと、ゲームを中心としたエンタメの面白さの数値化に日々取り組んでいます
そんなちょっと変わった取り組みを、一緒にやっていきたい!という方は、ぜひご連絡ください。
また、最近では、ゲーム特化型の人材DXサービス「LEGDAP パーソナルチェッカー」も好評提供中です!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?