Qioさんの詩「明日の岸辺」をMerrowの歌とピアノ伴奏で
Qioさんの詩「明日の岸辺」に付けたメロディに、ピアノの伴奏を付けました。
この記事は、その制作のお話と、なぜかカルガモのお話です。
さて「明日の岸辺」は、昨秋ギターの伴奏による歌として制作・公開しました。
こちらは、Tokkoさんに歌って頂いたものです。
その時、ピアノ伴奏版も制作したいと申していたのですが、実はピアノ伴奏版の方が先に出来ていました。
ギターのストラミングでコードをかき鳴らすやり方ですと、私は思い通りに歌が作れません。
そこで、ピアノでおおまかに伴奏を作ってから、その簡易伴奏版としてギター用のコード譜を作ったのです。
ギター伴奏版は、Tokkoさんのギター弾き語りを念頭に置いて制作しました。
アレンジの移植にあたって、ギター版では歌詞の「花の香りにほっとしてみたい」の「ほっと」のところでメロディ自体を変えています。
その理由は、ピアノ版のその部分がC#m7(♭5)という難しいコードになっていましたので、ギター弾き語りの便を考慮して、簡便なFコードに変えたかったからです。
つまり、コードの変更の関係でギター伴奏版でメロディを一部変えざるを得なかったというわけです。もちろん、前後のコードを工夫することで、音楽が自然に流れるようにアレンジしていました。
メロディがどう変わったか、下の譜例で示しますと、左から3小節目、ピアノ版のシが、ギター版でドという具合に半音しか変わっていません。
でも、メロディはハーモニーと不可分の関係ですから、かなり雰囲気は変わるわけです。
今回、ピアノ伴奏版の公開に先立ちまして、ピアノのパートに少々手を加えたほか、歌のパートでは、最新のAI技術によって合成される音声を試してみました。
それは、先月公開されたばかりのNeutrino Muonという音声合成システムです。
Muonは拡散モデルという、AIの機械学習分野におけるモデルを用いた音声合成システムだそうです。
それにボーカル譜のデータを入れまして、中の人めろうの歌声として出力させたものを、ピアノ伴奏とミックスして、YouTubeにアップしました。
聴いてみるとわかると思いますが、ほとんど肉声といえるくらいの歌声です。
そして滑らかで自然なレガート。
よろしければ、どうぞお聴きください。
Qioさんの詩はこちら。
ところで・・・
YouTube用に、フリー画像のカルガモ親子を使ったのですが・・・
画像をよく見たら、なんと岸に一番近いところに鯉がいるじゃありませんか!
鯉はカルガモの雛を丸のみにしてしまう天敵なのです。
カルガモの雛は、日本で繁殖する水辺の野鳥の中で、比較的見られる機会が多いですが、他にも、赤ハゲなのであんまり可愛くない(失礼)オオバンの雛とか、それより小さなカイツブリの雛も見る機会があると思います。
彼らも鯉の標的になるそうです。
それはともかく、我が子の天敵の鯉を目の前にして、カルガモのお母さん(お父さんかも・・・、あっ、お父さんカモの意味ではなくて)の、何と泰然としていることか!
この画像を使うなら、別の歌の時にすべきだった。
でも後の祭り。
鯉は、見なかったことにして頂けると大いに助かります。^^;