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子どもの代弁しすぎてない?

園や習い事でお母さんが
我が子の状況や気分を説明されることがあります。

保育士時代もよくありましたが
通訳かい(笑)というほど
子どもの気持ちを手取り足取り汲み取って代弁しようとする。

「どうしても帽子が被りたくないみたいで・・
外遊びのときなくても大丈夫ですか?」

「今日は○○はしたくないらしいんです。
お友達と○○したいみたいで・・・」


まだ言葉のコミュニケーションが難しい2,3歳なら必要ですが、
5歳6歳になっても
お母さんが前に出て代弁されるケースもよくあります。





先日こんなことがありました。

我が家の娘と息子は空手を習っていますが
娘がどうしても道着が着たくないと言い出しました。

落ちてくるし長いからヤダ、とか
ぎゅっと縛るからお腹が苦しくてヤダ、とか
理由を言ってる。


そこで彼女に
「来たくないなら動きやすい服で行ったら?
でも先生にどうして道着を着てないのか聞かれると思うから自分で説明しようね」と伝えました。


そして道場に入り挨拶をすると
案の定師範から「あれ?今日はどしたんや?道着は?」と。

娘はわたしの方を見ましたが
「先生どうしたのって聞いてるよ」と言うと
「お腹が苦しいから着たくありませんでした」
と自分で伝えてました。


わたしは
「先生、娘は今日道着を着たがらず、なんだかお腹が苦しいみたいで・・
次回までにゴムを直しておきます」
という代弁が出かかっていましたが、
彼女は6歳。自分の意志で「着たくない」があるなら
自分の言葉で伝えられる。




ついつい我が子の気持ちを汲み取って助け舟を出したくてやってしまうこの「代弁」。
確かに小さなうちは園や習い事の先生と連携して子どもをサポートするために必要かもしれません。

でも、5歳6歳になってもそして小学生になってもお子さんの専属通訳になってるお母さん。

小学生のなかには
小さい頃にお母さん同士で遊ぶ約束を交わし、計画して遊ぶという環境だったからか、小学生になったときに自分でお友達を遊びに誘ったり、なにか提案することが苦手なお子さんがいる。
という話も耳にします。


子どもながらに
嫌、疲れる、気に入らない、悲しい、億劫など
いろいろな感情や理由があります。
母親だから汲み取ってあげられることも沢山あります。


でも、自分の意思を示し、自分の言葉で伝える練習の場はほかでもない「毎日」のなかにあります。


我が子を想うばかりにその練習の機会を奪ったまま小学生にあがり、
「もう大きいんだから」という年齢になって突然突き放されてはお子さんからしたら
「ずっとお母さんが助けてくれてたのに」
「だれも自分の気持ちを分かってくれない・・」

と余計に人とのコミュニケーションに億劫になってしまいかねません。



「そうなんだね。先生になんて伝えたらいいと思う?」
「自分で言ってごらん」と
「通訳」から「サポート役」へのシフトって大切だなと感じます。



「先生、うちの子が・・・」の前に一度
「これはわたし(母)が前に出て伝えるべきことなのか?それとも我が子が自分の言葉で相手に伝えられることなのか?」
という1ステップ入れてみてください^^




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