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台湾の温泉街「北投」で、ポカポカの一日

皆さんは、台湾に温泉で有名な場所があるって知っていましたか?台湾といえば「グルメ」「かわいい雑貨」「暑い」というイメージで、「温泉」はなかなか思い浮かびませんよね。クリスマスと新年を祝うため、アメリカから台北を訪れている家族のため、夫は色々と下調べをして温泉街を見つけたらしいのです。この時期、案外、気温の低い台北。朝はゆっくり過ごしたい私も、今回ばかりは早起きして行ってみました。

ローカルな露天風呂「米投公園露天温泉浴地」


北投温泉は、台北駅から淡水向けの電車に乗って、北投で下車し同駅の別ホームから「新北投」に向かいます。台北駅から1時間弱で着くので、そんなに遠くありません。

寒空で露天風呂にはぴったりの天気でした

たくさん温泉宿があるようでしたが、私たちは公共の温泉施設に行くことにしました。入場料は60元(約300円)で男女混浴。入浴時には水着着用がルールです。持参した水着は入り口で、受付の女性の厳しいチェックがあります。一緒に行ったアメリカ娘はビキニを持って行って「これは下着じゃないでしょうね?」と質問されてました。私もビキニでしたが、布面積多めだったので、そのような質問はされませんでした(笑)

米投公園露天温泉浴地

見た感じ外国人は私たちのグループだけでした。利用者はほとんどが地元の年配客。常連客で混み合っていました。風呂に浸かりながらおしゃべりしたり、風呂から出てストレッチしたり、本当に台湾のお年寄りは元気な人が多いです。

露天風呂で、お湯の温度の高さによって、3つに分かれていました。利用者のほとんどは、長さが太腿の半ばまであるような水着を着ている人がほとんどで、私とアメリカ娘ふたりだけがビキニで少し恥ずかしかったです。

お湯は柔らかくて、ツルツル滑らか。肌がしっとり潤って、すごくいい気持ちでした。冷たい空気と温かいお湯が気持ちいい。いつまでも浸かっていたかったですが、到着したのが9時過ぎで10時半から1時間ほどは、メンテナンスで一旦閉めるとのことで40分くらいしか入ることができませんでした。残念!

水着チェックをしていた受付の女性が、ホイッスルを鳴らして「ピ〜〜〜ッ」と合図をしたら、一斉に風呂から上がります。常連客が多いだけに皆さん心得ていて、いっぱいだった湯船が一気に空になりました。ひとりの女性客がのぼせたのか、それとも足を滑らせたのかはわかりませんが地面に倒れ、一時騒然としましたが、周りの利用者の素早い対応で大きなことにはならず、安心しました。

米投公園露天温泉浴地は施設も古く、水着に着替えたりと、温泉で過ごす癒しの時間を求めていくようなところではありませんが、リーズナブルだし、お湯も気持ちがいいし、今日のような少し肌寒い日には、気軽に立ち寄ってもいいなと思いました。

温泉のあとは「北投温泉博物館」へ


米投公園露天温泉浴地の隣にある「北投温泉博物館」に立ち寄りました。
日本統治時代の1913年に静岡の伊豆山温泉をモデルに建設された、公共温泉浴場だった建物が、1998年に博物館として生まれ変わったそうです。

中に入ると浴場だけではなく、大きな畳の間や当時の歴史を思わせる展示物もありました。

日本の建築家によって建てられた、
休息と娯楽の場所となっていたそうです。
男性専用の大浴場だったのだとか。
大浴場から外も眺められる。
窓のデザインもステンドグラスも美しい。
この小さめの浴場が女性専用だったのかもしれません。
北投の美しい景観は、映画撮影にもよく利用されていて
「台湾映画のハリウッド」とも言われていたそうです。


テーブルがかわいい。


昔の利用客は、このテーブルを囲んで入浴後、台湾グルメを堪能したのでしょうか?

北投一帯はかつては数々の温泉宿が開業して、舞妓さんがいたりほぼ日本の温泉街と同じようにレジャースポット化していたそうです。ベトナム戦争時にはアメリカ人が休暇を過ごす場所としても知られていたのだとか。

冬の台湾観光なら、北投もおすすめ

多くの日本人が台湾にグルメを求めてやってきますが、冬に台湾に来るなら、北投の温泉宿でゆっくり過ごすのもいいのではないでしょうか?台北の冬は結構寒くなる日もあるので、ゆっくりと気持ちの良いお湯に浸かるのも、グルメや観光以外の台湾の魅力を知るのに役立つと思います。

今回は超リーズナブルな公共温泉浴地で地元感たっぷりの雰囲気のなか楽しみましたが、ラグジュアリーな温泉施設もあるようなので、寒い季節のうちにそこも行ってみたいなぁ〜。

それでは、再見!


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