タイトルを書いてから、ずいぶん時間がたってしまった。 2022年のいま、東京は再びマンボウの最中。 タイトルを書いたときは、緊急事態宣言が明けたとき、ワインをサーヴできることが嬉しくて嬉しくて。だけど、結局、言葉を紡げなかった。 しかも、この世界ってどの世界?飲食業界?ニッポン?こんな愚法が施行された日本への嘆きと、それでも酒類提供ができるようになってありがたい気持ちとないまぜだった。 それはさておき、また禁酒法の一歩手前、お家での酒量が増えた今日このごろ。 さあて
久しぶりにnoteを書く。この前noteを書いたのは、10月の東京を襲った台風一過の時である、コンビニから水や食料がなくなった、あれからもう半年。 2020年4月. この4月を一生忘れないだろう。 世界中の皆がそうであるように。 日本が、世界が、正体のわからないウイルスに脅かされ、自粛という名のもと(他国ではロックダウンか)経済活動の縮小を余儀なくされている。 2月から新たな場所で働き始め、顧客がレストランであった。 4月あたま、ぱったりと発注が止まる。急ごしらえでつく
まれにみる自然災害のたびに、東京にいる。 2011年に次ぐ、先日。 東京の人は、備えに敏感、まわりがしてるから私もしなくちゃといろいろ備えた。
【2日目】 6:00 仙台発➡21:35 函館着 23:06函館発→23:11 五稜郭拍 乗換駅:一ノ関・盛岡・大舘・青森・蟹田・木古内 午前6時に仙台発の電車に乗っていると、卒業旅行をしているという東京の男子大学生5人組と知り合い大富豪などする。東京弁(私にとっては)が変と記している(失礼)が、いいお兄さんたちだと解り、かなり打ち解ける。 のちに、このうちの一人とお付き合いすることになるとは露知らず。 彼らは宗谷岬まで行くという、函館までは同じ行程、青龍寺(青森)の大仏を
実家で自分の部屋を片付けていると、懐かしいノートを見つけた。 大学生のころ、鉄道旅行が好きだった。夏休みも終わりに近づいた九月某日、青春18きっぷを使って実家からできるだけ遠くへ行こうと思い(訪問県を増やすという地味な目的もあり)、夏休みを使って5日間で故郷の大阪から北海道まで往復した。 その時の行程表と、できごとをメモった小さなノートである。 もう、かれこれ15年前になる。当時、ケータイはあったものの、スマホはなく、あらかじめPCでJRの時刻表を調べてから実行した。今だと
部屋の整理をしていると、昔使っていたUSBをみつけた。 新卒で入った会社の課題や週報、当時の旅行の写真などが入っている、20代のこそばい記録。 そのなかに、親友(同期で5年間同居していた)の結婚式のために作成したスピーチがあった。 * (略) 話は変わりますが、実はわたしは半年前に***(彼女と一緒に働いていた会社)を辞め、今はワインを扱う仕事をしております。この転職を一番に応援してくれたのもK(親友)でしたね。ワインを嗜まれている方はご存知かとは思いますが、ワインと料理をマ
アエラドットに載っていたこの鳥飼茜さんの書評に惹かれて読む。 さすが鳥飼先生、書評の粋を超え、ひとつの短編を読んでいるようだ。 そのなかでもこの一節、 誰かこの鬱屈から外に連れ出してくれ。 そういう運命だと、誰か私に決めてくれ。それなら、全てを捨ててそこに賭けられるのに。 シクシクと、胸が締め付けられる、身に覚えがありまくるからだ。 アラサーを過ぎた女性ならだれしもが経験したことのあるであろう、名もつけ難き、この他力本願的やけっぱち感情。 しかし、いざ他力に頼ってGO
先日、派遣会社に登録してきた。 しっかりと腰を据えて働く次の仕事を見つけないといけないのだが、なんだかまだそういう気にもなれず。しかし、いくら実家に寄生していようと、生きているだけでお金がかかるのは事実で、貯金は目減りするいっぽう、すこしは稼がないといけない。いままでずっと営業畑や接客業で、おおかた愛想よく働いてきたので、できればしばらく人と話さなくてよい仕事がいいと思い、データ入力のお仕事でお願いしたいと伝えた。顧客情報や、映画やゲームのアンケートを入力したりする、小
雪国から避難するように、2週間ほど、バリ島に行ってきた。 求めていた暑さもさることながら期待以上だった。何をしにというわけではなく、朝か夕方ヨガに通い、現地の食堂でごはんを食べ、たまに海に行き、すこしのお酒と南国特有のフルーツジュースをたっぷり摂取し、バリコーヒーを飲んだり、甘いものを食べたり、読みやすい現代小説を読み、眠くなったら眠る。マッサージも通い放題。 仕事からの解放もあったが、本当にリラックスできるところだった、現地民に対してストレスがないって素晴らしい、
こういう第三者曰く、の恋愛小話オムニバス、たまらん。 著者の林さんの経歴が好感度高い、音楽にもワインにも愛がある人が書いているということ、わたしも飲食業のはしっこで働いているのだが、ワインバーをオーナーで20年やってるって、それだけでもう信用がおける(しかも東京で)。 音楽は詳しくないのだが(しかし、もしこの本のサウンドトラックがでたら必ず買う)、カクテルやワインなどのチョイスやそれに関するちょっとした蘊蓄もたまらない。おのずと、この語り部は林さんで、完全なる虚構ではないと思
切々と、苦々しい。 キム・ジヨンは、韓国の82年生まれの女性名で一番多いんだって、タイトル秀逸すぎる。 すこしディテールを変えて、日本版で、例えば『82年生まれ、佐藤裕子』とかで出版されててもなんらおかしくない。 あまりにも淡々とした叙述だから、はじめ、ノンフィクションかと思って読んでたけど、フィクションだった。 韓国は、女性大統領もいたし、ドラマのヒロインは概ね逞しく、サブキャストの妙齢マダムは小賢しいし、女性の社会参画や対男性、に関しては、日本より進んでいると思ってい
進めなかった一年に、ピリオドを打とう。 終わりは始まり、今の自分は大嫌いだけれど、この心持ちがいつか思い出になるように。