「ベゾアール(結石)」シャルロット・デュマ展@銀座メゾンエルメス①
愛
依代 2020 映像作品
デュマさんの二女アイヴィちゃんが馬の依代となり、オランダから東京、与那国島までを旅するロードムービー。
だんだんと馬の一体になっていくような彼女のしぐさと心象風景が印象的。
決して人に慣れているわけではない与那国島の原生馬と心を通わすシーンは、人と馬との深く長い付き合いを想起させ、鑑賞者の胸を熱くさせる。
シャルロット・デュマさんは、騎馬隊の馬や救助犬など、人間生活のために特定の状況におかれ、共生する動物たちを被写体としながら、私たちが動物や他者の価値をどのように定義づけてきたのかを問いかけている作家さんです。
2014年からは特定の役割を持つわけではない、日本全国に現存する在来馬を撮影するプロジェクトを手がけるなど、活動の幅をひろげられています。
表現も写真のみならず、上記でご紹介した映像作品にも注力されています。
今回の展示では過去の作品から、最新の作品まで、幅広く展示されています。
12月29日まで開催。
いつもはあまり主観を入れないようにご紹介しているのですが、今回は鑑賞に役立ててもらうよう、ギャラリーツアーで聞いたことをシェアしていきます。
先入観を持ちたくない方は鑑賞後にお読みいただけると嬉しいです。
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