#52「ネイル」
最近、ネイルを始めた。
びっくりされるかもしれないが、自分でもびっくりなんである。
フェイスケアに食事改善に、2020年以降の僕の変化には枚挙にいとまがない。
せっかくなので、その経緯と、なんとなく所感を書き残してみようと思う。
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「なぜ?」と聞かれたとき、大概は面倒がって「星野源の真似〜」と答えているのだが、厳密にいうとそうではない。
もちろん星野源さんもきっかけのひとつだが、そもそものきっかけは声優の西山宏太朗さんという人の影響だった。
「面倒がって」というのがどちらに対しても大変失礼な表現だとは承知しているのだけど、どうしても自分周りの界隈ではどちらかというと星野源さんの名前を出した方がスムーズだから、ということだ。
声優さんも、今は作品のイベントに登壇したりテレビやネット配信、雑誌などに出るのは当たり前。なので場合によっては、星野源さんの名前を出すよりもスムーズな状況も当然あると思う。
で、例えば作品のイベントへの登壇などとなると、西山さんはその日の雰囲気や関連する作品、担当キャラに合わせてネイルを塗っているんだとか。
ラジオでそんな話をしていたのを聞いて、思いがけず耳が傾いた。
声優関連の記事を色々読んでみるとどうやら今年初め頃からネイルを始めたようで(定かではない)、ただTwitterにあがっている爪の写真を見る分にはとてもそうとは思えなかった。めちゃきれい。ファンのリアクションにも「みるみるうまくなっている」という声が多かった。
話を聞いていると、その"非日常感"が楽しいという。
髪や顔ももちろん整えるが、外に出ると自分ではその整えた姿を見ることはできない。
ただ、手元ならすぐに見ることができる。
ふと手元に目をやっただけでそのスペシャルさをすぐ実感できるのが、仕事のモチベーションにも寄与しているみたい。
で、僕も、楽器(しかも指先を使う楽器)を持って板の上に立つ身として、それってめっちゃいいじゃん〜!と思ったんである。
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