今後の究極の録音システムの方針(マスター最高音質・ハイレゾ中間高音質・CD標準音質=松竹梅)
今後どのようなやり方で、究極の録音システムを考案していくのか、いきなり結論を言います!
私としては、以下のように考えます!
1.マスター最高音質:RIAA-DSD 松グレード
マスター最高音質は、RIAA-DSDでやります。なぜか?
DSDは高周波ノイズが多くなるため、普通に高音質化するとサンプリング周波数やビット数を上げる必要があります。
サンプリング周波数を上げると、クロック周波数も上がってしまい、低域の位相ノイズが増えます。
ビット数を上げると、互換性がなくなり、使用できるADC・DACチップも限られます。
サンプリング周波数やビット数を上げることなく、高周波ノイズを少なくするには、1/f特性で6db/オクターブで高域を持ち上げるRIAA-DSDをやるしかありません!
よって、最高音質はDSDではなく、RIAA-DSD!!!
2.中間高音質:非圧縮48〜96kHz・24bitPCM変換ハイレゾ音源(コスパ重視なら、非圧縮48kHz・24bitPCM変換ハイレゾ音源のみとして、後述(3)は一般普通音質のCDを特注生産のみとし、 圧縮音源48kHz・24ビットPCM変換は廃止!) 竹グレード
中間高音質は、非圧縮48kHzから96kHzの24ビット変換のハイレゾでいいと考えています!
なぜか?96kHzを超えるサンプリング周波数、例えば192kHzや384kHzや 766kHzの場合、12.288MHz以上のクロックを使うことが必須であり、それによって位相ノイズが大幅に増えてしまいます。特に40MHz近くのクロックを使う場合、1oMHzのクロックより低域で位相ノイズが10倍にも増えてしまいます。これは音質に結構違ってくるため、あまり使わない方がいいです。
録音業界でなぜ96kHzまでしかやらないというのは、こういうことが原因であると考えられます。
また、96kより48kの方が多いというのは、12.288MHzのOCXOを直結できるというメリットもあります。(96kHzの場合、サンプルレートコンバーターを通してやらない限りできません!)あと編集時間が48kHzは96kHzの半分程度で済むというメリットもあります。それどころか、CD44.1kHz-16bitの編集と大して変わらないというメリットもあります。しかも、48kHz-24bitでやるため、 CD44.1kHz-16bitより大幅に音質がアップします。そのため、録音スタジオでは、一般的に48kHz-24bitで使われるのが常識となってます!
更に、96kHzは48kHzより編集に時間がかかるデメリットがあります。2倍くらいか。48kHzだと午前中で終了のところが、96kHzだと丸一日かかります! したがってコスパ最強なのが 、非圧縮48kHz-24ビットです!
ちなみに 44.1の24bitでやる方法もありますが、44.1だと1オクターブ下がるので若干音場が狭くなります。今現在ほとんどの録音が48kHz-24bitってやってんのは作業時間とコスパの関係でしょう。44.1だと1オクターブ下がって音が若干悪ります。CDに合わせるんだったらそれでもいいですが、ハイレゾを考慮すると 48kHz-24ビットが最もコスパがいいです!
あと10MHzの外部OCXOやルビジウムクロックでやる場合、44.1kHzより48kHzの方が回路が単純で済みます。回路が単純ということは、数値的 44.1の方が48より細かく周波数変換をしなければならないので、一桁精度が落ちます。そうしますと、圧倒的に44.1より48の方が有利になるでしょう。また直結でやったとしても、44.1と48の元々の周波数帯域は、1オクターブ違うため、それだけでも音質は十二分に違うということも踏まえると、44.1より48の方が圧倒的に優れております!!!
かといって、96kHzで編集作業をやろうとしますと、 先ほど述べましたように、48kHzだと午前中で終わる作業に対し(CDと大して変わらない)、96kHzだと丸1日かかってしまいます。この分、人件費だとか機材等のレンタル費用の時間によるコストがバカ高くなり、それは当然ソフトの価格にも跳ね返ってきます。そうすると、CDでさえ廃止して、一般用途として48kHz‐24ビット非圧縮でやった方がいいと私は考えております!
従いまして、中間高音質はコスト度外視なら、96か88.2kHz-24ビットでやり、コスパ重視なら48kHz‐24ビットでやった方がいいということです!
3.標準音質:CD(特注のみ)・圧縮音源(コスパ悪いため廃止) 梅グレード
標準音質はCDか圧縮音源を考えていましたが、 中間を非圧縮48kHz-24bitに統一すれば、圧縮音源48kHz-24bitはいっそのこと廃止していいでしょう。圧縮する工程がかかり、コスパが悪いです。
一番の問題は、圧縮音源24ビットでデコードできる環境が非常に限られるということです。
一般的にソフトウェア上で再生する場合、16ビットでデコードされる事例がほとんどのため、そもそも使う意味がありません。一部、 24ビットでデコードできるソフトもありますが、ユーザーの皆様がそういうことを分かってインストールして再生できるまで、どれほどの手間暇がかかるかを考えますと、やらない方が無難だと考えております!
そのため、圧縮音源で24ビット再生するなら、ハードウェアでやるしかありません。当然そういうハードウェアっていうのはチップから選びますとほとんどありません。
現在は、ソフトウェア再生よりハードウェア再生の方が主流であり、なおかつ 据え置き型より、DAP等のポータブルが主流です。一番需要の多い音楽再生は、iPhone等のスマートフォンではないでしょうか!ポータブル機の圧縮音源は、ほとんど16ビットでデコードされますので、圧縮音源をやる意味がいかにないことか、これで分かったでしょう!!!最大手のFiioも最高級DAPまで全部圧縮音源は16ビットデコードです!
皆さんは、インターネットを見る環境どれが一番多いか知ってます?パソコンとタブレットとスマートフォン どれが一番多いか知ってます?
スマートフォン>>>>>>>>>>>>>> PC
です!
音楽再生も全く一緒です。
DAP等のポータブル型>>>>>>>>>>>据え置き型
それだったら最初から非圧縮48kHz‐24ビットで提供した方がよろしいのではないでしょうか?そっちの方が編集も楽(どうせCDに落とす前にやらないといけないため飛ばすわけには行かない!)ですし、大多数の人々を幸せにすることができます!余計な作業をする必要は一切ありません。
私といたしましては、CD の方も廃止しちゃっていいと思うんですけどね。ただどうしても必要だという方のみに作ってあげればよろしいんじゃないんでしょうか?
非圧縮48kHz-24bitで販売したほうが最もコスパがいいです。CD-RもDVD-Rも1枚20円でたいして変わりません。CD-Rに関しましては、どうしてもCDじゃなければだめだっていう場合のみ供給してもいいです。ただ DVD ビデオを持っているユーザーってどのくらいいるんでしょうか?パソコンだったら、少なくとも DVDドライブがあれば、DVDデータとしても読み込めるため更に工賃を安くすることができます!でも最近はUSBメモリでインストールするためかDVDドライブが入ってないですね。ちょっと考えちゃいますね!
一般的には、USBドライブかマイクロSDで48kHz‐24ビットデータを送るのが最も安上がりで済むかもしれません!または、前述のようにコスト安のDVD‐Rに48kHz‐24ビットデータを書き込むともっと安くなります。なぜなら DVD‐Rの値段は1枚たった20円だからです。ただし 1枚20円といえども DVD ドライブを持っていない人々が多いので、パソコン自体にDVD ドライブが搭載してないものも多いから、一般的には USB ドライブかマイクロ SD で送るのがいいのかもしれません。ただし、若干 高くなります!
なお ダウンロード販売するんだったら全く問題ありません!今後はそういうやり方やって行った方が一番コスパがいいでしょう!
4.おまけ超高音質:PCM(標準音質CD・中間高音質PCMハイレゾ)で聴くなら、 64bitデジタルフォノイコライザーPCM変換より、RIAA-DSDマスターレコーダーでDA変換したのを、96kHz-24bit完全ノンオーバーサンプリング逐次比較型ADCでやったほうがいい! 竹+グレード
CDやPCMハイレゾオーディオは、PCMという形で記録されてますので、原理原則に基づいてやるのが理想です。具体的には、逐次比較型や積分型などで AD 変換し、R2Rラダー型や積分型やDEM 型等でDA 変換することです。
この中で現行製品でハイレゾ対応チップでは、逐次比較型ADCとR2R型DACだけが生き残っております。(ただし、ADCはデジタルフィルター常時ONの24bitとデジタルフィルターなしの20bitで、DACはデジタルフィルターなしの20bitまでで24bitはなし!かつてはPCM1704という銘機があったが!)
積分型とDEM型はディスコンでハイレゾ非対応です。(サンプリング周波数のみハイレゾ対応ですが)
しかしながら、マルチビットADC・DACそれでやると、とんでもない予算がかかります。実際にそういうことに取り組んでる方がおります。私はそういう方を非常に尊敬しておりますが、この度私のTwitterになんと書き込みをしてくれました!誠にありがとうございます!
現行逐次比較型ADCは1点だけ問題点があります。それは24ビットでやる場合は、デジタルフィルターを常時通したままやってるものと思われます。実際にこれ切る方法あるんでしょうかね? 一方20ビットの方はデジタルフィルターは入っていないので、 これでしたらできるでしょう!実は初期のHDCDと後期のHDCDを比べてみますと、初期の方が聴感上の音のダイナミックレンジは圧倒的に大きかったです!後期の方は分解能とか解像度はすごかったのですが、薄いカーテンを1枚かかったかのような感じの音でした。それでも最新のDSDをPCM変換をする音に比べればはるかにましです!
前期と後期のHDCDの違いは、前期が20ビット相当で取っていたのに対し、後期は24ビットHDCDレコーディングとリファレンスレコーディングスの CD にははっきりと書いておりました。後期のHDCDは24ビットでとってたって書いてありますから、おそらくデジタルフィルター内蔵のタイプを使ってたのでしょう。
では、何で24ビットの逐次比較のADCにはデジタルフィルターが内蔵されてるのか?
おそらく144dBのS/Nを達成させるには、アナログフィルターでは除去できなかったからじゃないんでしょうか?デジタルですと十分取れますので。
一方 20ビットだったら100dBぐらいのノイズレベルの確保すればいいと考えてたからつけなかったのかもしれません。24ビットだと144dBとか確保しなくちゃいけないので、どうしても必要としたのではないでしょうか?
私としてはデジタルフィルター オンオフ切り替え可能だったらなお良かったんですけどね。これもし オフにできたらどんなにいいことなんでしょうね。 1回 聞いてみたいもんですね。 もし現時点でやるといたしましたら、ディスクリートで組み立てるぐらいしか方法がないでしょうか? または20ビットの をパラ接続して24ビット相当でやるとか?そうするとコストと部品干渉等の問題も生じます。
注意:
24bitでやる場合は、常時デジタルフィルターONか自作か?
デジタルフィルター無しでやるなら、20bitか?
最後に何で 96kHzでやるのか説明します。88.2kHzでも構いません。そのわけはですね、ノンオーバーサンプリングでADDA変換する場合、44.1とか48ですと、急峻なフィルターが必要になってしまいますので、88.2kHzや96kHzですと、2倍オーバーサンプリング相当になり、大して負担はかかりません。 ただし、周波数は20MHz以上のクロックを使わざるを得ないので、そこの注意が必要です!
なお、サンプルレートコンバーター(ASRC)を介してクロックを直結して固定してやるという方法もあります。それでしたら96kHzでしたら12.288MHz固定で、88.2kHzでしたら11.2896MHzを使えばいいので、それで使うんでしたら位相ノイズが極めて少ないクロックが使えます。もちろんDACのデジタルフィルターはオフ(デジタルフィルターバイパスモード)にして使わないか、デジタルフィルターなしのDACを選びましょう!
5.結論
まあ、最高音質は RIAA-DSD にします。
その下の中間高音質に持ってくるのが48kHz-24bitのPCM変換でいいんじゃないかなと考えております。
どうしてもPCMの音源を妥協したくなければ、RIAA-DSDマスターをDA変換したマスター音源を逐次比較型完全ノンオーバーサンプリング96kHz-24ビットADCでやったものを超高音質に持ってくるとか。
その下の標準音質に持ってくるのは、CD とか 圧縮音源ですが、後者はコスパが悪いため廃止と考えてますけど、皆さんいかがでしょうか?ただし、どうしてもCDでやってほしいっていう場合でしたら、特注で作るとかっていう方法も考えておりますが、そもそもCD‐RとDVD‐Rの単価があんまり変わらないんですね。両方とも50枚組で1つ20円ですから!
それよりも16ビットと24ビットの音質差が圧倒的に多い!44.1kHzと48kHzも若干あります。
ただし48kHzと96kHzはハイビット24ビット時は大してないが、ノーマル16ビットは少しあります!なぜか?16ビットでやった場合 48kHz から 96kHz にすると S N が3dB上がります。同時にダイナミックレンジも3dB上がりますので エンファシスと併用することにより、16ビットの96kHzは18ビットの 96kHz 相当になります!!!(ただしエンファシスは録再両方アナログディスクリート回路に限ります!)
パイオニアさん、ハイサンプリングDATの販売時、エンファシスは常時オンのままか、もしくは初代D-1000みたいにオンオフ切り替え可能にして欲しかったんでしょうね。ただコスト高のためやめたのでしょう!本当に残念です!
エンファシス回路は、ADCの前とDACの後に別途必要になり、1992年当時すでにDACの前にデジタルデエンファシス回路[デジタルフィルターに搭載]があった関係で、ADコンバーターはOFF固定でつけず、DACはデジタルディエンファシスON・OFF切り替えが主流になりました。
デジタルデエンファシスでですと、残念ながらOFFより音質が悪化してしまいます。なぜかと言いますと、当時のデジタルフィルターの精度はあまりよろしくなかったのです。今みたいに32ビットとか64ビットで演算するのでしたら良かったんですけどね。
ちなみに、RIAA-DSDのPCM変換は、最低でも64bitから検討しております!究極の録音システムでは、RIAA-DSDマスターから直接、逐次比較型24ビットADコンバーターを通してやるやり方を検討しております!詳細は前述の4おまけを参照!
エンファシスをアナログでやるのは結構お金かかるんですね。それを完全にやったのは、DENONのプロ用デジタルレコーダーのみでした。
ちなみにDENONの民生用CDプレーヤーは最高級品であっても、デジタルデエンファシスでした。
なお、サンプリング周波数 48kHz と 96kHz の24ビットの音質の違いについて、 下記のページに詳細が詳しく載っておりましたので載せておきます!
参考リンク:https://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/390525.html
私はこの記事の件に関しまして、一つだけ補足を付け加えときます。先ほど述べましたように、最高音質はDSDではなくてRIAA-DSDです!!! そのわけは、高周波ノイズを大幅にカットするためです!サンプリング周波数やビット数は一切あげなくて結構です!(11.2896MHzのOCXOクロック直結で、2.8MHz&5.6MHz切り替え)そのかわり、アナログフォノイコライザー回路を超豪華にしなくてはいけません!4回路フルバランス型フルディスクリート回路みたいに!皆さん頑張りましょう!
そして、一般的に非圧縮の48kHz‐24ビットのPCM変換音源を売ればいいと思います。これでしたらCDと対して編集時間が変わりませんので。しかし音質は48kHz‐24ビットであるがゆえに、全く違ってきますので、大多数の皆様方は喜んでくれることでしょう!値段もCDと変わらない状態でよろしいんじゃないんでしょうか!
ここまでお読みいただき誠にありがとうございます。
ご清聴ありがとうございました。
それでは失礼します!