映画「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」の感想と解説 ※ネタバレあり
2023年6月30日
前作から15年後についに公開された。
インディ・ジョーンズシリーズ最後の作品、
「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」
の感想と私の思いを書きました!
映画公開から随分経ってからの投稿ですいません笑
是非読んでくれると嬉しいです。
ちなみに私は既に4回見てます…笑
(初日にIMAXとDolbyを見て、次の日には池袋でIMAXを見ました。4回目で吹き替えを見ました)
1.冒頭シーンについて
インディジョーンズシリーズでは、冒頭のシーンの始めに、パラマウントロゴが山に変わるのがお決まりでした。今作は、パラマウントロゴではなくルーカスフィルムロゴがドアのロックに変わってました。めちゃくちゃいいアイデアだと思いました。
そして、最後の聖戦後の頃のインディがCGIで登場します!
この序盤のシーンでは、レイダースでの飛行場でのサントラと、魔球の伝説の虫とトラップのサントラと、最後の聖戦で戦車のシーンで使用されたサントラ、クリスタルスカルの王国の蟻のサントラが使用されていて、古参ファンからしたら感動しました笑
そして、ロンギヌスの槍と列車を巡ってインディとナチスが争います。
このロンギヌスの槍については、実は海外版のインディジョーンズのコミック本で、インディが追い求めいた財宝でした!
そのコミックのタイトルは「indiana jones and the spare of destiny」となっており、
コミックの中での時代は、1945年の中頃になっています。
つまり、本作の序盤のシーンの1944年では、追い求めていたロンギヌスの槍は偽物と判明し、翌年の1945年では本物のロンギヌスの槍とで出会えたようです!
こうしてコミック版との繋がりもあって、
非常にマンゴールド監督のオタクさが伝わってきますね笑
感想としては、
最後の聖戦を見ているのかのような時間でした!
最初のシーンからニヤニヤしながら見ていました笑
個人的に、冒頭最後にインディがバジルにアンティキティラのかけらを返すところのサントラが今作で1番カッコいいなって思いました!(サントラばっかりですいません)
インディジョーンズと運命のダイアルのサントラの「Germany,1944」という曲が冒頭のアクションシーンで使用されていました。
ちなみにこの曲だけでは、序盤のシーンは網羅しきれていません。
まだ発表されてないサントラがあるので、
今作の完全版のサントラが発売されることに期待しましょう!
2.1969年のヘンリージョーンズJr
冒頭のシーンから25年後…
ニューヨークのアパートに1人の老人が椅子に座りながら酒のグラスを持って寝ていました。
隣から爆音でビートルズの曲が流れて目が覚めます。
その人は、ヘンリージョーンズJrでした。
息子のマットを戦争で亡くし、マリオンとは別居していました。
彼はまだ大学教授として働いていました。
しかし彼の授業を受ける生徒たちは、つまらなさそうにしている。
過去のように考古学の授業を聞いてくれることはなく、アポロ月面着陸に皆夢中であった。
ヘンリージョーンズJrは大学教授として引退したのだった。
1969年は、未来を見ている民衆と過去から逃れられない老人がいたのだ。
そんな中、彼の前にヘレナ・ショーが現れる。
バジルの娘で、バジル自身が追っていたアンティキティラを探していた。
しかしそれを探していたのは、ヘレナだけではなく、フォラーもその1人だった。
ここで私がインディとは記載していないのは、あえてです。その理由は最後の方にわかると思います。
マットの行方について納得いきました。それと同時にマリオンとも別居中という設定は、インディジョーンズらしい内容ですね!
インディは女性の扱いについては不器用なところがあるので、、、。
過去作品のようにジョーンズを知ってる人は少なく、彼の栄光の輝きはなくなっていた。
敵がインディを狙っていた時にも、過去のように殴り合うような闘い方はできずに、捕まってしまって老いを感じました。
ただその中でも過去のレイダースや最後の聖戦のような乗馬が見れて、一部過去のインディが見れて、とても嬉しかったです。
3.過去作品へのオマージュ
今作は過去4作へのオマージュが多かった。
私が気づいたオマージュをいくつか抜粋して挙げてみる。
序盤シーンのバイクチェイス
序盤シーンの爆弾のシーン
列車の上を走るインディ
インディがフォラーと初めてあった時に帽子で隠してパンチしたシーン
フォラーとナチスの大佐と会話しているシーンでの影の写し方
モロッコでインディがヘレナに会った際のインディの写し方
オークション会場でインディが鞭を振るシーン
トゥクトゥクチェイスでのインディとヘレナとテディの3人組
インディの嫌いなヘビ関連のシーン
車を奪って爆走するシーン
虫の大群
インディの銃撃戦
フォラーに対するインディの煽り
ヘレナがインディにパンチするシーン
ロンギヌスの槍(コミックへのオマージュ)
などなど・・・・
いくつか過去作品へのオマージュが描かれたシーンでした!
過去作品のどのシーンに該当するか、是非皆さんで改めて探してみてください!笑
まだまだあるとは思うので、今後も探していきます!
こうしてみると、マンゴールド監督は本当にインディ・ジョーンズの映画を愛して、リスペクトしているのだなと改めて実感しました。
4.ラストシーンについて
ラストシーンについては、個人的には…
めちゃくちゃよかったです!!!!!!!!
わかります。みんなが言いたいことも何か引っかかっていることも、わかります。
それについて一つずつ解決していきましょう。
※以下の内容では個人的な意見を記載しております。
まず、運命のダイヤルによって時空の裂け目を発見し、裂け目に突入して
シラクサ包囲戦に紛れ込むシーンについてですが、
個人的には納得がいきました。
4作目にクリスタルスカルの正体が宇宙人だったことに対して、
今回はインディが憧れていた実際の古代ギリシャの歴史を目撃します。
え、ちょっとまって。そもそもインディって、
ギリシャ文化好きだっけ?
という方もいらっしゃると思います。
そうなんです。インディはギリシャ文化が好きなんです。
実は、ヤング・インディ・ジョーンズシリーズ(ドラマ版)にて言及されてました!
1916年5月ロンドン編にて、インディとベッキーが意気投合する会話にて、言及されてました。
ヤングインディ「古代ギリシャが好きだったな 詩的で素晴らしい」
話を戻して、、、
そもそも運命のダイヤル自体はタイムトラベル装置ではなく、時空の裂け目の位置を教えてくれるもの。
そしてどの時代にも行けるわけでもなく、
シラクサ包囲戦に行き来できるものであった。
タイムトラベルと聞いてSFじゃないの?って思う方もいるとは思いますが、
そもそもインディジョーンズシリーズでは、秘宝による不思議なパワーをみれることができました。
今回は数学的要素がある点とアルキメデスのダイヤルということで、SFというよりもちょっと数学的に感じて納得感があり、個人的には良かったなと思いました。
今回の運命のダイアルは、
実際に発見された「アンティキティラ島の機械」をモデルにしているので、現実にリンクさせていて違和感はなかったです!
次に、
ヘレナがインディをパンチしてニューヨークに戻るシーンについてです。
インディは元の時代に戻っても、誰のために生きているのかわからないということから、アルキメデスがギリギリ生きている世界にとどまろうとしていました。
そこで、ヘレナがインディに何度も帰るよう懇願していたが、インディは帽子を被り、本当に残ろうとしていた。そこでヘレナのパンチがインディの顎にクリーンヒットした。
そして次のカットでは、インディの住んでいるニューヨークのアパートに移ります。
この点について賛否はありますが、
個人的には、ヘレナは最初インディに対して騙していたり、勝手な行動をとっていましたが、インディがマリオンとマットのことを話してから、徐々に心が開いてきてインディを飛行機で助けたりしていました。
そんな中、ヘレナがインディを生かして元の時代に戻ろうとしてパンチを決めたのは、インディに対して生きて欲しいという、私達ファンの願いのようなものもあったと感じます。
今回のこのパンチのシーンは、『レイダース 失われたアーク』でのマリオンがインディをパンチしたシーンのオマージュだと考えられますが、
懐かしい感じで、私にはインディジョーンズあるあるだなと思いました。
そして、最後のインディとマリオンのシーンですが、
マリオンが登場してきた時には、思わず涙が出てきそうになりました。(その後すぐに出ましたが)
インディとマリオン、ヘレナ、テディ、そしてサラーのメンバーが揃い、
その一瞬がどこか家族のような感じがしました。
そしてインディとマリオンが二人になった時に、
マリオンから
「本当に戻ってきたの?」
と一言言われたインディ。
この時ヘンリージョーンズJrは、
"インディアナ・ジョーンズ"
として戻ってきたという意志を持ったと思います。
そしてここでは、レイダースでの船の中でキスするシーンのオマージュがありました。
レイダースの時はマリオンからキスをしたが、今回はインディからマリオンにキスをしました。
このシーンを見て、もう大泣きです。
そしてヘレナとテディとサラーはアイスクリームを買いに路地の角を右に曲がったのですが、これは現在から未来へ走っていくように私は感じました。
最後では、
インディの帽子が干されていました。
それをインディが最後にバッと取って、42年という長い冒険に幕を閉じました。
(このインディが帽子を拾うシーンは、魔宮の伝説のオマージュと考えています。)
最後に帽子を取るシーンですが、
個人的には、インディ・ジョーンズの映画は終わってしまいましたが、
インディはこれからも"インディ・ジョーンズ"として私たちの中で生きる。
インディ・ジョーンズは唯一無二であって、後継者はいらないよ。
ハリソン・フォードしかできないよ。
という印象を受けました。(ほぼ泣きながら思いました)
そしてこの帽子を取るシーンですが、
ヤング・インディ・ジョーンズにも繋がれるシーンだと思いました。
ヤング・インディ・ジョーンズでは、90歳のインディが出てきます。
そこでも健康に(右目に眼帯をしていますが、)生きていて、帽子を被りながら日々の生活の中で若き日を思い出して90年代のアメリカを生きています。
テレビシリーズにも繋がるんだなと思いました!
ヤング・インディ・ジョーンズを見ていた私からしたら嬉しい繋がりです!
(ヤング・インディ・ジョーンズもおすすめなので、是非見てください!)
5.最後に
私は3歳の頃から、インディ・ジョーンズを見てきました。
約20年間、
本当にこのシリーズ作品は何回見ても楽しくて、冒険心を忘れない。そんな特別な想いがあります。
運命のダイヤルを見る前、
海外のレビューでなぜか叩かれていたので、
不安でした。
ですが、蓋を開けてみると
インディ・ジョーンズでした。
個人的には大満足です!!!!!!
吹き替えも最強です!
何回でも見たいです!!!!!!!!
このインディ・ジョーンズシリーズを作ってくれた、ジョージ・ルーカス監督、スティーヴン・スピルバーグ監督、マンゴールド監督、
そして、レイダースマーチや全ての作品の曲を手掛けてくれた、作曲家のジョンウィリアムズ、
全てのインディファンの皆さん、
そして何より、インディ・ジョーンズを全シリーズを通して演じてくれたハリソン・フォードに、
私の人生で素敵な作品に出会えわせてくれたことに感謝します。
こんな長くてオタクのような記事を読んでくれた方にも感謝です。
See you tomorrow, Indiana Jones !!
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