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天体ショーを見て思ったことをつらつらと
周りの色々なところに宇宙があるな、と思ったし、もっと世界を見なければいけないと感じた。
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日本科学未来館の3Dドーム映像作品 『バースデイ ~宇宙とわたしをつなぐもの~』を観た。
予約していた席について上映が始まり、3Dメガネをかけると、目の前に宇宙が広がった。
宇宙はあまりに広い。途方も無い、と思った。
銀河から見た「自分」なんてものは、空気中にある目に見えない分子が一つ移動した、くらいの規模のものでどうでもいい。そうなると一人の悩みなんてどうでもよくなった。
自身の存在意義とか、どうでもいい。死んでもいいし、生きててもいいんだと思う。
それでも生きるという道を選ぶのならば、ただ今の私がこうあることを肯定し続けるしかない。
そう考えると結構気楽でいられる気がする。
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広い空間にある銀河でも、星が密集しているところと、ほとんどないところがあるのだという。
銀河の内側からみた星の世界は木の中に入ったときそっくりだった。
木の中に入れば宇宙と一体になれるかもしれない。
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宇宙には小さいものがだんだん大きくなるという法則と、重力によって引かれ合うという法則があるらしい。
組織と同じだなと思った。
重力をもった中心的な人物や組織にもっと集まる感じ。木の中にもある宇宙は、組織、人間の中にもあるのかもしれない。
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上映の終盤にプラネタリウム(地球から見た星々)が映された。
散らばる星々の中でオリオン座を見つけた。
![](https://assets.st-note.com/img/1642557482840-alyVnNQvib.jpg?width=1200)
………ぼーっと見つめていたら、星が消えてなくなった。慌てて目をこすると、消えたはずの星がまた見えた。
3回くらい繰り返してようやく気づく。星が消えたのではなくて、私が見ようとしていなかったんだ。
美しいものを見るにはただぼーっと目の前に立っているだけでは感じられない。目を凝らして見ようとする意思の大切さを実感した。
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日本科学未来館ではこの他にも、文字通り"未来"について考えるような展示が多かった。生命倫理、デジタル技術、環境問題、AIと人間。どれも自分なりの意見をもっておきたいけど、意見をもつまで考えるには一回の来場では消化しきれない。
とても楽しい施設だったので、また行きたい。