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継続するコツと人生(つれづれ)

2023/07/11

今日からまた改めて、日々の思うことをつれづれと文章にする。続けるつもりだけれど、その分味は薄いかも。薄味が好きな私のような、あなたに。


坂口恭平さんの「継続するコツ」という本を読んでいる。
坂口さんは私と同じ双極性障害を抱えていると公言していて、病気、いや個性と呼ぶ方が適切か、に合ったライフスタイルをご自身で構築し、自分らしく幸せな暮らしをされているように窺える。
彼は文章を書くこと、絵を描くこと、音楽、編み物、陶芸、畑仕事などと自分の柱となるものを沢山持っていて、それらに支えられて生きている。
その暮らしぶりに共感し羨望を感じて以来、彼の文章を頻繁に読むようになった。


私は継続することが苦手だ。
最初はいいのだ。「楽しい!これめっちゃいい!毎日したい!」と感じて実際に数日は続けるものの、徐々に「上手く書けない(描けない)」などと人の評価を気にするようになって挫折するのだ。ある意味では、自分の能力や才能に過剰な期待をしているのだと思う。なんの努力もしていないが自分には才能があるはず、と思い形にするものの思っていた完成度に達しない。そんな自分が嫌になり辞めてしまうのだ。
坂口さんはこの本の中で、そんな私を見透かしている。そして「もっと気軽に好きにしたらいいじゃん」と口笛を吹きながら颯爽と前に進んでいく。

継続のコツ。それは、創作物のクオリティーを問わず、その行為自体を純粋に楽しむこと。

人がどう思おうが、評価されまいが、駄作だろうが、関係ない。ただやりたいから毎日するだけ。やりたいことをしているから幸せなのだ。


いつの頃からか、何かをするには意味がないといけないと思うようになっていた。有意義なことをしないといけないと自分ルールに縛られていた。好きを仕事にしようとすると余計に苦しかった。せっかく仕事に出来そうだと人にアドバイスして貰っても、自分としては満足するレベルに達していないから出来なかった。お金が貰えるようにするには?と考えると何も手が出なかった。そのうち好きなことから遠ざかっていった。

でもそんなこと気にしなくていいのだ。
駄作でもいい。途中でやめてもいい。いいねを貰えなくてもいい。
ただやりたい。その気持ちだけでやってみると、純粋に楽しめる自分と再会できた。

頭ではわかっていた「好きなことをして生きていい」ということがほんの少しだけわかった気がする。

成功ってなんだろう。人によって違うけれど、例えばそれが世間に評価されることだとしたら、それは一瞬は幸せを与えてくれるかもしれないけど、その幸せは長持ちはしないだろう。次は評価されないかもしれないという不安とプレッシャーが付き物になるから。

それなら私は死ぬまで好きなことをして生きたい。社会的には立派な立場にはなれないかもしれないけれど、日々幸せを感じて生きてゆきたい。

大多数の人と同じ考え方ではないかもしれないから、同じ生き方はできない。だから自分なりの生き方で。


さて、これから何をするか。
実はもう決まっている。好きなことは考えなくてもわかるものだ。

家族といっぱい同じ時を過ごすこと。本を読むこと。絵を描くこと。昼寝すること。人と喋ること。料理をすること。編み物をすること。それから、文を書くこと。

これからは好きなことを書いていこう。