「『クラス会議』を学習指導要領に位置づけるってことにこだわってきた理由」のまとめ。
なぜ、こんなに一生懸命に「学習指導要領に位置付ける」ってことにこだわっているか…ですが、それは「クラス会議」が素晴らしいと思っているからに尽きます。何度でも言いますが、「クラス会議」はホントに素敵な活動です。
子どもたちがお互いに認め合ったり、問題に対処していく力を伸ばしたりしてくために、小さい頃から積み重ねていけば、間違いなく子どもたちを育てていくことができます。
ただ、なかなか広がっていかない理由の1つに「教育課程のどこに位置づくのか?」という問題があります。これは、実施できる時間が捻出できない…という問題がそうさせているところが大きいと思っています。そのために、10分程度に収まるように工夫を重ねてきましたが、1日10分でさえ捻出できない学校がたくさんあるのです。
だから、授業時間にやる…となると、「その活動はいったい指導要領のどこに位置づくの?」という問題に直面します。そして、「指導要領のどこにも位置づかない活動」だと、良いと分かっていても、みんなが両手を上げて取り組んでいくところまでは行きつきにくいのです。
「学級活動の時間に『クラス会議』をやる」、「道徳の時間に『クラス会議』をやる」などの説明では、反対されることがあるのは間違いありません。しっかり説明できないからです。ボクとしてはどんな形でも「クラス会議」をやっていく…ということができればいいと思っています。ただ、これからのことも考えて、しっかりと説明できるような形として実践を整理したものとしての「クラス会議」であることを意識することで、結果的には広がっていくことにつながると信じています。そうすることで、もしかしたら指導要領自体に「クラス会議」が位置づけられるということも考えられると思っています。
何度でも言います。「クラス会議」は本当に素晴らしい活動なんです。否定される理由はなかなか見つけられないと思うのです。だからこそ、しっかりと教育課程に位置づいたものとして、指導要領に位置づいた活動として、広がっていくようにしたい…とこだわってきました。
もしも、「クラス会議」を「教育課程のどこに位置づくんだ?」と聞かれたら、しっかりと説明してください。平成25年に滋賀県総合教育センターでは、いじめ問題に対応する研究として「クラス会議」を取り上げ、成果としてまとめています。こんな形にできたのは、しっかりと「特別活動」に位置づけた活動として、紹介をしているからです。
研究紀要も、指導案もしっかりと公開されています。お時間のある時に、読んでいただき、教室で実践していただきたいと思います。もしも、「クラス会議」が教育課程に位置づかないものだ!という声があったら、これを渡していただければ…と思います。説明が必要でしたら連絡いただければ、ゆっくり説明させていただきます。
滋賀県総合教育センター
「平成25年度(2013年度) 生徒指導・人権教育に関する研究I」
共感的人間関係をはぐくみ、共に支え合う学級集団を目指して -学級活動と朝や帰りの会を関連させて取り組む学習プログラム-
https://www.shiga-ec.ed.jp/www/contents/1438560606804/files/07kiyou.pdf
指導案&ワークシート
https://www.shiga-ec.ed.jp/www/contents/1438578341753/files/SidoanKanseiban20140225.docx
当時、いじめ問題で揺れていた滋賀県総合教育センターの研究員だった時、いじめ問題に対応する研究は「クラス会議」しかないと手を挙げました。全力でぶつかるボクに、全力でいろんなことを教えてくださった尊敬するS先生のおかげで研究をまとめることができました。心の底から感謝しております。本当にありがとうございました。
どうか「クラス会議」が、教育のど真ん中で、堂々と広がっていくことを願います。もし、実践したいという方がおられたら全力で応援します。
店長敬白。