「ありのまま」と均一化のあいだで。
ありのままで、行きましょう。
マインドフルネスで、自分らしく。
10年代から始まった、「ありのまま」ブームが、
昨今、市民権を得て、
フリーランス・スピリチュアル界隈・統合した人に拡がってきている。
しかし、よくよく見ていると、
強い、ねじれ構造が起こっている。
例えば、会社員。
会社帰りや休日で、読書やセミナー等で、自己啓発を行い
「ありのまま」がこれからの時代!「自分らしく」という在り方を。
と学んでも、いざ、仕事となると、効率性・生産性を求められていく。
ナンバーワンになるための奪い合い・蹴落としは日常茶飯事で、
効率性・生産性の延長で、同じような個性のサービス・商品が求められ、
役職が強い者・勝者の個性が常識となり、それ以外は排除される。
そのため、自己啓発はただのやってる感で終わってしまい、個性を押し殺して合わせたり、矛盾を含みながらも従うことで、なんとか割り切って生活を行っている。
例えば、フリーランス。
時間・場所に縛られない、次なる働き方として、
一大ブームを巻き起こした。
しかし、日本では、まだまだ、社会的地位が低く、
例えば、保険が降りなかったり、税金を多く払ったり、
融資などで大きな買い物を行う際、適用外が多かったりする。
仕事でも、まだ地位が低く、
雇用関係次第で、会社都合で、簡単にクビにされたり、
下に見られているため、無理な要求や理不尽な要求の提示をされたり、
契約継続のために、無理に合わせたりと、
1周回って、
会社員と同じような行動をしているフリーランスの方も少なくない。
例えば、メディア。
散々、アニメやドラマ、ドキュメンタリー、CMや広告などで
「ありのまま」「自分らしく」を大々的に宣伝・告知しているが、
よーーく見ると、「儲かるため」「世間体受けがいいため」等の、
形式的にやっているメッセージも、かなりある。
更に、色々考えていくと、
全員が「自分らしく」「ありのまま」でいると、
不都合になってしまう団体や組織すら、浮かび上がる。
普段はブームとして泳がしているが、
気づく人が増えてくると、不都合なので、
力を使って、印象操作したり、形式的にしたり、揉み消したりしていく。。
この強いねじれのなかで、
それでも、「ありのまま」でいたいですか?
それ、ほんとうに、ほんとうですか?
変化が激しい、今だからこそ、
その本気度が、問われているのかもしれない。
ありのままか、均一化か。
そこに、良い悪いもなく、
決めるのは、いつだって、他人ではなく自分自身。
だからこそ、
見つけていきましょう、自分だけの”あいだ”を。
その間こそ、あなたにとっての”答え”なのだから。