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日がな一日言語学

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2023年12月の記事一覧

文化の盗用をしないために—ご都合主義を乗り越えろ

ドラマ「デフ・ヴォイス」が終わり、祭りのあと。いろいろ思うところはあるが、気を取り直して、「文化の盗用」でなく「社会問題の提起」を選んでくれたNHKドラマ制作陣に感謝したい。そして、手話指導の米内山陽子さん(コーダ)のnoteがとてもよくて。もう何回も読んでいる・ 舞台のひとつとなっている手話通訳学科の社会学の先生としては、ある程度この「文化の盗用」については授業のネタ帳がある(私は社会学者じゃなく言語学者のはずなんだが…) 「当事者による表象」への道については、IGBの

手話小咄:聴者の手話学習者の私の目と映像メディア

今年もやってきました、まつーら先生主催のアドベントカレンダー「言語学な人々」2023です。「言語学な」話をどうしようと思いましたが、そういえば昨日の「日本手話は顔めっちゃうごくやつです」みたいな解説は言語学ベースでした(かなりかみ砕いてますが)。興味がある方は是非。 今年は、「言語学な」があっという間に埋まったので、別館(言語学なるひとびと)もあります。 去年もドラマの話を書いているから、ドラマばかり見ていると思われているかも知れませんが、去年のあれ以来、見たドラマと言え