うっすら嫌われてもめげずにいる
ろう者や難聴者は、とても友好的に振る舞ってくれていても、私が聴者である以上、「気を遣われている」感がつねにある。基本的に、気を許されていない感というか。それは当然、「よそ者」だから仕方ないのだが、ときどき踏み込みそうになって踏みとどまるということをしている。その距離感が、なかなか難しい。
私も長らくこんな感じであったとドキリとした。
日本で手話を研究している人は多くないし、手話関係者で、聴者は手話通訳者が大多数を占める。研究をしている大学教員はたいてい語学の教員で忙しく、