指導言を区別して,語ろう。
本日は,偶数日なので,
【初歩から学ぶ模擬授業の合格戦略】
をお届けします。
本日のテーマは,
【指導言を区別して,語ろう。】
です。
教師が,授業で語る言葉のことを,「指導言」と呼びます。
指導言は,一般に,次の3種類があります。
発問
説明
指示
です。
発問とは,授業のねらいにかかわる教師から児童生徒への問いかけのことです。
発問には,多くの場合,主発問,副発問などの区別もあります。
説明は,教師が,新しい知識や,活動のやり方などを,児童生徒に対して,言葉で解説することです。
指示とは,教師が,児童生徒に,例えば,「30ページを開いてください。」とか,「先生と一緒に,この詩を朗読しましょう。」とか,「この図形の面積を求めてください。」と言ったりするようなものです。
教師が児童生徒に何か具体的な行動をして欲しいときに指示をします。
一般に,指導言は,この3種類から成り立ちますが,もう一つ,指導言の仲間に入れてもよさそうなものがあります。
予告言
です。
予告言とは,例えば,
「では,皆さんに,質問があります!」
「先生,これから,黒板に,図を書いて,説明します!」
「皆さんに,これから,やってもらいたいことがあります!」
のように,発問,説明,指示といった指導言を語る前の「予告」をする発言です。
予告言があれば,児童生徒は,これから,先生は質問をしてくるんだな!とか,先生が説明を始めるんだな!とか,これから,自分たちは何か活動するんだな!という,心構えができます。
心構えができた上で,発問や説明や指示があれば,すぐに,理解・反応・行動することができます。
いきなり,発問・説明・指示をしても,子供たちは,聞いていないこともあるので,予告言は,とても大事です。
クイズ番組などでも,いろいろと世界の珍しいものを紹介した後に,
「では,ここで1問目のクイズです!」
というように,予告言を入れた後で,クイズとしての問題を出題します。
ぼーっとテレビを見ていた視聴者に,これから,クイズの問題を出しますよ!というのが,予告言の役割です。
模擬授業をするときには,3つの指導言,
発問
説明
指示
そして,時には,指導言の前に,
予告言
を置くことが大切です。
これらが,上手くできていると,それだけで,授業上手に響きますよ。
河野正夫
レトリカ教採学院
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