第12回: 教育委員会が求める志望動機を作るポイント ★【教育委員会を納得させる】説得力のある志望動機とは? 【面接完全攻略教室】シリーズ <教員採用試験の面接を全60回で完璧に攻略して合格を勝ち取る!>

第12回:教育委員会が求める志望動機を作るポイント

★【教育委員会を納得させる】説得力のある志望動機とは?

【面接完全攻略教室】シリーズ

<教員採用試験の面接を全60回で完璧に攻略して合格を勝ち取る!>

【教育委員会を納得させる】説得力のある志望動機とは?

教員採用試験において、教育委員会が求める志望動機は、単なる「教員になりたい理由」だけではありません。

教育委員会は、受験者がその地域の教育方針や課題を深く理解し、自分のスキルや経験を生かして具体的に貢献できる人物かどうかを見極めようとしています。

本記事では、教育委員会が納得する説得力のある志望動機を作るためのポイントを解説します。

教育委員会が志望動機で見ている3つの視点

教育委員会が志望動機で確認しているのは、次の3点です。

1. 地域や教育現場への理解度

教育方針や地域特有の課題に対する理解があるかどうかは、教育委員会が特に注目するポイントです。

その地域の教育に対してどのように貢献したいのかを具体的に示す必要があります。

2. 教育者としての適性

志望動機を通じて、受験者が持つ教育観や教師としての適性を評価します。

どのような教育を目指しているのかが明確であることが重要です。

3. 長期的な貢献意欲

採用後も地域や学校に根付いて働く意欲があるかどうかを見極めます。

「この地域で働きたい理由」が明確であることが求められます。

説得力のある志望動機を作る3つのポイント

1. 教育委員会の方針や課題を理解する

志望する自治体の教育方針や重点施策をリサーチし、それに基づいて志望動機を作成します。

教育委員会のウェブサイトや教育施策に関する資料を確認し、次のような情報を収集しましょう。

重点施策(例:ICT教育、特別支援教育、地域連携)

教育現場が抱える課題(例:不登校、学力格差、いじめ対策)

地域の特性(例:過疎化、都市部の多様性)

具体例

「〇〇市の『すべての子どもが安心して学べる環境づくり』という教育理念に貢献したいと思います。私は大学時代に学んだ心理学を活かし、生徒一人ひとりの心に寄り添った教育を行いたいと考えています。」

2. 自分のスキルや経験を結びつける

教育委員会が求める人物像と、自分の経験や強みを結びつけて説得力を高めます。

具体的なエピソードを加えることで、面接官にあなたの適性が伝わりやすくなります。

具体例

「大学時代、地域の学習支援ボランティアに参加し、学習に苦手意識を持つ生徒と向き合いました。その際、個別の興味に合わせた教材を作ることで、生徒が自信を持ち学びに積極的になる姿を見ました。この経験を、〇〇県の『個別最適な学び』の推進に活かしたいと考えています。」

3. 長期的な貢献ビジョンを描く

採用後にどのように地域や学校に貢献したいのかを具体的に語ることで、教育委員会に「この人は現場で活躍してくれそうだ」と思わせることができます。

具体例

「私は、地域と学校が連携して子どもたちを支える環境を作りたいと考えています。具体的には、学校行事を通じて保護者や地域住民と協力し、生徒が地域への誇りを感じられるような活動を推進したいです。」

教育委員会を納得させる志望動機の構成例

志望動機を構成する際は、次の流れを意識すると、面接官に分かりやすく伝わります。

1. 志望する自治体の教育方針や課題に貢献したい理由を述べる

「〇〇市が掲げる『持続可能な教育環境の構築』という目標に貢献したいと考えています。」

2. 自分の経験やスキルを具体的に述べ、結びつける

「大学で特別支援教育を学び、教育実習では特別支援学級での指導を経験しました。その中で、一人ひとりの特性を尊重する教育の大切さを学びました。」

3. 採用後の具体的なビジョンを示す

「私は〇〇県で、特別支援教育をさらに発展させ、生徒一人ひとりが持つ可能性を最大限に引き出す教員を目指します。」

このように、自治体の方針と自分の経験、そして未来のビジョンを一貫して述べることで、説得力のある志望動機が完成します。

避けるべきNG表現とその改善例

1. 抽象的な表現

NG例:

「教育現場に携わりたいです。」

改善例:

「〇〇市のICTを活用した授業推進に貢献し、自分のスキルを活かして、生徒の主体的な学びを支える教育を実現したいです。」

2. 一般的すぎる理由

NG例:

「子どもが好きだから教員になりたいです。」

改善例:

「教育実習で、生徒が自分の考えを言葉にして発表する姿に感動しました。その姿を支えるため、教員として生徒の成長を見守りたいです。」

3. 地域に触れない志望動機

NG例:

「どこでも同じように教員として貢献したいです。」

改善例:

「〇〇県の『地域と一体となった学校づくり』に貢献し、地域社会の一員として学校運営に積極的に関わりたいです。」

練習方法で完成度を高める

1. 文章に起こす

志望動機を文章化し、自分の言葉で分かりやすく書く練習をしましょう。

2. 模擬面接を行う

指導者や友人のもとで、志望動機を話す練習をします。

第三者の視点でフィードバックをもらうことで改善点が見つかります。

3. 録音・録画して確認

自分の話し方や表情、言葉の流れを客観的に確認し、さらに磨きをかけます。

まとめ:

教育委員会が納得する志望動機で合格を掴もう

教育委員会が求める志望動機を作成する際には、自治体の教育方針を理解し、自分の経験やスキルを具体的に結びつけ、将来的なビジョンを示すことが重要です。

抽象的な表現や一般的な理由ではなく、自治体独自の課題に寄り添った志望動機を語ることで、面接官に強い印象を残せます。

この記事を参考に、教育委員会を納得させる説得力のある志望動機を準備し、教員採用試験の合格を目指してください!


レトリカ教採学院
河野正夫


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