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黄昏通信 Vol.33

もう、こんなにも生きてるのに

初めて会った気がする

茜色の空は染まり、時の終わりと告げるとの寂しさは、きっと僕の気持ちから尾を引く何かを見つけては、そっと偽りの嘆きに真の色を教えてくれてるのだろう。

もう、夜もふけて星は眠り無の世界が、聞こえない色と見えない声が交差する。

こんばんは、ろどです。
少し久しぶりかな、ここひと月ほどは、春の始まりと新しい何かが動き出しては俺の前に現れて、そして消えて行く心の安らぎが安堵と癒しをもたらす。そんな気分でした。

今日の夕暮れは・・・いつも見る夕暮れで有って始めて見る夕暮れでも有って、一度として同じ時間は無く繰り返される時の流れは、悲痛と矛盾と悲しみは、赤にして紅の色に染まりきれず、青に見せられては漆黒への移り変わりの紫へと涙する茜色。

昔も今も・・・変わらぬフレーズに僕は落ちていく。

あの日と同じ、僕と同じ、デジャヴ・・・パラレル・ワールド

思い出せるかな・・・同じ僕を。

遠巻きに聞こえる電車の音は、微かに己の存在と意味と誇示しながら、心地良さを心へと囁く、そんな気がする。ガタン・・・ゴトン・・・ガタン・・・ゴトン・・・
夕暮れに世話しない都会の疲れを背負いながら、はけ口も無く背負い潰れそうになる親父さえ、家族の元へと足を向けながらも、何か言いたげな空は茜色。

いつもの土手の背の高い草むらに、そっと膝を付いて小さくうずくまり、僕は何かから逃げるかのように膝を抱えて全てを止める・・・母の胸に怯えながら安堵を求め泣きじゃくる子供のように。揺れる草木は都会の喧騒を風に乗せては耳元で囁き、僕の離れ離れになった体と心に、流れるときの世界に戻そうとする。
辛いんじゃない、悲しいんじゃない、心地良いだけ・・・少し居たいだけだよ心配しないで。なんて言っても誰かに聞こえる訳じゃないし言ってる訳でもないんだ。足が少し寒い春の日の事。
見上げては赤色から紫へと替わりつつある空は、疲れさえ忘れさす訳でもないのに、吸い取られそうな中和され薄れるような、きっと、使い終わった電池の様に・・・そっと消えて無くなりそうな気がする。
新しい電池を入れれば始まる?これでいいの?僕は何処?なんてこの街のルールにしては、ちょっとシュール過ぎないかな。そんな貴女は僕が嫌いですか?

人の物語なんて想像であって偶像であって夢物語かもしれないけど、人の思い出は経験であって悲しみであって喜びの心の産物。
生きていて初めて現れては消えずに、まるで記念スタンプの様に刻まれては、僕の生きた証は僕と貴女の思い出アルバムは増えて行くでしょう。そしてページをめくる度に・・・今日の事を書くでしょう。明日の為に。

ん〜久しぶりの夜空は、何を書いてるか分からなくなってしまいました。
ごめんなさいね。

少し窓を開けて見る外は、味気ないいつもの夜空です。まだ少し寒いですね。もう5月になろうとしてるのに、夏にはまだ早すぎたみたい。
暗い夜空に、背の高いビルの赤いランプが点滅しては、何も無いことを何も無い事として今日も綴ります。

久しぶりの夕焼けに、始めた頃を思い出す。

おやすみなさい。黄昏通信。

#日記 #エッセイ #詩 #つぶやき #黄昏通信

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