黄昏通信 Vol.12
ジェットストリーム
遠い地平線が消えて、
深々とした夜の闇に心を休める時、
遥か雲海の上を、音もなく流れ去る気流は、
たゆみない 宇宙の営みを告げています。
満点の星をいただく果てしない光の海を、
豊かに流れゆく風に 心を開けば、
煌く星座の物語も聞こえてくる、夜の静寂の、
なんと饒舌なことでしょうか。
光と影の境に消えていったはるかな地平線も
瞼に浮かんでまいります。
これからのひと時。
日本航空が、あなたにお送りする
音楽の定期便。「ジェットストリーム」。
皆様の、夜間飛行のお供を致しますパイロットは、
わたくし、城達也です。
by 東京FM
幼い頃に聞いた番組、
FMラジオから流れ傷付いた
羽根も癒される音楽の波
そんな思い描いた世界を見た気がする。
朝日が昇る少し前
西の空は薄明かり
眠気を忘れ眺める
遥か上空40000フィート
雲海の上は満点の星空
間近で見る星の横顔
いつもの生活では
出会えなかった横顔
窓から見るより綺麗
頬杖付いて眺める
そろそろ朝日が昇る頃
瞬き星空は空の青に
そっと顔を隠しだす。
白く光る朝日は
見渡す限りの雲海に
いつもの笑顔で顔を出す。
雲の地平線から昇る太陽
その光は雲を更に白く
まるで白い世界の始まり
雲の形は海の波のよう
立ち上り渦巻きさざ波
ただ動かない雲の上
そんな光景に眠気をわすれて
有りたいと思う自分と黄昏る
こんばんは、ろどです。
現実との間に癒しを探す
そんな、ある日の空の上から
思いを書いてみました。
癒えぬ傷を生きる糧と
言い聞かせては力尽き
叶わぬ夢と諦め嘆いて
歩めぬ弱さに己を知る
ジェットストリーム
この目の先の光景は
自分の小ささに迷い
本当の世界の大きさ
心の大きさに癒す時
初めて見たよ。
雲の上から見る
陽が昇るとき
綺麗だったよ。
空の上の飛行機の中
帰る故郷の空の上
飽きる事の無い時を
眠る事さえ忘れる程
東シナ海を過ぎ
日本の皆さん只今。
長崎、福岡から山口へ
眠る人々の空の上
瀬戸内海を渡り高松と
大阪を横目に和歌山、奈良
三重を過ぎて太平洋
愛知静岡神奈川県
千葉の房総を回って
この地に降りる。
眠れなかったよ
忘れてたのかな
貴女の眠る空の上
きっと素敵な寝顔
見れたと思う。
とある空の僕の朝
遥か上空40000フィート
いつもの様に黄昏ロドは
癒される事さえ忘れて
時と雲と空の青に
想いへと黄昏る。
おやすみなさい。
-- BGM - Mr.Lonely. (C)Bobby Vinton ---
Lonely, I'm Mr. Lonely,
I have nobody for my own.
I'm so lonely, I'm Mr. Lonely,
wish I had someone to call on the phone.
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