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伝えないよ

見慣れた星空も
この日だけは少し
悲しく見える。

多くの時が流れすぎて
一つずつ読み返してちゃ
きっと東の空が目覚めそう

淡い思いを寄せた
幼い頃の純な願いも

冷めた目を真似して
尖る事が良かった青春も

現実という名の社会に
馴染めようとしない心

数え切れない程の
過ごした夜空は
いつも優しい

叶わぬ願いは
願わないなんて
ちっぽけな想い

有り得ない夢は
孤独な空想って
自分を偽り始め

希望が持てないのは
薄汚い世の中のせい
なんて言い訳をする

たまには、おとぎ話の
語りに耳をかたむけて
窓から見る夜空の星達に
ひと時の想いを演じてもらおう。

僕の変わりに。。。

〜ある日の夜〜

逢いたい…
こんな夜は
星に願いを。

寂しい…
今日という夜
星も寂しい。

だけど…今夜は
叶えてあげて
星の願いを。

〜そんな日の夜〜

こんな日は
暑ささえも
眩い光さえ

いつか見た
面影抱いて
眠りたいよ

繋がる橋さえも
届かない思いさ
たとえ1日の空
瞬きさえ惜しむ

こんな夜は
涙の雫さえ
流れぬよう

あの日見た
温もり感じ
眠りたいよ

隔たる川の闇
見えぬ先の事
分かり合えぬ
虚しさ感じて

遥か満天の星空に
想いに涙する夜へ
星に願いを…

でも今日だけは
星の願いを…

〜今夜の空に〜

名も無い星に
語りかけては

同じ空の下で
見てると信じ

光の瞬きすら
君の顔を思う

長すぎた時間
失った時の海

帰らぬあの日
今と言う現実

遥か彼方の星
また同じ生に

巡り合う幾重
道と曲がり角

重なり合うと
信じながらも

今日も空を見る。



何が起きたのかわからない、ただの案山子。
冷たい視線は何を問うて何を必要としてるのか、澄み渡るこの東の空に、跪き、この身を捧げれば…怒りをあらわに振り上げ拳を割いて受ければ、やがては、微かでも穏やかに健やかに優しさの風は吹くのなら容易いこと。
気付けばそっと馳せ参じては震える体を温めそして不安から守りし守護の如し地を這うかようなこの脚がこれ災いの元だと要らぬなら。
悲しみの言葉を奏でる毎夜の囁きには心痛めては寂しさと未来を悲観することを止まぬ時には、いとも簡単にはではないけれど、微かな望みを紡いでは光となして望みへと変えるる旋律に例えしこの詩は、成しては伝えることさえ非とするこの口が震わすは忌々しいのなら。
疲れた身体をそっと抱き上げるこの腕も手も。流す涙を拭うこの指さえ。動かなくとも優しく見守りたいと案ずるに追い続ける眼差しさも。

何処へも動けぬ一本足の案山子
口が禁じられた壊れた案山子は
見ることのない壊れた案山子は




もう思いを伝えちゃ駄目ですか



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