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黄昏通信 Vol.21

何だか恋寂しく風が、心にそっと吹いたのかな、
今日だけは独りで居たい、夜風の通信。ろどです。

気付くふりして気付かない。そんな洒落た男じゃないし、
気付くふりして勘違いする、三枚目がお似合いな俺。
いっそ無くしちゃおうか、、、、歩い来たラヂオ


大きな大きな透明で冷たくて硬くて寂しいガラスの塊を見つけた頃の僕は、この塊に自分の心を映す鏡のようなもので、でも、思い思いに形を変えては、これが自分の本当の姿だと人に貴方に、そして僕に言い続けては形作りに没頭していた。
膨らむ想いには紅く赤く染めたこのガラスの気持ちに、きっとあの子の心を振り向かせては、僕の気持ちさえ受け入れてくれると、まるで神の教示に伏せるかの呪いなのか洗脳なのか俺自身なのか分からないけど信じていた。そして赤の壁は聳え立ち、伝心の光は壁を高く高くまるで意思の硬さを誇示するかのように、そして十戒の割れた海に広がる己の道を歩く旅人の意思を伝えてるように、僕はきっと迷わず歩いただろう。

先生、僕は、空の下を歩いてるのでしょうか。

尖る事に魅了された獣のように生きることを友達との絆と信じては、髪・手・体・服に靴すべてをモノトーンの割れたガラスが散って舞っては、俺の心のざわめに触れては傷付け傷付き疲れ果てた海辺で休む渡り鳥。白と黒のガラスには俺は映っていなくて、そこにいた俺はまるで世間と規則と大人へ尖ることを覚えた剣先。きっと一歩先にさえ怯えた子犬のような震えながら擦れた視線をガラスに映る時間の流れへと尖っていた、あの頃。
誰も気にしてないのに、僕は生きたかったんだ・・・力に空に上に寂しさに孤独に、目に見えなくて誰も知らない上辺だけの噂の世界へ。

父さん、男って馬鹿だね。父さん、僕も男なんだね。

はい、DJろどです。
今日のお便りと、いつものコーナーはお休みです。
「ベットに入ってからの刹那、
アルファ波のままに書いてみる、
夜書いた手紙は朝読むと・・・
って言うけれど、気にしない。
たぶんそうだから、
ラストワンミニッツ ~寝落ちするまで~」

つまらない人生なんて言わないけど
上手くいかないと思うことある
そんな上手く行くなんて思ってやしない

僕には、あのガラスがまるで鳥篭のように囲まれて、素敵に輝く世界が外に見えるんだ、きっと外の世界には暖かい貴女の声とその手と温もりに溢れてるんだろうと毎日眺めてる。
決して誰かに支配されている訳でもなく、自分の意思で作り出した妄想と虚壁で固められている訳でもない、ただ、そこに居る自分が、いつもの生活として時間が流れそして心の挙動は溢れんばかりの心臓からの血潮として生きている。
ここは内側なのか、見える外がはたして外側なのかなんて知らない、それが人と違うのか同じなのかなんて意味ない。

自分の意思とは、手を挙げる事じゃない。その手に何を掴むかだ。


セピア色したそのガラスは、たぶん僕の人生の終止符となる行き止まりまで付き合っていくのだろう。喜び、悲しみ、苦しみ、そして思いという名のガラスの形。傷付けることなんて出来やしない。壊すことなんてなおのこと。

それが・・・僕だから。


ガラスの想い、黄昏通信。
おやすみなさい。

#日記 #エッセイ #詩 #つぶやき #黄昏通信


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