黄昏通信 Vol.17
もう秋なんかなぁ
木漏れ日が指す森の中では、緑が黄色に色付きだして光の反射がより鮮やかさを後押しする。
あの緑色の世界は色褪せ始め、心の何かと同調するかの薄茶の照り返しは、寂しくもあり恋しくも有る心の変化をくすぐる。
何だか時は繰り返し繰り返し辿る振り子のように、去っては現れ現れは去って行く。
週末の夜の誰もが眠る
気付けはいつもと違う
静けさが気になる刹那
こんばんは、
ろどです。
夏の終焉を告げよと、
天の陽は力を失い
空の風は優しく香り
地の暖かさは陰る
大好きだった夏が終わりそう。
貴女の夏は如何でした?
何か素敵な思い出を
記憶の1頁に書くことは
出来たでしょうか。
怒号と閃光の襲来と雨は泣き続けたあの日。あなたに出会いました。
汗を拭くのさえも惜しみ、その暑さと一つになりたくて、いつもいつも空を見上げてた夏。
眩いばかりの笑顔に心奪われ、忘れたくない思いなのか、忘れられたくない寂しさからのか、少しでも長く貴女の視線を独り占めしたくて眺めていた太陽。
もう行ってしまわれるのですね・・・
僕の夏は休みも少なくて過ぎて行ってしまったけど、少しでも残せた素敵な夏でした。
少しでも陽を浴びながら空を眺めて、そして夜空に語りかけてた夏のカーテンコール。
もう秋なんですね。
迫り来る足音も今ではすっかり寄り添う季節。
今年も秋が始まるみたい。
人恋しくて寂しん坊で甘えん坊
きっと秋も語るでしょう。
さよなら夏。
ありがとう夏。
夏が終わる黄昏通信。