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黄昏通信 Vol.11

蒸し暑い夜の空に
寝苦しさと汗から
肌にまとうシーツ

今日は暑いですね

もう夢の中ですか

ありふれた週末の
風に吹かれるまま
何も変わらない時

今日も寝付けない

いつ夢が訪れるの

・・・

静けさに覆われた湖畔の隅で、音の無い世界の訪れに怯えては逃れ苦しみ、確かに見えている筈の雲の流れは時の渦を飲み込み交じり消えていく。そんな感覚・・・

黒と闇と無の空は、確かに終わりの無い繰り返しの時間の指標と言う名の人間が決めた一日の物差し。自然には叶わないのに・・・

何だか物寂しさが心の隅に置かれた悲しみの虚像が、きっと訪れると信じて止まない理想の日々の雫。いつか見た空の蒼。

何故俺は此処に居るのかは知らない。

人々が寝静まる頃の秘めた空間には、

有る筈も無い心の何かが灯りを望む。

・・・

少しお話しませんか?

もう蒼い空の上かな

僕の声聞こえますか?

聞こえる筈の無い事
誰も居やしない空間
虚しいだけの日記帳

いつの頃かな
ここに書き出したのは

誰に話すわけでも無くて
聴いて欲しいでも無いさ
見えない扉の向こうには
貴女が居て言葉を聴いて
そして何かを感じている

不思議だね

”たぶん居るかな”位に
何も追われる事の無い時
”聞こえないかも”位に
話す事が少し癒される。

本当に話す事も嫌いじゃないんだけどね。
どっちかと言うと話し出すと止まらないかな。
でも生まれ育った頃は、家では物静かに育った
家柄とか性格とかじゃなくて、自分以外の家族が
俺以上に喋るから・・・だから、すっかり聴き上手。

なんてね。
余り自分の事は書かないんだけどね。

黄昏か・・・

それでは、また
黄昏通信。

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