「定年後を豊かにする7つのポイント」を紹介します!(その2)
我が国の高齢化社会が進んでいる様子も多くメディアに取り上げられ、コロナとともに何かと考えさせられる日でした。
今回は、「定年後を豊かにする7つのポイント」の第2弾
60歳までに自分ができること、やりたいことを明確にする
をお伝えします。
元気なうちは働くほうが良い
第1項の生涯現役を目指すでも述べてきたように、人生100年時代においては、50代、60代において何もしない人生というのは考えにくくなります。
そして、体が元気なうちは仕事をすると考えていくのが当たり前になっていきます。
これは、前項で紹介した、「お金、時間、健康、心」を考えてもわかる通り何もしていないと年金だけの収入では心細くなります。
また、時間を持て余し、健康を損ない始め、老人性のうつになるという悪循環も招きます。
定年=リタイアという概念がなくなっていく
職業人生が続くからと言って、一つの会社で65歳まで働くということを意味しているわけではありません。
トヨタ自動車のトップでさえも今後終身雇用を守っていくのは困難という発言のとおり、大企業になれば50代での役職定年、60歳からの再雇用と会社での役割や位置づけが大きく変わっていきます。
「65歳になってから考えよう」では遅い
60歳から65歳の間の年齢による身体の衰えは思っている以上に進みます。
つまり、新しいことを始めるには早いに越したことはないと言えます。
特に、次のステップのための準備活動においては、これまで必要としなかった分野での新たな知識やスキルの取得も伴います。
役職定年、再雇用は次のステップへの最適のトリガーになる
役職定年や再雇用という出来事は、その組織、与えられた役職に一途に専念した方々に限って大きなショックを受けます。
そして、一時的であれ大きくモチベーションがダウンします。
各いうわたくしも、このパターンに陥り、再雇用後にモチベーションが復活するまでの約2カ月を要しました。
そこで感じたことは、60歳でこの挫折感を味わえたことが、何よりも世の中や今後の自己の人生や生き方について考え直すきっかけとなりました。
むしろ、大変有意義だった事に気づきました。
65歳まで順風満帆な状況が続いていた、65歳になってからでは手遅れだったかも知れません。
そう思うと、役職定年や再雇用という節目は逆に新たな方向性を見出すチャンスともいえます。
自分自身のやれること、できることを見直すことが重要
もし、55歳~60歳の時点で、役職定年や再雇用でたとえ立場が大きく変わってもすぐに現在の会社を退職することはお勧めできません。
特に会社一筋で生きてきた人たちが、準備不足のまま会社を飛び出すことは危険です。
50代になるまでの約30年間の経験と人脈は無駄ではないはずです。
自己の持つ貴重な資源を再整理し、生活のための収入を得ながら次のステージの準備を早い段階から始めることが重要です。
その際は、すぐに転職や何か収入につながる活動を探すのではなく、次の項でもお伝えしますが、自己棚卸をしっかり行うことです。
そして、自分自身の「やれること」、「できること」について深く見つめ直すことが必要です。
次回は、次の第3項とお届けします。
3 自己棚卸により、強い印象を与える履歴、職務経歴書を準備する