【どんなお店にしたいですか?】
20代の頃は
ずーっと、百貨店に勤務していました。
会社からの辞令で30代になって
イオンモール(SC)に異動することになりました。
その当時は、
目の前の現実が嫌で嫌で逃げ出したいって思っていました。笑
お店には、安価な商品が山積みで
常にお買い得品が並んでいて
スタッフの服装もお揃いのTシャツにジーンズ
動きやすさ重視のスニーカー
ありえない、ありえない、、、
私が最初にしたことは、
何故?、何故?の解明
何故、商品が山積みなのか? →商品のフォローが楽だから
何故、お買い得商品ばかり出しているのか? →主婦さんが多いから
何故、高い商品が売れないと思うの? →イオンモールだから、
何故、みんな同じTシャツを着ているの? →一番売れているから
什器の下に埃がたまり
鏡には指紋がついていたり
カウンターは自分たちの使いやすさを重視して
色々なものがところ狭しに置かれていて
カウンターの後ろも商品が山積み
そんなお店が嫌すぎて、、、
【どんなお店にしたいのか?】
この質問を自分に問いかけました。
高い商品は売れないって
什器に埃が溜まっているようなお店では誰も買ってくれない
そこから、始まったのが
【お買い場宣言】
今までのお店は、
自分たち重視の使いやすさ=売り場という考えから
お客様が心地よくお買い物を楽しめる場所=お買い場へ
当時のことを
思い出すと自分自身も、まだまだ未熟で
毎日のように、スタッフたちと揉めて意見が合わず
すったもんだしていました。笑
そりゃ〜そうだよね、
自分たちが疑いもせず、やってきたことを否定されて
新参者に訳の分からないことを
言われたら誰だってムカつくよね。
人は変化を嫌がる、その力は本当にすごかった。笑
【どんなお店にしたいのか?】
百貨店と同じクオリティーのお店にする
商品面、接客面、環境面、、、すべてにおいて
クリーンネス、スタッフの服装、
什器の配置、商品の出し方、
高い商品を販売するための商品知識
作業効率を上げるためのストック整理
毎週、スタッフと一緒にイメージに近いブランドを
リサーチして言葉で伝わらないところは、ビジュアルで伝える。
具体的に書き出し、行動すると、
どんどんやりたいことが次々と出てくる。
当時、20代のスタッフだったので
彼女たちが好きなモデルさんをイメージして
デイスプレイを考えて貰っていました。
蛯原友里、山田優、押切もえ
「えびちゃんだったらこの服どんな風に着こなす」
こんな感じで、、、みたいに、、、
Tシャツにジーンズのスタッフが
服装もメイクもヘアースタイルもどんどん変化していきました。
ほんとに、スタイルもいい、カワイイいスタッフばかりでした。
おのずと、
お姉さんの着てる服ステキ、そんな感じでファンもついてきました。
もちろん、いいことばかりではなく
お店の変化は、以前のお買い得商品だけを目的にしていた
お客様は離れていきました。
その反面、
今まで百貨店を利用されていたお客様のご来店が増えたことで
お店にとっての高い商品だと思い込んでいたモノが
安いと感じてもらえるようになりました。
目の前にいるお客様のニーズを重視することは大切
でも、
どんなお客様に買ってもらいたいのか?
【どんなお店にしたいのか?】
それは、
お店に関わっているスタッフみんなで決めることが出来る。
自分のどうしたいを自由にさせてくれた
当時の上司に感謝します。
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