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悩むと病むの違い

日本では年間約20000人以上の人がうつ病になる。もうすでになっているのに診断されていない人やうつ予備軍まで考えると数はさらに多いことだろう。

うつ病が知名度と罹患者数を増しているにも関わらず、どこか他人事として捉えている人がいまだにごまんといるように思うのは私だけだろうか。

それはきっと悩むことと病むことの境目が曖昧だからだと思う。私自身も実際にうつと診断されるまではそうだった。

このことに注意しつつ、病まずに生活していくにはどうしておけばよかったかをまとめておきたい。これを読んで、自分の生活に取り入れられるものがあればぜひやってみてほしい。

まずは私が思う悩むと病むの違いを3つまとめておく。ハッとした方がいたら、カウンセラーや心療内科への受診を検討してほしい。

①ストレスを「忘れられる」か
真っ先に思いつくのは、ある物事に対するストレスについて考える期間である。悩むにせよ病むにせよ、どちらも「自分がストレスを受けている自覚」がはっきりしている。
ただ悩んでいる場合は、悩んでいる途中で別の物事を考えたり、悩み疲れて考えることをやめ、ストレスの存在そのものを忘れたりできることが多い。それゆえに気分転換が可能だったりする。
一方で、病むと基本的にずっと頭から離れない。あなたがもし家に帰ってきてある程度の時間が経ってまだそのことでイライラしたり、気分転換をする気が起きなかったり、気分転換が上手くできないのであれば、それはもしかしたら病んでいるのだろう。

②「気が重い」か「体が重い」か
考え事をし続けていると、頭が痛くなってきて気が滅入ることがある。それらの多くがすぐに解決しないことと分かっていながらも、擦り傷に気づいてから痛みを感じるように、ストレスの原因を自覚した途端それが常に気になり続けるものだ。あなたにとってそのストレスがある程度許容できるレベルならば、業務中抱えながらでも働けてしまったりする。
ただ一度でも限界を超えると、気の重さが体の重さに変わる。気の重さは実際の重みを感じにくいが、その重みは半端ではない。ひどい時には動けなくなり、トイレに行くだけで汗をかく。

③「夜寝れる」か
疲れが一定のピークに達すると、人は眠くなる。実際のメカニズムとは違うのだが、感覚的にはこんなものではなかろうか。基本的に人は夜寝るために昼に活動している。そして夜はリラックスし、次の日の活動に備える。
悩みも病みも、睡眠の質を落とすという点では変わりがないのだが、悩みは一晩中寝れることが多い。寝た気がしなくても夜中に目が覚めてないなら、私なら悩みとして考える。一方で、病むと頭が常に起きているので眠れなくなるのである。寝たとしても2時間ほどで目が覚めてしまい、その時には薬がいよいよ必要なのである。

これらのどれかに該当しているから病んでるとかうつになってるとは言い難いが、少なくとも全てに心当たりがあるなら病院に行くことを強くオススメする。なぜなら、その状況になると自分の意志ではどうにもできないからだ。

私としてはそうなる前に是非とも対策してほしいと思う。ただそのボーダーラインもわからないという感覚も非常によく分かる。そこでそれを判別できるようになるための対策を3つほど教えておきたい。理由も簡単に添えておく。

①推し活
推し活に抵抗があるなら趣味に没頭することでも構わない。なぜオススメなのかと言えば、うつになると真っ先に「興味の喪失」が起こるからだ。普段の生活で漫然と生きることが習慣になっていると、オンオフやメリハリがないので、自分の内面の変化に対して疎くなる。
できれば友達などとすることではなくて、1人で行うものがいい。友達とやるものだと、友達がいるから楽しい可能性もある。そうすると自己の内面を見つめる時間が取りにくい。自分だけでも楽しめていたものがある日突然楽しくなったら、危機を察知できる。

②運動
こう言うと少しハードルを感じるかもしれないが、ここでいう運動はランニングというよりもウォーキングである。よく言われるのは30分程度の少しの早歩きだが、実際やってみると非常に疲れるのでそんなに頑張らなくていい。自宅から駅までや最寄りから会社までの徒歩をちょっと早くしてみるだけで全然違う。
そして外で行うこともポイントだ。日光に当たるかどうかで気分はかなり変わる。ジムでの運動もしないよりはいいかもしれないが、続けることが大切なので生活の中で運動を取り入れる方が望ましいと思う。

③食事
素人が改めて言わなくてもわかることだが、それだけ効果的だったと感じるので紹介させて欲しい。特に私がオススメしたいのは小麦食全般の禁止である。
小麦食最大の特徴は何といってもその消化速度と血糖値の上がり方の異常さである。満腹感は持続しないので、消化中に別の小麦食を食べやすい。だが小腸などはその間も活発に消化している。そこに新たな食べ物が来ると消化を一日中行うことになり、体が疲弊してくる。
さらに言えば、腸内環境が自律神経に大きく関係している。そして小麦に含まれるグルテンは腸内環境を荒らしていくのだ。つまり小麦食は自律神経が崩れやすくなる。
私が薬をさほど飲むことなく元気になれたのはこうした食事を1年以上禁止したからに他ならないと考えている。体調が優れない人は1週間でもいいから是非試してほしい。
(※現在は時々パスタもパンも食べる)

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