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036.心に響くゴミ拾い
私は、仕事でもプライベートでも、ゴミを見つけたときは、なるべく拾うように心掛けています。
さすがに、全てのゴミをという訳にはいきませんが、散歩中の歩道に落ちているビニールゴミ、体育館に落ちている絆創膏の包み紙、旅先の駐車場に落ちているスナック菓子の袋など、目につくものがあれば、拾うようにしています。
親から厳しくしつけられた訳でもなく、ただそうした方がいいのかなという程度の考えしかありませんが、私の生き方として、拾えるゴミは拾うように心掛けています。
ただの自己満足かもしれませんが。
少し前のある日、家族で買い物に行った帰り道、自宅近くの十字路交差点に、ゴミの入ったレジ袋が捨てられていました。
ゴミ袋は、他の車にひかれたためか、ペットボトルやお弁当のトレーなどが飛び出して、辺りに散らばってしまっていました。
私は「なんでこんなところにゴミを捨てられるのか。」「このままだと他の車も危ないかもしれない。」と、なんとも言えない寂しさや怒りの感情を覚え、一度自宅に帰ってから、家族に「ゴミ、拾ってくる」と言って、軍手やレジ袋などを準備し、再びゴミが落ちていた十字路交差点に向かいました。
家族は少し驚いたような顔をしていましたが、次男と長女もついていきたいとのことだったので、一緒に向かったのです。
十字路交差点ということで、危険が無いわけでもないので、次男と長女には車の中にいるように話し、私一人で散らばっていたゴミを拾いました。
ペットボトルやお弁当のトレーの他に、ゴミ袋の中にはコーヒーの空き缶や菓子パンの空き袋など、さまざまなゴミが分別もされずに入っていました。
拾えるゴミを拾い、自宅に戻って分別をして捨てましたが、その作業は次男と長女も手伝ってくれました。
それから数年が経ちましたが、その十字路交差点を通る際、次男は今でも時折、「ずっと前にゴミ拾いしたね。」と言ってくることがあります。
私がゴミ拾いをしたときは、道路にゴミを捨てるという行為に対して、寂しさやちょっとした怒りという感情しかありませんでしたが、次男の心には、私の感情とは全く別の、何かしら響くものがあったのだと感じました。
父親が、誰かから頼まれた訳でもなく、誰が捨てたかもわからない、道路に散らばったゴミを拾う姿を見て、心に響く何かがあったのだと。
おそらく、次男はこれから大きくなっても、ゴミのポイ捨てはしないような気がします。
「子どもは親の背中を見て育つ」とはこのようなことを言うのかもしれません。
以前、勤務していた職場のゴミ箱。
そのゴミ箱には「護美箱」と書かれていました。
「うつくしさを まもる はこ」と。
ゴミの扱い方で美しさは護られる。
ゴミを出さない生活をすることはできません。
だからこそ、ゴミの扱い方をしっかりとしていきたいと思いました。
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