064.人は皆、先生
人は皆、私に何かを教えてくれる先生だと思っています。
仕事でもプライベートでも、そのような心構えで他人と接するようにしています。
常に意識をしているという訳ではありませんし、仲の良い友人等と一緒にいるときはそこまで表に出てくることはありませんが、他人と接するときにはいつもこの心構えが根底にあるような気がします。
上司や先輩、同僚、後輩、部下、仕事上で関わりのある人たち。
両親や妻、子どもたち。
友人や知人。
私が読む本や絵本の作者、このnoteで関わる方々。
そして、私自身。
皆、私が知らない何かを知っている。
皆、私が知らない何かを教えてくれる。
皆、私が気づいていない何かを気づかせてくれる。
それはとてもありがたいこと。
そんな心構えでいると、他人に横柄な態度を取ることがありません。
なぜなら、私に何かを教えてくれる先生なのですから。
年齢も立場もあまり関係ありません。
部下や後輩、年下の人たちや子どもたちと接するときは、この心構えを特に意識して接しています。
他人と接しているとき、この人はどんなことを教えてくれるのか、この人からどんなことが学べるのだろうかなんて思ったりもしますし、私にとって子どもたちの自由な発想は、まぎれもない先生です。
本や絵本を読むときもそうですし、noteの記事を読むときも同様です。
さらに、私が知らないことを教えてくれている訳ですから、感謝の念を持つことにもつながります。
ただ、私が知らないことを教えてくれるからと言っても、別に自分を卑下する必要もありません。
当然、他の人が知らないことを、私が知っているということもあるわけですから。
実は、私はこの心構えをかなり気に入っています。
おそらく、自分自身にあまり自信が持てていないということも影響しているのかもしれませんが、そんなネガティブな面を持っていたとしても、この心構えはかなり気に入っています。
私は、これまで男性が極端に多い職場から、反対に女性が極端に多い職場の両方で仕事をしてきた経験があります。(その中間の職場もありますが…。)
職場環境としては両極端ですが、どの職場でも少なからず上司や同僚、部下から信頼され、それなりのポストに就かせていただき、リーダーとして仕事を任されてきました。
もちろん他にも様々な理由はあると思いますが、多少なりともこの心構えのおかげだと思っています。
この心構えのおかげで、どのような職場でも良好な人間関係を築くことができたように思いますし、また、それほど職場内の人間関係で大きく困るようなこともなくやってこれたように思います。
良好な人間関係を築けるということは、仕事をしていくうえではかなり大切なことではないでしょうか。
家族も同様です。
わが子だからと言って、子どもが知っている全てを、親である私が知っているということはありえません。
また、子どもと関わる中で私自身が教わること、気づくことも多々ありますし、子どもが成長すればするほど教わることも多くなる気がします。
妻もそうです。
一緒に過ごす時間が長ければ長いほど、様々なことを教えてくれますし、気づかせてくれます。
時には、気づかせてくれなくてもよいようなことまで…。
そして、家族に対してもそのような心構えを心の根底に置いて接することで、より家族を大切にできるように思いますし、家族と過ごす時間もより深みのある、大切な時間になってくると思います。
また、先ほど書いたように「人」には当然、私自身も含まれます。
私自身が気づいていないことを様々な形で教えてくれているからです。
意識をしていなくても、時として、私自身が素晴らしいと思える発想を生んでくれたり、新たな考え方を教えてくれたりもしますし、痛みや症状などで身体の不調を教えてくれたりもします。
さらに、自分自身を先生と思えることで、自分自身と対話をし、内省することができたり、より自分の内なる声を聴くことができるように思いますし、何より自分自身に感謝をすることができるように思います。
また、「人」には、苦手な人や嫌いな人も含まれます。
私にも、当然そのような人が少なからずいますが、その人たちがなぜそのような態度をとるのか、なぜそのような言い方になるのかなどを考えると、なんとなく私が苦手とする人、嫌いに思える人のパターンが見えてきます。
さらに、反面教師としてそのような言い方や態度をすると、他人に迷惑をかけたり、嫌な思いをさせてしまうということも教えてくれていますし、少しきつい言い方になってしまうかもしれませんが、私がなりたくない人間のお手本になってくれているのです。
そんなお手本になってくれるのも、実はとてもありがたいこと。
とは言っても、苦手であること、嫌いであることには変わりはないのですが…。
そんな心構えを持っていれば、パワハラなんてことにもならないように思えます。
人によっては少し窮屈に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、私にとっては、これからも大切にしたい心構えです。