038.おもしろい感性
以前、「010.優しい感性」で子どもの感性について書きました。
もし、お時間があるようでしたら、以前の記事もご覧いただけると嬉しいです。
子ども特有の優しい感性について書かせていただいたのですが、今回は「優しい感性」ではなく、「おもしろい感性」についてです。
次男の歯が抜けました。
昨日、枝豆を食べている最中に突然痛がりだし、それ以降、動く歯をしきりに気にしていました。(よくよく聞いたら、その前から少し痛みは感じていたみたいですが、枝豆が引き金を引いたようです。)
そして、今日。
家族で少し遠出をしてきたのですが、目的地に向かう車中、朝ごはんを食べている最中に、「抜けた!」という次男の声が聞こえました。
昨日から気になっていた歯なので、抜けて良かったという感じでしたが、そこで、次男が口にした言葉は、なんと
「お前が最後に食べたのは、ハムとチーズだな」
という言葉。
ハムとチーズのサンドイッチを食べている最中に抜けたようです。
私は運転をしていましたし、次男は一番後ろに座っていて少し離れていたので、気になっていた歯が抜けて良かったという言葉や、抜けた歯への感謝の気持ちの言葉であれば、私もそれほど気にならず、これほど私の心には残らなかったと思います。
ですが、まさか、抜けた歯に向かってその歯が最後に食べた物を伝えるとは。
どんな感情が込められていたのかまでは分かりませんが、その言葉を聞いた途端「おもしろい感性」だなと、一気に心を持っていかれました。
大笑いするような表現ではありませんが、フッと肩の力が抜けるような独特のおもしろさのある表現。
これも、今だけしか見ることのできない子どもの感性のように思います。
以前の記事で「次男からは優しい感性の表現は全く聞かれず」と書きましたが、全然そんなことはありませんでした。
やはり子どもは、常識にとらわれ過ぎない考え方やものの見方、行動をするもの。
それを見ている私たちが、「なんで、そこでそれをしたの?」「なんで、そんな発想になったの?」なんて考えてしまったら、それは常識の中で考えてしまっている証拠なのかもしれません。
そう考えてしまうのも当然と言えば当然ですが、そんな常識にとらわれ過ぎない考え方や行動ができることが、私は少しだけ羨ましく思います。
やっぱり子どもと一緒にいる時間は気が抜けません。
子どもは親の背中を見て育つそうですが、親も子供の姿を見て育つのかも。
私だけかもしれませんが…。
枝豆と、ハムとチーズのサンドイッチ。
歯が抜けるのに、食べ物の硬さは関係が無いのか…。
車中で、次男に抜けた歯をなくさないように言ったはずなのですが…。
自宅に帰ってきてから「歯はちゃんとある?」と聞いたら…。
いくら探しても見つかりませんでした。
ショックを受けている次男には申し訳ありませんが、今日もいろいろと教えてくれました。
どうやら次男からは、目を離してはいけないようです!