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Groin painの評価・リコンディショニング

本記事では、Groin pain(鼠径部痛症候群)に対するリハビリテーションをまとめました。Groin painはキック動作や方向転換の多いスポーツで頻度の高い疾患です。局所への応力集中によって発生する慢性障害であり、休止期間を設けて対応しても、鼠径部にストレスをかける原因となった機能的問題を解決できなければ容易に再発します。そこで今回は、患部の問題に対する評価に関してもまとめて学んでいただけるように作成しました。サッカーやラグビーの現場でgroin painに接する機会の多いトレーナーの方々には現場で活用できるエッセンスとして、groin painには馴染みのないセラピスト、トレーナーの方には、股関節周囲疾患の機能評価としてご活用いただけると思います。それぞれの現場で少しでもお役に立てれば幸いです。


これまでに公開してきた他疾患に対するリハビリテーションnoteもございます。ご興味のある方はぜひ下記をご覧ください。

足関節捻挫後の段階的リハビリテーション

膝関節外傷後の段階的リハビリテーション

ハムストリングス肉離れ後のリハビリテーション

肩関節術後の段階的リハビリテーション


鼠径部痛に対する評価

<Introduction>

今回は、Groin pain(鼠径部痛症候群)と言われる疾患の対応について、解決の糸口を探る評価とトレーニングについてまとめたいと思います。

Groin painはキック動作や方向転換を伴う競技で多く発生する疾患です。サッカー選手では5人に1人が生じるという報告があります。長期化すると半年から1年ほど痛みが続くこともあり、トレーナーの方は現場で苦労した経験があるのではないでしょうか。

Groin painの解決には、局所の疼痛を引き起こす「結果として起きている問題点(結果因子)」と、その部位に応力が集中してしまう「原因となる問題点(原因因子)」とを、並行して解決していく必要があります。

本来であれば原因にたどり着くための思考法と解決策を提示するべきですが、原因因子を挙げていくととてもnoteに綴れる量ではなくなってしまうため、可能な限り問題解決につながる評価と思考法を提示しつつ、ここでは結果因子の改善方法を中心にお伝えしていきます。

<Pain assessment>

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