「イオンモールのバーチャルストア」誕生秘話-イオンモール株式会社さま インタビュー
昨年の10月にREV WORLDSにオープンした「イオンモールのバーチャルストア」みなさんはもう遊んでいただけましたでしょうか?ターミナルのALTA前に座っている大きなハッピーワオンくんから入ることのできるバーチャルショッピングモールです。
今回のnoteは「イオンモールのバーチャルストア」を立ち上げるにあたり、色々とご尽力いただいたイオンモール株式会社の豊田さんと森淵さんのお2人に、モールが立ち上がるまでの秘話や経緯、ぜひ体験してほしいことなどお伺いしました。
コロナ禍をきっかけに社内公募で異動
―お2人の現在の所属部署を教えていただけますか?
豊田さん:現在は新規リーシング統括部 新規テナント共創部という部署にいます。新業態の企画開発及び国内外新規取引先をリーシングする部署ですが今回は「メタバース」という新しい場所へのモール建設に携わっています。
―ちなみに入社から現在の部署なのですか?
豊田さん:いいえ!元は2人ともモール運営が主な業務でした。出店されている専門店さまのサポートや運営施設の管理サポートなどモール内で仕事をしていました。
―新規事業部署の社内公募があり お2人が手を挙げられたとお伺いしました。どのようなきっかけで応募されたのですか?
豊田さん:コロナ禍の2021年に、モールの営業部署へ異動しました。専門店さんの売上サポートを主に担当していたのですが、行動制限等もあり、客数も減少するなど厳しい時期でした。コロナ禍で様々なオンラインツールが出てくるのを目の当たりにして、オンラインツールを使って新規顧客を増やしたいと思うようになりました。ちょうどその時「メタバースにイオンモールを出店する部署」の社内公募が目に留まり、これだ!と思って応募しました。
森淵さん:私もコロナ禍での入社で、緊急事態宣言等モールの休業を余儀なくされました。そのような中、事業の社内公募を目にし、新規事業に関わってみたいと思いました。イオンモールの強みは日本全国に店舗を持っていること。店舗とオンラインをかけあわせてお客さまに新しい価値提供がしたいと思い、応募しました。
―お2人ともコロナ禍がきっかけで新規部署に応募されたのですね!ちなみにメタバースは触ったり体験したりしたことは今までありましたか?
豊田さん:私は「どうぶつの森」のようなゲームで少し体験した程度です。
森淵さん:私は実際にVRゴーグルを装着して遊ぶパークで体験したことがありました。
―なるほど!ではお2人ともメタバースに少し触れたことがあったのですね。REV WORLDSを実際に触ってみた印象などいかがでしたか?
豊田さん:実はREV WORLDSのことはニュースで知っていました。1番魅力に感じたところはVRゴーグルをつけずとも遊べるところです。初心者の方でも気軽に始められるところがいいなと感じています。あと最近遊んでいて、REV WORLDSで遊んでいるユーザーの方がとても優しいと感じています!ワールドに入るとすぐ声をかけてくださったり、エモートでリアクションをくださることも。身内で固まって遊んでいるゲームもあるなかで、ユーザーがフレンドリーであたたかいアプリだなと感じています。
森淵さん:REV WORLDSの魅力はスマートフォンアプリであることだと私は思っています。ブラウザだと操作が難しく、パソコンを立ち上げたりとハードルがありますが、スマートフォンだと直感で遊べるところが好きです。豊田も話していましたが、本当に人との距離が近くユーザーのみなさまがとてもフレンドリーです。コメントを返してくださったり、フレンド申請をしてくださったりとても嬉しいです。
いよいよバーチャルストアの誕生!
―ではお2人にイオンモールのバーチャルストアの建設について教えてもらいます。どのようなコンセプトをもってプロジェクトを進められたのですか?
豊田さん:2人でコンセプトを1から考えました。他社プラットフォームと差別化できる要素は何か。イオンモールの強みをいかしたテーマは何か考えた結果「開花メタバース」のコンセプトがうまれました。
―「開花メタバース」はプレスリリースにも書かれていましたね。詳しいコンセプトを聞かせてください!
豊田さん:メタバースで花開く様々な可能性を探りたい、花咲かせたいという思いを込めて設定しました。また、リアル店舗ではなく、仮想空間だからこそ輝く分野、意義のある分野は何かを模索した結果、福祉分野に辿り着きました。そこで生まれたのが「開花エリア」です。その考えに至ったきっかけは「みいちゃんのお菓子工房」さんとの出会いです。「みいちゃんのお菓子工房」は2020年に小学校6年生でケーキ屋さんの店長になったみいちゃんのスイーツのお店です。特性をもってうまれたみいちゃんが現実の世界では難しいこともバーチャルの世界だと自分の思いを形にしたり他の方と交流している姿にとても感動しました。
森淵さん:メタバースはなりたい自分になれる「自己表現ができる場所」であるというところに私も共感し「開花メタバース」のコンセプトを元に様々な専門店さまと交渉を進めました。
―「開花メタバース」のにはそのような意味が込められていたのですね。REV WORLDSの中でも30店舗とかなり多い店舗数ですが、モールを作っていくにあたり大変だったところや困ったところなどあったら教えてください。
豊田さん:まずはバーチャルに店舗を出すという今まで社内で誰もやったことのない未知の領域に挑戦すること自体に苦戦しました。コンセプトにあった空間にするには、レイアウトはどうする、什器はどのような形にするか、そもそも空間はどういった雰囲気で作るかなど1から作り上げることにとても苦労しました。
森淵さん:私自身1から作り上げることが初めての経験で「楽しい!」と思いつつも専門店さまの誘致がとても大変でした。特に「開花エリア」を作るにあたって福祉関連の企業さまにいくつかお声がけをさせていただいたのですが、もうすでに他社プラットフォームにて展開されているところも多く、断られることもありました。
豊田さん:REV WORLDSは商品や作り手さんの背景が動画やWEB遷移、アバターのコメントなどで知れるようになっています。その点を利用してここに遊びにくる人にも作り手さんの思いや背景を知ってもらえるような仕組みを一緒に作りましょうと専門店さまにはお声がけさせていただきました。
イオンモールのバーチャルストアのここを見て!
―お2人の気持ちが形になったエリアが「開花エリア」なんですね。他の2エリアについても見どころをお伺いできますか?
森淵さん:ユーザーさんに「イオンモールのバーチャルストア」にきてもらうきっかけが何か欲しいと豊田と話しており、エンターテインメント要素のある専門店さまをいくつかお声がけさせていただきました。特にブルボンさんは「ブルボンメタバース」を自社で展開されており、お声がけをさせていただきました。
豊田さん:わたしたちイオンモールの強みは幅広い年代の方がきていただける場所であることです。メタバース空間にも同じように様々な年代のかたに来て欲しいとの思いでたくさんの専門店さまにお声がけさせていただきました。みなさんメタバースについては未知なところが多いとおっしゃっていましたがそれは私たちも同じです。一緒に成長しましょう!の思いで「イオンモールのバーチャルストア」への出店をお願いさせていただきました。
―素敵な思いですね。私たちのプラットフォームも一緒に成長していけたら嬉しいです。お2人の「イオンモールのバーチャルストア」のここを体験してほしい!などありますか?
豊田さん:専門店さま商品を立体的に展開することで、アバターでも見やすいようにこだわりました。またオンラインストアでのお買い物とは違い、より購入する前に商品が見やすくなるように工夫しました。「探索エリア」には日常の中で気づきになるような商品もたくさんありますのでぜひゆっくり見ていただきたい場所です。
森淵さん:普段は立体的に見えない企業さまの取組を動画やWEB遷移を通してたくさん知ってほしいです。また、ゲームにもこだわったのでクリアして専門店さまのクーポンもぜひ手に入れてほしいです!
―ありがとうございます!最後にこれからREV WORLDSと取組みたいこと教えてください。
豊田さん:今年はイベントに挑戦したいです。REV WORLDSにはボイスチャット機能があるので、それをつかって専門店さまとユーザーさんの交流がしたいです。ここでコミュニティが出来上がったら、実際のイオンモールで専門店さまとユーザーさんの交流イベントができたらいいなと思っています。
おわりに
今回はイオンモール株式会社のお2人に話を伺いました。この記事を読み「イオンモールのバーチャルストア」を訪れると新たな一面が見えるかもしれません!ぜひ遊びにきてくださいね。
これからもまだまだ「イオンモールのバーチャルストア」は進化をとげていきますので、お楽しみに。最後にお2人の愛がつまったSNSもぜひフォローをよろしくお願いします!