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未来の暮らしを想像することでファッションの可能性を広げたいー「FUTURE FASHION EXPO」

”もしもの未来の暮らしから、ファッションの可能性を考える-”イベント、「FUTURE FASHION EXPO」を開催中です。
このイベントは、"5つの未来シナリオ"を題材に、その世界の暮らしとファッションを皆さんと共に想像する参加型のイベントです。


FUTURE FASHION EXPOとは?

FUTURE FASHION EXPO(フューチャーファッションエキスポ / 以下FFE)は、未来のシナリオを切り口に、未来を想像することで環境問題・社会問題と向き合いながら、ファッションの可能性を広げていくイベントです。
未来思考のファッションデザインコンテスト「AWARD」、未来思考を育む教育プロジェクト「WORKSHOP」、幅広い有識者とともに未来を想像する記事コンテンツ「JOURNAL」の3つの柱で構成されています。

具体的な未来を想像するための「もしもの未来シナリオ」

今回のFFEでは、5つの「もしもの未来シナリオ」をつくりました。イノベーションリサーチやコンセプトデザインを専⾨とする未来予報株式会社さんとともに、本イベントのために開発したシナリオです。いずれも現状の社会課題や最新テクノロジーを背景とした「起こりうるかもしれない未来」を描いたシナリオで、さまざまな未来における⼈々の暮らしやファッションをより深く想像するために用意しました。

・雨の止まない世界
・空中で暮らす世界
・月を行き来する世界
・菌類に覆われた世界
・仮想空間で生きる世界

5つの「もしもの未来シナリオ」詳細は、公式サイトをご覧ください。
どの未来シナリオもぱっと見ではフィクションのように見えますが、このまま環境問題が深刻になって気候変動が進むかもしれない、人口増により現在の地上とは別の生活空間を求めるかもしれない、テクノロジーが進化して仮想空間でも現実のように暮らすことができることができるかもしれない…など、「もしかしたら起こるかも」の世界を設定しています。

なぜFUTURE FASHION EXPOを企画したのか

FFEの構想はアパレル業界の産業構造に課題を感じたところが発端です。価格競争から、価格を優先した洋服が売れるようになり、消費者は思い入れを持ちにくく、買って着てはすぐ捨てるという短サイクルが出来上がりました。
企業側は、在庫ロスや廃棄問題から、「売れるもの」だけをつくるようになり、斬新なデザインや個性的なデザインが生み出されづらく、ファッションの可能性がどんどん小さくなっています。

そうした課題がある中で、「起こるかもしれない未来」を共通のシナリオとしながら、未来のファッションデザインを公募したり、子どもたちと未来のファッションを一緒に考えていき、みなさまと未来に向き合いながらファッションの可能性を広げていきたいというのが今回の企画の意図です。

3月には未来のファッションをお披露目します

11月半ばから募集していたファッションデザインコンテストは、全国からたくさんご応募いただき、現在は最終審査を迎えています。3つの学校と取り組んでいるWORKSHOPも、学校によりスケジュールは異なりますが、ほぼワークショップは終了し、子どもたちによる未来のファッションデザインがたくさん生まれました。

3月19日に、コンテストの結果発表を予定しています。大賞受賞作品とワークショップで優秀作品に選ばれた作品は、実際に服としてプロトタイプ製作を行い、3月20日より伊勢丹新宿店のショーウィンドウで展示を予定しています。

また、受賞作品はCG化され、バーチャルファッションショーも開催します。三越伊勢丹のメタバースアプリ「REV WORLDS」にて、バーチャルファッションショーや「もしもの未来」を表現したワールドに遊びに行くことができます。

メタバースだからこそ体感できる未来の世界

今回用意した5つの「もしもの未来シナリオ」。コンテスト応募のみなさんやワークショップ参加のみなさんが真剣に、どんな世界かを想像してくださいました。
メタバース(仮想空間)のいいところは、アバターという身体性があることで、より”体感”できるところ。雨ばかり続く世界ってどんなところ、空の上っで暮らすってどういうことだろう…という想像の世界を、より体感できる、今回のプロジェクトにぴったりなのがメタバースの舞台であると考えました。

また、もしもの未来シナリオのひとつに「仮想空間で生きる世界」がありますが、アバターを使うメタバースは、ファッションもとても重要なコミュニケーションツールだと感じています。リアルでは街中ですてきな服を身に着けている人になかなか「それ、素敵だね!どこの?」と声をかけるのには勇気がいりますが、メタバースではよくある会話のひとつ。
身体にしばられず自由自在に好きな見た目のアバターにしたり、普段着とは違ったファッションを楽しむなど、より自由にファッションを楽しむことができます。

メタバースのファッションに感じるポテンシャル

そして、仮想空間のファッションには、リアルと違い在庫問題や廃棄問題がありません。FFEの企画意図で、こうした課題から新しいファッションが生まれづらくなってきている‥とお伝えしましたが、ファッションの可能性を広げていくにあたり、メタバースには大きなポテンシャルがあると考えています。

今回のFFEのために作成したnoteのマガジンでは、未来予報株式会社の宮川さんによる、それぞれの未来シナリオのスペシャルエピソードを公開しています。それぞれの未来に暮らす、5人の物語です。
「仮想空間で生きる世界」のスペシャルエピソードでは、仮想と現実、両方の同じ服をデザインしてくれるお店に行く話です。
仮想空間(メタバース)が進化し、より多くの人が仮想も現実も楽しむようになると、仮想空間で流行した服がリアル生産される、といったことも当たり前になっていきそうです。

さいごに

長くなりましたが、私たちがFUTURE FASHION EXPOを通じて、なぜファッションの可能性を広げたいのか、なぜ未来のシナリオを作ったのかなどまとめました。
未来のシナリオをつくることも、ファッションデザインコンテストもはじめてのことで、手探りで進めているイベントです。
3月にはイベントを通じて生まれたたくさんの「未来のファッション」をお見せできる予定です。ぜひお楽しみにしてください。


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