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うすいさんの社会復帰4
みなさんこんにちは~。最近公私ともどもバタバタしているようちゃんです。もう月末なのでレセプト作業が大変です(´・∀・`)ニヤ
さて、今回もうすいさんの社会復帰のお話です。前回は職場に後輩ができ、また道場を作ることになったうすいさん、結構充実した人生をおくっていますね(笑)どうなっていくのか。私にもわかりません(笑)
では、まったりこのnoteをどうぞっ!!
ーーーーーーー某盲学校前ーーーーーーーー
うすい「ここにわしと同じような目が見えない子供たちがいるのだな。」
ひじかた「そうです。昔から見えない子もいれば、途中から見えなくなった子もいます。しかし、共通して言えることは全然運動する機会がないとのことらしいですね。また、子供たちも ”自分たちは動けない” と思い込んでしまっているみたいです。」
うすい「わしみたいに”超聴覚”がそなわればいいのだがな。とりあえず、戦場に無理やり出してみるか?」
ひじかた「(いや、むりやろ)」
ーーーーーーー盲学校内ーーーーーーーー
教員「今日は来ていただいて本当にありがとうございます。」
うすい「いや、わしも見えぬゆえ、なにかおやくにたてればとおもってな。」
教員「ありがとうございます。生徒達はかなり自信を失ってしまっている子が多いです。生まれつき見えない子は比較的元気に動き回る子が多いのですが、途中で見えなくなってしまった子はふさぎ込んでいる子が多いです」
うすい「それはしかたないことであるな。わしも見えなくなった時は絶望したものだ。」
ひじかた「(うすいさんの絶望が想像できない・・・・)」
教員「こちらが教室になります。」
ガラっ
ざわ、ざわ、ざわざわざわ。
教員「はい、皆さん注目。今日は特別に外部から先生をお招きしています。では、うすいさん、自己紹介をお願いします。」
うすい「あー、わしはうすいという。怪我がもとで現在は全盲だ。しかし、感覚を研ぎ澄ませることで現在はほぼ普通に生活できておる。」
うすい「今日は、みなに”いかに体を動かすか”を体験してもらいたい。普段は思いっきり運動できないかもしれないが、今回はできる限り動いてもらう。では、運動できる場所に移動してもらおうかの・・・」
ーーーーーーーー広場にてーーーーーーーー
うすい「まずは、わしと先生がある程度離れたところで笛を吹く。それを聞きながらその周りをぐるぐると走っていくのだ。周りの音もしっかり聞かないとぶつかるから注意しろ。必要に応じて声を出すのもありだぞ。」
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うすい「次は壁がある円の中で鬼ごっこだ。ただし、鬼はみんなだ。鈴をつけて動いている人を触るんだ。触りに行く際は声を出しながら行くんだぞ。そうじゃないと周りとぶつかるからな。」
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うすい「準備運動はこれで終わりだ。これから本格的に動いてもらうことになる。まずはこの柔らかい棒を使って、一人ずつ鈴が付いた的にむかってつくんだ。しっかり踏み込んであてるのだ。やり方がわからない奴はこえをだせ。わしが直接体を触って教えてやるからな。」
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うすい「よし、今日はこれで終了だ。みんな、よく頑張ったな。しっかり休むんだぞ。そして、今日やったことを忘れずに、日常生活に生かすんだ。」
教員「うすい先生、今日は本当にありがとうございました。生徒達も楽しんでいたみたいです。」
うすい「ふむ。普段はなかなか思いっきり動く機会が少ないからな。見えないならなおさらだ。ならばこちらが環境を整えてやれば動くことができる。どうしても人の目が多く必要になるのだがな。」
教員「私たちもできる限り協力いたします。近所の方にも声をかけてみましょう。協力してくれるはずです。」
うすい「それはいい考えだな。ほかの方は視覚障害について知らないことが多いと思う。これを機会に少しでも知ってもらえるようになればわしもうれしいぞ。」
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うすい「ひじかたよ。せっかくなのでこのあたりに道場でも開いてみるか。見える子、見えない子関係なくみんなで集まれる場所を作ろうかと」
ひじかた「いいんじゃないでしょうか。先生が全盲の道場なんて前代未聞ですが(笑)面白いんじゃないでしょうか。自分も協力しますよ」
うすい「ありがたい。ようやくわしもやりたいことが見つかったわい。」
こうして、ここに日本で初めての全盲の師範がいる「うすい道場」が誕生しました。うすいは多くの弟子を育て、また視覚障害のある方の社会復帰にも貢献していきました。そして、多くの弟子に見守られながら息を引き取りました。最後の言葉は、
「一片の淀みなく…己が道を…貫く… 簡単なようで…何と…難しい事…よ…」
だったそうです。途中で失明し、絶望の中、おのれの道を見つけて人生をかけて生き様を貫いてきた"うすい"
これからも多くの人に語られることになるでしょう。
結論:あれ、違う話になってしまった(byようちゃん)
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