足首の大切さ 〜前寄り重心のメリットに気づく〜
3年ぶりに酷いギックリ腰になってしまったので、八起堂治療院の池浦先生に診ていただきました。
八起堂治療院のホームページ
先生が行われる施術は筋膜リリースと関節リリースで、癒着した筋膜や関節を動かして治していってくださいます。
ホームページに詳しく書かれてますが、先生が重視されているのは足首の関節。
地面に体の力を伝える唯一の接地面である足、そのすぐ上にある足首ですから重要なのはなんとなく分かるのですが、実際どのように体の動きに影響するのかがイマイチ分かりませんでした。
それを先生に質問をしたところ、『足首が硬いと脛を前方に傾けられないので、立つ時に体重を前にかける事ができない』とおっしゃいました。
僕は、正しく『芯』を出して立つ事を普段から心がけていますが、その際の重心位置はおよそ土踏まずの真ん中あたり(図Aのピンクのライン)でした。
そのライン上に頭を真上から見た時のセンターを載せると、ちょうど『芯』が通っている(重心が安定している)感じがします。
ですが先生に足首をほぐしていただいた後、おっしゃる通りに少し前寄りに重心を移して立ってみると、わずかに向こう脛の筋肉に張りを感じますが、非常に安定して心地よかったのです。(図Aのブルーのライン)
自分としては今までの重心位置でバランス良く立てていたので少し迷いましたが、この前寄り重心にするメリットが何なのかを知りたいという好奇心が勝ってしまって色々と試しました。
まず気づいたのが、前寄り重心だと体のすぐそばでの作業がしやすいということです。
僕は調理師なので、立ってまな板の上の作業をしますが、今までの重心位置だとちょっと前に手を出さないとバランスが取れなかった(少し調理台から離れないと作業が出来なかった)のが、頭の真下、ヘソのすぐ前ぐらいで作業ができます。
洗い物をする時もシンクから少し体を離して骨盤を立てると、腰から曲がってしまうのですぐ腰に負担がきますが、前寄り重心だと真下で楽に洗い物ができます。
また今までの重心位置では、前から押された時にすぐ後方にバランスを崩してしまうというデメリットがありましたが、前寄り重心は前後どちらから力をかけられても崩れにくいので前寄り重心が標準の位置で、これまでの自分が後ろ寄り重心だったのだなあと理解しました。
前寄り重心のためには足首の柔らかさが重要。しかし、足首というのは硬くなりやすい関節で、すでに硬くなってしまっている人がとても多いのだそうです。
体の土台である足首の大切さを、今一度見直してみるのはいかがでしょうか。