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【リーンウィズで速くなる!? 《全20回》】その13 腹式呼吸と平常心
腹式呼吸
腹式呼吸は、ライディングにおいて極めて大切です。
腹式呼吸をすることで、たくさんの空気を肺に取り込むことができ、脳をはじめとする各臓器により多くの酸素を供給することが出来ます。また深くゆったりした呼吸には精神を落ち着かせる作用もありますので、バイクを操るための繊細なミリ単位の操作を、正確に行うためにもぜひマスターしてください。
腹式呼吸の基本は『息を鼻から吸って、鼻から吐く』ことです。鼻は内側に毛や粘膜を有していてフィルターの働きを持っています。口から大きく息を吸い込むと、粒子の大きな埃や異物などを誤って吸い込んでしまう可能性がありますので、鼻から吸う習慣を身につけた方が良いと思います。また口から息を吐こうとすると、アゴが上がってしまいライディングに悪影響を及ぼします。
まず、お腹を引っ込めるようにしながら鼻から息を吐きます。この時、肺の空気を出し切るぐらいまでしっかり吐きます。
次に、お腹が膨らむようにしながら鼻から息を吸い込んでいきます。肺にたくさんの空気を取り込んで新鮮な酸素を脳に送り込むイメージで行うと良いでしょう。ゆっくりしたリズムで呼吸を行うことにより、精神が落ち着いて、脳の回転が速くなり、冷静にバイクの操作をすることができるようになります。
平常心を保つ
バイクを運転する際には、『平常心を保つ』ことも重要です。
速いバイクや車に煽らたり、前を走るバイクのスピードについていこうとしている時は、自分の走りのリズムやペースを乱しているので、操作ミスしたり、判断を誤ってしまう可能性も高まります。
腹式呼吸で心を落ち着かせることにより、平常心を保って、正確な操作を行うことができ、結果的には速くて安全なライディングをすることができるようになります。
上半身の脱力が重要
もう一つ、バイクは力を抜いて乗ることが極めて重要です。たとえ重いバイクであっても、肩や腕などに必要以上に力を入れて上半身がガチガチになってしまうようなことは避けないといけません。
体をリラックスさせて脱力し、必要な時に、必要な場所へ、必要な分量の力を入力することが、バイクをスムーズに走らせるための極意です。
その脱力のためにも、腹式呼吸は有効です。息をゆっくり吐くときに、肩を下ろして力を抜くようにします。
ライディング中『ちょっと力が入っているな』と感じた時は、意識的に深い呼吸を行なって、脱力するようにしてみてください。
《バイクを倒しこんでいくとセルフステアが発生する。その時は上半身を脱力状態にしておかなければならない。その中でも、特に肩周りをフリーな状態にしておくことが重要。》
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