著者の新刊「コーヒーおいしさの方程式」がでてはや1か月。代官山蔦屋でのイベントも終わり、おおむね好評のうちにむかえられていることがわかってきました。
この本の宣伝のための帯には、やや大げさな言葉が並んでいます。
「コーヒーの香味を自由自在にコントロールする」
旦部先生の序文を読むと「コーヒーの香味を自由自在にコントロールしてみたい----自家焙煎に携わる人なら誰しも夢見る一大目標です」とあります。
できるだけ多くの人にお読みいただきたいと思いますが、どうか最後のページまできちんと読みきっていただきたいと願います。
勝手に帯を書きかえてみます。
18年前「科学者(Scientist)」と「職人(craftsman)」が出会いました。
科学者は職人に「科学(science)」を分かち与えました。
職人は科学者に「知恵(wisdom)」を分かち与えました。
彼らは、「良心(conscience)」という名前の美味しいブレンドを作り出しました。
昨年、神保町の岩波ホールに行列を作った「ハンナ・アーレント」という映画があります。
その映画について、興味深いエッセイがあります。岡野八代「『ハンナ・アーレント』を見る前に」です。
映画館で映画を鑑賞するように「一気に読みました」という方に何人かお会いしました。
アーレントの考えるような「友人と関心を共有する」----そんな役にたつ本になることを願っています。(BKTc-N)