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21世紀・バロック音楽名曲選100

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礒山版「バロック音楽名曲鑑賞事典」には登場しない曲を探して。徐々にお飾りで採用された作曲家の作品を探り。有名作曲家の録音が増えた作品を探します。そうすれば、100曲くらいあるんじ…
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2020年11月の記事一覧

笑うバロック展(474) 遠く離れた2人のG.B.サンマルティーニ [51候補]

昔からリコーダーのレパートリとして機会多く取りあげられたわりに全貌がはっきりしてきたのは後になって。名人が取りあげた協奏曲作者、ここでのサンマルティーニはジュゼッペ・バッタザレ(1693-1750)の「GB」の方。または「ロンドンの」です。1968年のブリュッヘンは「フィフス」のディスカント・リコーダー使用みたい。

もうひとり、ジョバンニ・バティスタ(1700-1775)は、ミラノの「GB」。交

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笑うバロック展(465) パードレ・ソレールの天真爛漫 [50候補]

チャーミングな演奏でした。深みがないと聴く人もいるかも。でもわたしはこうした軽佻浮薄は好みです。「マイクの配置は録音セッション全体を通して同じままでした」という、いかにも「ステレオ」な録音。

アントニオ・ソレル作曲「2つの鍵盤楽器のための6つの協奏曲」

ペインとニューマンのタッグは下記の編成で演奏。イ短調コンチェルトは有名なファンダンゴを彷彿させます。全体にポップな演奏です。スイング感も。古臭

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笑うバロック展(463) バロック女流・カッチーニ [49候補]

21世紀の100曲候補。出だしがモンテベルディの死なせてくださいに似た雰囲気ですが。

フランチェスカ・カッチーニ Francesca Caccini (1587-1641)
音楽 第1巻( Il primo libro delle musiche) 第3曲「私を独りにしておいて( Lasciatemi qui solo)」

上は、フランチェスカ単独盤。2006年頃アンフーソ盤「音楽フィレンツ

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笑うバロック展(460) 謎多きイギリス・バロックの音楽家ジョーンズとアイドルのようなオーギュ [48候補]

はじまりは「やはり」というか「さすが」というべきかフンガロトン1stレコーディングと、ミッツィ・メイヤソンのCD。わたしは全く知りませんでした。

The Beggars Ensemble ベガーズ・アンサンブルは、写真のオーギュスタン・ルッソンのグループ。ティグラン・ハマシアンがお気に入りというバイオリニスト。