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岐阜県立大垣桜高校&株式会社艶金プロデュース「パッチワークキット」販売決定!!

こんにちは。retricot-リトリコ-です。

今回は、「パッチワークキット」について紹介をします!

はじめに

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この「パッチワークキット」は岐阜県立大垣桜高校の服飾デザイン科の生徒さんと共に作り上げたキットになります。

経緯

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令和2年に「産学共同商品開発プロジェクト」

提案 for the future‼~私が未来のために、今できることって何だろう?~

という題目で生徒に環境配慮型脱炭素経営について授業を行いました。

「産学共同商品開発プロジェクト」とは
学生が企業に商品のアイデアを提案し、企業が学生からのアイデアをもとに商品化・販売を目指すプログラムです。

桜社長

1回目はオリエンテーションを実施し、ファッション業界の大量廃棄問題など、SDGsをテーマにした講義やファッションと環境問題について生徒に学んでもらいました。

生徒は服が作られる過程において、膨大な時間とコストがかかっている事に驚いてメモを取っていました。

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2回目は本来ならもう捨ててしまうような食べ物や植物の“のこり”から色を抽出し、その抽出した染料で生地を染色する「のこり染」について学んでもらい、実際にタマネギの皮から抽出した染料でハンカチを染めてもらいました。

のこり染とは

新のこり染カラーラインナップ

普段なら捨てられてしまう食べ物や植物を加工したあとに出る、のこり、捨ててしまう部分で生地を染める新しい染色方法になります。
例えばブルーベリージュースをつくる際のブルーベリーを絞った後の「のこり」や、くりきんとんを作る際に出る栗の皮などから色を抽出しています。
人工的に作られた色ではなく口にするもので染められたという安心感と落ち着く色合いが特徴です。
原材料は全てそれを製品の材料として使用している企業様から譲り受けたものです。
>>>のこり染について詳しくはこちら

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3・4回目は12グループに分かれSDGsを意識し環境に配慮した商品の提案をしてもらうために、のこり染生地の残布を利用しターゲット、ニーズを考えての商品企画をしてもらいました。

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どの商品もターゲットやニーズ、そして環境を考えたモノづくりをされていて、私たちでは考えもつかなかった作品があり感心しました。

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そして「パッチワーク巾着」を奨励賞に選びました。

とても可愛いですね( *´艸`)

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一緒にプロジェクトに参加してもらい、奨励賞を選んで下さった清水温度さんよりコメントを頂きました。

パッチワークというのも、布地が貴重だった時代の生活の知恵。
もともと物を大切にする、それ自体がとてもエコな行為。
おしゃれもそんなルーツを持つのなら、より多くの人々の心にこれからもっと花を咲かせられるんじゃないでしょうか。

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その後、アクアウォークにてプレスリリースを行い、イオンモール大垣店では生徒が作った作品展示、大垣駅の水都ブリッジでは大垣桜高校との取り組みをまとめたパネルを設置しました。

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生徒作品            社内サンプル

こうして奨励賞に選ばれたパッチワーク巾着の商品化・販売に向けて社内で打ち合わせを行い、サンプルの作成をしました。

しかし、商品化を進めて行く中で大きな問題が発生しました。

それは、このパッチワーク巾着を売り出そうとすると販売価格が1つ1万円になってしまう事です。

どうしてこんなにもパッチワーク巾着が高いのか?

それは私たちの会社は必要以上にモノを作らない、受注生産方式をとっているため大量生産が出来ません。

その為1つ1つの単価が高くなります。

通常であればパーツを何枚もまとめて一気に裁断する事が可能ですが、このパッチワーク巾着は1つ1つのパーツの大きさが異なるためそれぞれ裁断する必要があり時間がかかります。

また縫製をする際にも複数のパーツを1カ所ずつ縫っていくため縫製の部分でも時間がかかります。

そして企業として売り出す場合、誰もが納得するモノを作らなくてはいけません。

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裏地を付け、生地が切りっぱなしにならないようにし、紐が通っている部分が見えないようにしたりとクオリティ面なども考えて作った結果、販売価格が1万円になりました。

仮にこのパッチワーク巾着を商品化したとしても販売するのが大変です。

しかし生徒と一緒に取り組んできたこの企画を無駄にはしたくないと思い、我々は「大垣ビジネスサポートセンター」に相談をしました。

大垣ビジネスサポートセンターとは中小企業経営者、個人事業者や起業、創業を考えている方のビジネスチャレンジにおいて具体的なアイデアを提案し、細かいサポートで応援するビスモデル型支援センターです。

打ち合わせをしていく中で担当者の方から「パッチワーク巾着の“パッチワーク”の部分だけを切り取ってキット化してみてはどうでしょうか?」と提案を頂きました。

「キット化する事により、購入者がのこり染の生地で作品をつくる事ができ、さらに自身でつくる事でモノを大切にする事も学べる。」

そんなストーリー性を持ったキットを販売する事にしました。

しかし、2つ目の問題が発生しました。

それは…

キット化してもこのキットで何をつくれるようにするか?

ただのこり染の生地が入っているだけで、「あとは自分達で好きなように作品を作って下さい。」では売れません。

売れる為にはこのキットを買えばパッチワーク未経験者でも作れるような内容にする必要がありました。

最初は社内でパッチワークのアイデアを考えていましたが、思うようにアイデアが出ず、服飾デザイン科2年生の皆さんにパッチワークのアイデアの募集をすることにしました。

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そして数あるアイデアの中から、コースターのアイデアを採用し、キットとして販売する事に決定しました。

そして出来上がったのがこちら!

「のこり染生地の端切れを使ってパッチワークコースターを作ろう!」

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このキットは作り方の説明書があり、誰でも簡単にパッチワークコースターを作る事が出来ます。

キット内容物
・のこり染生地(B5サイズ)×5色
・型紙
・作り方説明書

また、コースターを作っても生地に余裕がありコースターだけでなく自分で他の作品を作る事も可能です。

このキットは税込価格550円で3月末販売を予定しております。

まとめ

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後日、生徒にパッチワークキット販売についてのプレゼンテーションを行いました。

生徒から「商品化・販売する事の難しさを学べてよかった。」や「ただキットを販売するだけじゃなく、ストーリー性や付加価値を付け、周りの共感を得る事の大切さがわかった」などと声がありました。

今後、第2弾、第3弾キットの商品化を進めていく予定です。

お楽しみに!!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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株式会社 艶金
岐阜県大垣市十六町字高畑1050
TEL:0584-92-1821
FAX:0584-92-1825
お問合せ:子池
mail:m.koike@tsuyakin.co.jp


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