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賢者の名言

○○の名言集、というのは世の中にたくさんある。この本は、色々な人の名言を集めて、ジャンルごとに章立てされている。取り上げられている人たちは偉人ばかりなので、さすが皆さん良いことを言う。その人物名だけでなく職業も併せて書いてあるのは、言葉を発した背景を想像する手助けになる。

この手の本は、読んで満足感を得るにはいいと思うが、一部分しか切り取れないので、全体感を理解しにくい。オムニバスアルバムは色々な曲が聴けていいけれど、そのミュージシャンが他にどういう曲を歌っているのかは、やはりその人のアルバムなりを聞いてみないとわからない。深く理解するには、自分自身でもう一歩、興味を持った人の本を読むなり、WEBで調べてみるなりの行動が必要だ。

ただ、せっかくなので、個人的に気になった表現を抜粋してみたい。

・自分らしく生きられるようになったこと、自分と他人の欠点を
 受け入れられるようになったことが最大の勝利です。
 (オードリー・ヘプバーン イギリスの女優)
・人付き合いがうまいというのは、人を許せるということだ。
 (ロバート・フロスト アメリカの詩人)
・自分を笑うことができる者は、他人に笑われることがない。
 (ユダヤ教の聖典『ダルムート』)
・タフじゃなくては生きていけない。
 優しくなくては、生きている資格はない。
 (レイモンド・チャンドラー アメリカの作家/『プレイバック』)
・老兵は死なず、ただ消え去るのみ。
 (ダグラス・マッカーサー アメリカの軍人)
・おもしろき こともなき世を(に) おもしろく
 すみなすものは 心なりけり
 (高杉晋作 長州藩士)

高杉晋作のことは、たまたま今月に書いた。良ければご覧頂きたい。「おもしろき―」の歌だが、この本では若干文字面が異なっている。所説あるのか、はたまた表記ミスなのか、どうでもいいところが気になってしまった。

#読書感想文

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