公害防止の問題集
本来なら読書感想文の類に書くべきものではないのだが、最近、本が読めていない原因の一つはこの本の影響なので、書くことにする。公害防止管理者という資格があって、10月に行われる国家資格である。何科目かあって、それを全部パスすると晴れて合格となる。部分合格もあり、2年分は持ち越せる。つまり、最初に受けた時から3回(年)以内に全ての科目で合格点以上を取ればいいのである。
さて、ここに載っている物がテキストや過去問である。それなりに分厚くて、勉強するにもなかなか骨が折れる。もっとも、使ったことのない装置についてを覚えるというのはかなりしんどい。逆にいえば、使ったことのある機械が出てきてくれた時の安堵感といったら…。テキスト全てを丸暗記せねばならないわけではないが、試験に出るポイントを抑えるのは、どんな試験でも共通であろう。
それにしても面白いのは、過去問題集のほうである。協会が出しているものだから公式だろうし、試験問題を出題している側が出している過去問題集である。にもかかわらず、「これはサービス問題である」「○○という理由で(1)と(2)の選択肢は潰せる」といったように、意外と試験テクニック的な記述が多く見られる。極めつけは「ここは××という誤解を狙ったものであろう」と、自分たちが作成している問題に対しての、引っ掛けのツッコミを入れている始末。公式の問題集でここまで言うかと思うくらい、よくよく読んでいくと面白い文言が飛び込んでくる。
向こう1ヶ月くらいは、問題集とにらめっこする必要がありそうだが、解説の文章スタイルがそれなりに興味深いので、それだけは辛い勉強期間のちょっとしたオアシスである。
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