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サンドニの悲劇から20年
昨日、オリンピックのサッカー、グループリーグ最終節が行われ、日本はフランスに4-0で勝利した。4-0である。親善試合で勝ったことはあった(2012年のことだ)が、アンダー世代の戦いとはいえ、ここまで完璧に勝てたのは初めてのことだろう。たしかに、フランス代表チームは今回のオリンピックに臨むにあたり、ベストメンバーを組めなかった。前評判は高くなかったが、それでもフランスはフランスである。大会が始まれば、それなりに来るだろうと思っていた。しかし、初戦はメキシコに1-4で負け、南アフリカに4-3で勝ちという、とても大味な試合をした。日本戦に至るまで、失点が多いのは明らかであった。
日本とフランスで思い出す試合と言えば、2001年3月の試合、いわゆる「サンドニの悲劇」である。1998年にワールドカップを制覇した当時のフランスには、ジダン、アンリ、ピレス、デザイーなど、錚々たる顔ぶれが名を連ねていた。そのメンバーに、日本は開始早々にPKを与え先制点を許すと、そこからワンサイドの展開となり、結局は0-5で敗れている。当時、日本代表のメンバーで通用したのは既にセリエAで活躍していた中田英寿くらいだったであろう。まだまだJリーグの選手が多かった代表メンバーのほとんどはフランスに手も足も出なかったのだ。
それから20年の時が経ち、まさかフランス相手にほぼ真逆のスコアで試合を迎える日が来るとは。日本代表のメンバーは、もうほとんどが海外組で構成され、先日、浦和に移籍した酒井宏樹選手はマルセイユで5年プレーした。昨日の試合だけ見ていたら、正直、どちらが強豪国かわからない。メンバーが揃っていないとはいえ、3年前のワールドカップを制したのはフランスなのである。自国開催のオリンピックであるプラス面もあるだろうが、グループリーグ3連勝はまぐれではできないだろう。
ここから先は負けたら終わりのノックアウトステージ。どこまで上がれるかはわからないが、今秋からのワールドカップアジア最終予選、そして次のワールドカップに向けて、やりきったと思えるような試合を期待したい。
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