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サウナ会議

たまに行くサウナ。
そこは入ると必ず「あまみ」がでる。
家から若干遠いため、行く頻度は少ないが、外気浴中に必ず皮膚が赤くなる。

サウナは、遠赤ストーブで、温度計は110℃をさしている。
サウナから1歩で水風呂に着き、1歩で外に出られる導線が完ペキで、計算されつくされている。
1回の入浴料も400円とお安く、お手頃価格で生死をさまよう体験ができる。

そこは行くと、いつもご年配の方ばかりで、備え付けのテレビを見ながら、ずーっとあんなことやこんなことを話をしている。
明日の天気がどうとか、ニュースの特集を見ながらあーでもない、こーでもないと。
「黙浴」という文字は彼らの辞書にはない。
私は1人でしか行かないので、その方々と話をしたことはない。
以前、何かの拍子にテレビを見ながら話を振られたが、ちょうど生死をさまよっている後半で何を言っているか分からなかったので適当に愛想笑いをした記憶がある。

今日はずっとフグの話をしていた。
天然と養殖の金額の違いから、なぜふぐ刺しがあんなに薄く切られているのかとか、毒がどうとか。
サウナ部屋は広くないので、嫌でも話が聞こえてくる。
ただ、なぜかその空間でその方たちが話をしているのは、不快な気がしない。
他のサウナで、若い人達が話をしているのを見ると、嫌な気分になることもあるのに。
同じくらいの年齢の人たちが、特に約束をして集まったわけでもなく、適当にテレビを見ながら話をして、思い思いにサウナに入る、という光景を見ていて心地いいのかもしれない。

行く頻度増やそうかな。

黙浴しようそうしよう。


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