見出し画像

娘には勉強する人を馬鹿にしない人間になってほしい

100点?気持ちわるっ!

私が中学2年生の時に、英語のテストで100点を取った際クラスメイトに言われた言葉

未だに忘れることができないし、本当に本当に腹が立った。当時私は咄嗟に言い返した。「気持ち悪くないし!だったら取ってみれば???

昔から言われたら言い返す性格な私(最近はだいぶ丸くなった、と願いたい…)。言った相手は忘れていると思うけど、中学校を卒業して15年くらい経っても私は時々思い出す。

Podcastで英語学習歴についてお話しさせてもらった

この春からRika先生のオンラインレッスンを受講している。先日、先生のPodcastで英語の勉強についてお話しさせていただいた。

これがとても良いきっかけになり、これまでどうやって英語を勉強をしてきたのか、どのような気持ちで英語に取り組んできたか、色々と振り返るように。

中学入学後、最初の英語のテストで100点を取って、とても嬉しくて、英語が大好きになった。
母から通訳の戸田奈津子さんの存在を教えてもらい、通訳に憧れるようになって、英語だけは時間を忘れて勉強した

当時は学校の教科書を音読して、リスニングして、英文も日本語訳も注釈も全部丸暗記して、という勉強方法だったけれど、とにかくそれが楽しかった。

こんな人と同じ高校には絶対に通いたくない

とても楽しい気持ちで日々勉強していた中で、良い成績を取った時にクラスメイトに言われた冒頭の言葉。

私は、「こんな人と同じ高校には絶対に通いたくない」。咄嗟にそう思った。当時中学2年生。なぜそう思ったのかはよくわからないけれど、この出来事をきっかけに、私は高校受験を見据えた勉強を始めた。

言って来た相手には言い返して、それで終わったと思う。
その後どうなったのか曖昧だけれど、相手がかなり驚いて目を見開いていたのは鮮明に覚えている(私も相手を煽ったかな…とちょこっと反省。でも後悔はしていない)。

当時通っていた中学校では全体的に、勉強する人を馬鹿にする風潮があった。これくらいの年齢では、よくあることなのかもしれない。

でも私は、勉強やテストに関して悪口などを意味もなくネチネチ言われる環境が心の底から嫌だった。そんな環境にいたからか、勉強する人を馬鹿にする人間がとにかく嫌いになっていった。今も昔もそんな人とは距離を置くようにしている。

私は、小学生や中学生、高校生、大学生、社会人、どんな年代や職業の人でも、勉強をするしないの選択は個人の自由だと思っている(親等から強制される、受験勉強が〜云々はここでは置いておく)。

勉強しないという選択をした人を軽蔑するつもりもないし、特に何とも思わない。実際私も何度も勉強から逃げた。けれど勉強する人を馬鹿にしたことはない。

勉強することで迷惑をかけているわけでもないのに、なんでそんなこと言われなきゃいけないの?と思っている。
少なくとも私は勉強で他人に迷惑をかけた記憶はない(もしあったらごめんなさい…ないと信じて…)。

幸い、高校受験では同じ中学から受験する人はほとんどいなかった。
そして英語に強い高校に進学したこともあり、この時初めて友人やクラスメイトと「英語の勉強」について話せるようになった。

勉強の話をしても馬鹿にする人がいない!

この環境に私は驚いたし、とても嬉しかった。これは幸運だったと思っている。(その後、クラスの学力の高さ(特に英語)にあっという間に挫折して勉強しなくなり、交換留学の道を選んだっていうオチもあるんだけど、ここではその話は置いておく)。

娘を育てる中で改めて考えること

去年、娘を出産した。先日、8ヶ月を迎えた。

日々どんなふうに娘とコミュニケーションを取れば良いのか。どんな環境で彼女と過ごせば良いのか。とても悩む。夫ともよく話す。選択肢がたくさんある現代だからこそ困ることもある。悩みは尽きない。

一貫して思うのは、どんな時も彼女の選択を尊重したい。そして勉強する人のことを尊敬できる人間になってほしい。これに尽きる。

そんなふうに育てるにはどうしたら良いんだろう?
自然にそう思ってくれるようになる?

またそこから色々考えた。正解もないだろうし、まだ8ヶ月の娘に対してできることは限られている。

でも一つ決めたことがある。私たち自身が楽しんで勉強している姿を娘にたくさん見せていこうということ。そう決めた。

彼女が物事を理解できる年齢になった時、私たちが何かを勉強したり、英語のレッスンを受けたり、大学に通ったりする姿を見て、きっと何か感じてくれることがあるはず。

私自身が幼いときに、病室で英語の辞書を持っていた祖父の姿を見て英語に興味を持ったように。デビッド・ベッカムやイギリスが大好きな母の姿を見て、英語やイギリスに興味を持ったように。

まずは私が楽しみながら学ぶ姿を娘に見てもらって、彼女が何かに興味を持ってくれたら嬉しい。英語じゃなくてもいい。
そして何かを学ぶ人を馬鹿にしない人間になってほしい。そんなふうに思っている。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?