うちの会社ブラックかも!!素人にもわかりやすく雇用保険法の解説1−8(雇用継続給付、育児休業給付)
Bさん: Aさん、雇用保険って、失業した時だけのお金なんですか?
Aさん: そうじゃないんだ、Bさん。雇用保険には、色々な種類の給付があるんだよ。
Bさん: え、他にもあるんですか?
Aさん: そう。例えば、育児休業を取った時や、介護で仕事を休んだ時にもらえるお金とか、年齢を重ねて働き続けている人をサポートするお金とかね。
Bさん: へぇ、そんながあるんですか?
Aさん: そうなんだ。それらをまとめて「雇用継続給付」って言うんだよ。
Bさん: 雇用継続給付?
Aさん: そう。これは、職業生活を円滑に継続できるようにサポートしてくれる制度なんだ。
Bさん: 具体的にどんな種類があるんですか?
Aさん: まずは、「育児休業給付」と「介護休業給付」があるね。
Bさん: 育児休業と介護休業は知ってます。
Aさん: そうだろう?これらの休業を取ると、一定の割合で賃金が補償されるんだ。
Bさん: それはありがたいですね。
Aさん: そうだろう?他にも、「高年齢雇用継続給付」っていうのがあってね。
Bさん: 高年齢雇用継続給付?
Aさん: そう。これは、60歳以上で働き続けている人を対象にした給付で、「高年齢雇用継続基本給付金」と「高年齢再就職給付金」の2種類があるんだ。
Bさん: 2種類もあるんですか?
Aさん: そうなんだ。「高年齢雇用継続基本給付金」は、60歳以降も働き続けている人に支給されるお金で、「高年齢再就職給付金」は、一度失業した後、再び就職した人に支給されるお金なんだ。
Bさん: なるほど、それぞれ違うんですね。
Aさん: そう。他にも、状況に応じて色々な給付があるから、ハローワークの職員に相談してみるのが一番だよ。
Bさん: わかりました!
雇用継続給付について、詳しく解説します
雇用継続給付とは?
雇用継続給付は、労働者が育児や介護など、やむを得ない事情で仕事を離れる場合、または高齢になっても働き続けたい場合に、生活の安定を図り、円滑に職場に復帰できるよう支援するための制度です。
具体的な給付の種類と内容
育児休業給付:
対象: 育児休業を取得した労働者
内容: 育児休業中の賃金の一定割合が支給されます。
目的: 育児と仕事の両立を支援し、女性労働者の就業機会の確保を図ります。
介護休業給付:
対象: 介護休業を取得した労働者
内容: 介護休業中の賃金の一定割合が支給されます。
目的: 介護と仕事の両立を支援し、労働者の生活の安定を図ります。
高年齢雇用継続給付:
対象: 60歳以上の労働者
内容:
高年齢雇用継続基本給付金: 60歳以降も働き続けている労働者に支給されます。
高年齢再就職給付金: 一度60歳以降に退職し、その後再就職した労働者に支給されます。
目的: 高齢者の就業を促進し、人材の有効活用を図ります。
各給付の共通点と相違点
共通点:
雇用保険の被保険者であること
一定の要件を満たすこと
賃金の一定割合が支給されること
相違点:
対象となる労働者(育児、介護、高齢者など)
支給される金額や期間
受給手続き
ハローワークへの相談: どの給付金を受けられるか、ハローワークの職員に相談します。
必要書類の提出: 申請に必要な書類を準備します。
認定手続き: ハローワークで認定を受け、給付金が支給されます。
注意点
制度の内容は変更になる場合があります: 最新の情報は、ハローワークでご確認ください。
不正受給は禁止されています: 不正に給付金を受け取ると、返還を求められるだけでなく、ペナルティが科せられる場合があります。
まとめ
雇用継続給付は、労働者の様々なライフステージをサポートする制度です。育児や介護、高齢化など、社会の変化に対応するために、これらの制度は重要な役割を果たしています。