うちの会社ブラックかも!!素人にもわかりやすく雇用保険法の解説1−9②(通則、不服申立て、雑則その他)
Bさん: Aさん、失業保険って、誰でももらえるんですか?
Aさん: そうでもないんだよ、Bさん。不正なことしたり、就職のチャンスを逃したりすると、もらえない場合もあるんだ。
Bさん: えー、なんでですか?
Aさん: それはね、「給付制限」っていうのがあって、条件を満たさないと、お金がもらえなくなるんだ。
Bさん: 給付制限?
Aさん: そう。例えば、「不正受給」とか、「就職を拒否する」とかね。
Bさん: 不正受給はダメなのはわかるけど、就職を拒否するのもダメなんですか?
Aさん: そうなんだ。雇用保険は、再就職を促すための制度だから、就職の機会を逃すようなことは認められないんだ。
Bさん: なるほど。
Aさん: それから、「離職理由」によっても、給付制限がかかる場合がある。
Bさん: 離職理由?
Aさん: そう。例えば、自分の都合で会社を辞めた場合などは、一定期間、給付が制限されることがあるんだ。
Bさん: えー、なんでですか?
Aさん: それはね、会社を辞める前に、もっと就職先を探したり、スキルアップをしたりするべきだっていう考えがあるからなんだ。
Bさん: ちょっと厳しいですね。
Aさん: そうなんだ。でも、不正をしたり、就職の機会を逃したりすると、自分だけでなく、他の人のためのお金が減ってしまうことになるんだ。
Bさん: なるほど、そう考えるとダメですね。
Aさん: そうだよ。雇用保険は、みんなが安心して生活できるために大切な制度だから、正しく利用することが大切なんだ。
Bさん: わかりました!
雇用保険の給付制限について、詳しく解説します
雇用保険の給付金は、失業した人が生活の安定を図り、再就職活動に専念できるよう支給されるものです。しかし、不正な行為や、就職活動への協力がない場合などには、給付が制限されることがあります。これを「給付制限」といいます。
給付制限の種類と内容
不正受給による給付制限:
内容: 虚偽の申告や、不正な手段を用いて給付金を受け取った場合、全額返還が求められるだけでなく、一定期間給付が停止されたり、将来の給付が制限されたりします。
例:
働いているのに失業しているように偽って申請する
収入を申告せず、より多くの給付金を受け取る
就職拒否等による給付制限:
内容: ハローワークの紹介による求職活動や職業訓練を拒否したり、再就職の機会を自ら放棄した場合、給付が制限されます。
目的: 失業中の労働者が積極的に再就職活動を行うことを促すためです。
離職理由による給付制限:
内容: 自己の都合で会社を辞めた場合や、懲戒解雇された場合など、離職理由によっては、給付開始が遅れることがあります。
目的: 労働者が安易に会社を辞めないように促し、安定した雇用関係を維持することを促すためです。
給付制限の期間
給付制限の期間は、不正の程度や、就職拒否の回数などによって異なります。一般的には、数ヶ月から数年となることが多いですが、ケースによっては、永久に給付を受けられないこともあります。
給付制限の例外
正当な理由: 病気やケガなど、正当な理由で就職活動ができない場合は、給付制限の対象外となることがあります。
天災地変: 天災地変などの不可抗力により、就職活動が困難になった場合も、給付制限の対象外となることがあります。
給付制限を避けるためには
正直に申告する: 虚偽の申告は絶対に避けましょう。
積極的に求職活動を行う: ハローワークの紹介など、積極的に求職活動を行いましょう。
再就職の機会を逃さない: 就職のチャンスがあれば、積極的に応募しましょう。
まとめ
雇用保険の給付制限は、不正な行為や、就職活動への協力がない場合に適用される制度です。給付制限を避けるためには、誠実に手続きを行い、積極的に再就職活動を行うことが重要です。
よくある質問
不正受給をしてしまった場合、どうすればいいですか?
自らハローワークに申し出て、不正に受け取った金額を返還する必要があります。
就職を拒否した場合、どのくらいの期間、給付が制限されますか?
拒否の回数や理由によって異なりますが、数ヶ月から数年となることがあります。
自己都合で退職した場合、必ず給付制限がかかりますか?
必ずしもそうではありません。正当な理由があれば、給付制限の対象外となる場合があります。