音のない世界
ドラマ『silent』1話を観て居ても立っても居られなくなって思うままに書き始めた次第です。ネタバレ含みます
大好きな人が突然いなくなって、再開したら音が聞こえなくなっていた。
ここまで放送前から情報が出ていて、そんないつ誰に起こってもおかしくないストーリーが、どんな展開になっていくのか。わくわくしながら観始めました
冒頭からひとつひとつの言葉が、音が、表情が丁寧で、映画のような作り込みにすぐ引き込まれた
学生時代に本気で好きになった人ってこれからもずっと一緒、ってなんの疑いもなく純粋に思える気がします。そんな相手から突然、しかも他に好きな人ができたなんて残酷な別れ方をされて、良くも悪くも忘れられるはずがない。
後半、紬と再会した想からは厚い壁を感じました。言うなれば拒絶。そんなに意地を張ることもないだろうに。でも突然耳が聞こえなくなる恐怖感って計り知れないんだろうなと、薄い感想になっちゃいますがそう思いました
私事になっちゃいますが、過去にストレスで一部の音が聞き取りにくくなったことがありました。薬とストレスの原因を断つことで無事に治ったのですが、治るまで恐ろしかった。このまま聞こえなくなったらどうしようと
想のように音楽を聴くのが好きなので、それを奪われる恐怖感はもちろん。大前提として人とのコミュニケーションがすんなり取れなくなる怖さの方が大きかったです。
作中で現在の想は本をよく読んでいましたが、これも対比の表現なのかなって感じた。
耳が聞こえなくなると、自分の声のイントネーションやボリュームすらもわからくなって話せなくなることがある、と大好きな作家さんの作品で読みました。紬と再会した想は、わざと話そうとしたけど、言葉にしたくても発せず苦しそうでした。大好きだったからこその嫌われたかったのに、会いたくなかった喋りたくなかったって、“どうせ何言ってるかわからないだろ?“と紬に言わんばかりの怒涛の手話に、泣きそうな顔の“うるさい“に、気がつけば泣いていました
病気がわかってから大切な人たちに助けを求めるのではなく、全て断ってしまう覚悟がどれだけのものだったか
理由もろくに聞けず文面で別れを告げられた絶望感がどれだけのものだったか
2人の間に深く深く空いた溝が埋まっていくのか。今後の展開をちゃんと見届けたい、大事に観ていきたい作品だなあと感じました
湊斗くんが優しすぎてもうつらいです
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