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【なでしこジャパン】勝ち進むための戦略を全力で遂行した試合【スポーツ観戦記】

パリ五輪出場をかけたアジア予選での、なでしこジャパンの試合の進め方が(一部で)話題になっています。

その試合内容をカンタンにまとめますと、

なでしこジャパンは、前半10分に南萌華選手・前半15分に千葉玲海菜選手が点を決め、上々のスタート。力の差があると感じたなでしこは、2点を取った前半15分からリスクを最小限に抑えた『75分間のパス回し』で2-0の勝利を獲得した。

このことについて、中国メディア(中国は、自身が北朝鮮戦に敗北したため、日本に大差勝ちしてもらわないと出場権を得る可能性が低い)が、「何で大量点を狙わないんだ!」と言ってきました。

ということです。

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上記のように冷静に文字起こしをすると分かりやすいのですが、日本の戦術としては全く問題が無いですね。

得失点差が必要ならば全身全霊で攻める。
必要無ければ、ケガをせずコンディションを整えるために流す。

世界中、どの国も行うことです。

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今回の件で私が声を大にして言いたいことは、試合の内容自体ではなく、

日本代表(選手やスタッフ・男女問わず)は、間違い無く強豪国への階段を登っている


ということです。

どういうことかと言いますと、2023年10月10日21:20のゲキサカさんの記事『なでしこジャパン パリ五輪アジア2次予選メンバー発表 池田太監督会見要旨』で、

池田監督は『レギュレーションやスケジュールを確認をして、我々からもどう戦っていくかは伝えていきたい』と語っています。

つまり、予選が始まる前から、日本代表は今回の状況になった場合を想定していたことが分かります。

行き当たりばったりの戦術ではないので、今回の戦い方についても選手に浸透していたためブレることが無かったのでしょう。

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また、2023年10月30日サカノワさんの記事『【なでしこジャパン】豪州戦回避へ池田監督が明かす『75分間パス回し』の真相。「2戦目をホームで」「暑熱対策が必要に」』で、

①最大のライバルオーストラリアとの対戦をなるべく回避したかった。
②暑熱対策が厳しい
③最終予選の二試合目をホームで行いたい

という狙いがあったと会見で説明したとのこと。

①~③の理由に加え、選手の疲労のマネジメントを考えると、今回の試合の進め方は至極当然と考える人がほとんどではないでしょうか。

他国からの恨み節があることは理解出来ますが、今回の予選に関しては、全ての参加国は、全勝すれば自力でパリ五輪出場権を得ることが出来るという平等なルールなのですから、出場権を得るために各国がどのように試合に臨んだかに関して、外部から批判があることに対しては全く気にしないで欲しいですね。

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ロシアW杯での最終戦、ポーランド戦の戦い方(私はあの戦い方も、日本が強豪国になるためのステップとして良かったと思います。)で、こういった戦い方についての議論は終わったと思っていたのですが…

スポーツは、どんな状況であっても・どんな結果になろうとも・当事者の意向など関係無く、常に全力であれ!と考えている方はまだいらっしゃるのですね。

当事者の視点で考えると、今回の件は勝ち進むための戦術を全力で遂行したと思うのですが…

ただ、今回の件でも、大多数の意見がなでしこジャパンの戦い方に肯定的だったことは、日本国内のサッカーを観る目が成熟してきた証と考えられますので、大変喜ばしいことですね!



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今回の画像は【びりぶ の新しく生まれ変わるblog】さんからお借りしました。ありがとうございます。

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